僕は御茶ノ水勤務のサラリーマン。新宿で転職の話をしたら、渋谷で探索者をすることになった。(書籍版・普通のリーマン、異世界渋谷でジョブチェンジ)
とある貴族からの提案。
その日はオーケストラの演奏日だった。
ガルフブルグではヴェートーヴェン、というか主にドイツ系のクラシックの受けがいい。
一番人気は英雄だ。タイトルも含めて琴線に触れるのかもしれない
オーケストラの演奏日の特徴は、お客さんが入れ替わらないこと、お客はたくさんいるように見えるけど、実際は何人かのお偉方とその従者であるってことだ。
他の音楽の時は、最初から最後まで粘る人もいるし、逆にちょっと聞いて帰ってしまう人もいるんだけど。
クラシックの日は最初に料理を出せばあとは適当に飲み物を追加すればいい。
というか、ウェイトレスがうろうろしていると嫌がられる
まあ確かにオーケストラの演奏中に席の周りを飲み物の売り子が歩き回っていたら顰蹙買うだろうから当然かもしれない。
食べ物は割とかんたんなもので済むし、飲み物も従者の人が持って行ってくれるので楽なもんだ。
飲み物も食べ物もあまり動かないからあまり稼ぎにならないと思いきや、貴族様たちは気前がいいことに結構な額をおいて行ってくれる。
いつのまにか、異世界のガルフブルグでもミュージックチャージのような概念が出来ていてなんか面白い。
◆
演奏時間に特に決まりはないけど、クラシックの場合、大体CD3枚をかけて終わりになる。
今日はお客さんは4組で従者の人も含めれば20人ほどだった。
演奏が終わると、従者が慌ただしく出ていって馬車を回してきたりする。
この辺はタクシーを呼びに行くような感じで、なんとなく日本を思い出したりする。馬車が来ると、次々と貴族たちが出ていく。
多分それぞれ四大公の旗下の家が混ざってるんだろうけど、ここでは詮索しない、争わない、が不文律らしくトラブルはない。
ひょっとしたら住み分け的なものができているのかもしれないけど、さすがに僕にはそこまでは分からない。
3組目までが出ていって、最後に残った貴族がカウンターに歩いてきた
羽飾りをつけた紫色の大き目なベレー帽のような帽子を深くかぶり、足首位まである長い薄手のマントを羽織っている。
従者というか護衛っぽい人たちが後ろに5人ほどいて、彼らのマントはちょっと短めで腰位までだ。全員が顔の上半分をこれまた紫色の仮面で隠している。
まあ顔をベールや仮面で隠しているのは、この店の貴族の客では珍しくはないんだけど。
「すまないが、君。ヴァレンを呼んでくれたまえ」
「ヴァレンさん。お客さんが呼んでますよ」
ヴァレンさんは基本的には厨房で料理をしているので、今は厨房の奥にいる。
片手でも器用に料理を作るけど、さすがに着るのとか皿洗いは一人ではできないので、レナさんとかが助手に付くわけだけど。
ヴァレンさんが出てくると、貴族が仮面を外した。
服装からもう少し若いかと思ったけど、仮面の下から現れたのは50歳くらいの神経質そうな細面の男性の顔だった。
「覚えているか、ヴァレン。
私はフレデリク。メルカトフ家のフレデリク・ニコラエ・メルカトフだ」
ヴァレンさんが少し考えて膝をついて頭を下げた
「ご無礼いたしました、フレデリク様。
このような格好で申し訳ございませぬ」
料理が終わった後だから、あちこち汚れたエプロン姿だ。ヴァレンさんが、いかつい顔に恐縮した表情を浮かべて顔を伏せる。
「いや、気にする必要はない、ヴァレン。立ってくれ」
フレデリクさんが促して、ヴァレンさんが立ち上がる。
「しかし、サンヴェルナールか。
……主家が滅んでも変わらぬ忠誠。感服するぞ、ヴァレン」
フレデリクさんとやらが、壁にかけられた絵を見上げながら言う。サヴォア家のお屋敷から持ちだされたっていう山とお屋敷の絵だ。
サンヴェルナールは、サヴォア家の領内にあった山の名前らしい。この絵は、ヴァレンさんのサヴォア家のへの想いの証だ。
「恐縮です」
フレデリクさんが僕をちらりと見て、ヴァレンさんに視線を戻した。
「少し内密な話がある。よいか?」
◆
サンヴェルナールの夕焼け亭は、以前は宿屋に使ってもいたけど、音楽酒場にリニューアルしたあたりから宿屋としてはあまり利用されていない。
というより利用しなくても商売が成り立っているから使われなくなった。今は2階と3階の客室はいくつかの空き部屋と、僕等やヴァレンさんの寝室とかになっている。
そのうちの一部屋にフレデリクさんに入ってもらった。
応接室的なものがあればいいんだけど、そういうものは無い。一番豪華な3階の部屋はセリエとユーカの寝室になっている。
もともとは宿屋なので、飾り気のないテーブルとベッドと飾り棚がある、殺風景な部屋だ。
ヴァレンさんが着替えて部屋に入ってきた。レナさんがトレイに軽めの食事とワインの瓶を乗せて入ってきて、テーブルに置くと一礼して出ていった。
ヴァレンさんに言われて僕もなぜか同席することになった。
「それで、ヴァレン。この御仁が?」
フレデリクさんが僕を上から下まで見ながら言う。
「はい。此方がカザマスミト殿です」
「ふむ、こちらが噂の……おっと、竜殺しに対して失礼したな
私はフレデリク・メルカトフ。ルノアール大公家にお仕えしている者だ」
「よろしくお願いします」
名乗られてもわからないというかなんというか。偉いんだろうけど、僕にはどうにもピンとこない。
頭を下げて握手する。ちょっと骨ばった細い手で鍛えた感じは余りない。握る手にもいまいち力が無くて、なんとなく文官タイプの人かな、という感じがする。
「噂の英雄と語らうのも良いが、今日の目的は違うのだ、ヴァレン」
「といいますと?」
「今日の演奏は実に素晴らしかった。単刀直入に言おう。
この、楽師無き音楽堂の仕組みをルノアール公の迎賓用の別邸にしつらえてもらいたい」
「それは……」
ヴァレンさんが驚いたような顔をするけど。
個人的には、いずれはそういう話は出てくることもありえるとは思っていた。
ヴァレンさんが僕の顔を見て、またフレデリクさんの方を向く
「知っているだろうが、ルノアール公は我が国の外交を司っておられる。
此処のことはかなり噂になっておってな。客や他国の使節を歓待する際に、この仕組みがあるとよいと御仰せだ」
「しかし……これは私だけでできることではありません……」
ヴァレンさんが口ごもる。
「無論、無償でとはいわん。
このことを聞き届けてくれれば、サヴォア家の前当主であるオーウェン・サヴォアの名誉回復を働きかけるとのお考えだ」
「それは!真ですか!?」
ヴァレンさんががたん音を立ててと椅子から立ち上がった。フレデリクさんが表情を変えずにその様子を見る。
「無論だ。それに、血脈のものがおるのであれば、お家再興も叶うかもしれぬぞ」
「お家再興……」
ヴァレンさんが何とも言えない、ちょっと苦し気な表情を浮かべてまた椅子に座る。
「心当たりがあるのか?サヴォアの血族に?」
「あ……いえ」
ヴァレンさんが言葉を濁らせた。
ユーカについてはなるべく隠すようにしている。というか、サヴォア家の娘です、などと吹聴したりはしていない。
なんせ、汚名に近いとはいえど、ガルフブルグでは罪人扱いだし、ユーカはその末裔でしかも身分としては奴隷だ。ユーカの身の上について言って得することは何もない。
ただ、意図したものではないんだけど、僕の名前が知れてしまったから、ユーカのことを知っている人は知っているだろうと思う。
少なくとも籐司朗さんというか、ダナエ姫とかは知っているはずだ。それっぽいことを言われたことがある。
多分この人もそのことを知っているんだろう。ヴァレンさんの反応を余裕をもって見ている感じがする。
「いずれにせよ、だ。ヴァレン」
「はい」
フレデリクさんが立ち上がってマントを纏い仮面をつける。
「悪い話ではないはずだ。良い返事を期待しておる。
結論が出たら旧市街の我が屋敷へ来てくれ」
「……は」
「サヴォア家は本来ルノアール大公の旗下だ。従うべき相手を間違えてはならんぞ。
サヴォアに示す忠義と同じく、変わらぬ忠誠を示してくれ。いいな?」
そういうと、フレデリクさんが僕に軽く会釈してくれたので、会釈を返す。
フレデリクさんが部屋を出ていって、慌ててヴァレンさんが後を追った。
ガルフブルグではヴェートーヴェン、というか主にドイツ系のクラシックの受けがいい。
一番人気は英雄だ。タイトルも含めて琴線に触れるのかもしれない
オーケストラの演奏日の特徴は、お客さんが入れ替わらないこと、お客はたくさんいるように見えるけど、実際は何人かのお偉方とその従者であるってことだ。
他の音楽の時は、最初から最後まで粘る人もいるし、逆にちょっと聞いて帰ってしまう人もいるんだけど。
クラシックの日は最初に料理を出せばあとは適当に飲み物を追加すればいい。
というか、ウェイトレスがうろうろしていると嫌がられる
まあ確かにオーケストラの演奏中に席の周りを飲み物の売り子が歩き回っていたら顰蹙買うだろうから当然かもしれない。
食べ物は割とかんたんなもので済むし、飲み物も従者の人が持って行ってくれるので楽なもんだ。
飲み物も食べ物もあまり動かないからあまり稼ぎにならないと思いきや、貴族様たちは気前がいいことに結構な額をおいて行ってくれる。
いつのまにか、異世界のガルフブルグでもミュージックチャージのような概念が出来ていてなんか面白い。
◆
演奏時間に特に決まりはないけど、クラシックの場合、大体CD3枚をかけて終わりになる。
今日はお客さんは4組で従者の人も含めれば20人ほどだった。
演奏が終わると、従者が慌ただしく出ていって馬車を回してきたりする。
この辺はタクシーを呼びに行くような感じで、なんとなく日本を思い出したりする。馬車が来ると、次々と貴族たちが出ていく。
多分それぞれ四大公の旗下の家が混ざってるんだろうけど、ここでは詮索しない、争わない、が不文律らしくトラブルはない。
ひょっとしたら住み分け的なものができているのかもしれないけど、さすがに僕にはそこまでは分からない。
3組目までが出ていって、最後に残った貴族がカウンターに歩いてきた
羽飾りをつけた紫色の大き目なベレー帽のような帽子を深くかぶり、足首位まである長い薄手のマントを羽織っている。
従者というか護衛っぽい人たちが後ろに5人ほどいて、彼らのマントはちょっと短めで腰位までだ。全員が顔の上半分をこれまた紫色の仮面で隠している。
まあ顔をベールや仮面で隠しているのは、この店の貴族の客では珍しくはないんだけど。
「すまないが、君。ヴァレンを呼んでくれたまえ」
「ヴァレンさん。お客さんが呼んでますよ」
ヴァレンさんは基本的には厨房で料理をしているので、今は厨房の奥にいる。
片手でも器用に料理を作るけど、さすがに着るのとか皿洗いは一人ではできないので、レナさんとかが助手に付くわけだけど。
ヴァレンさんが出てくると、貴族が仮面を外した。
服装からもう少し若いかと思ったけど、仮面の下から現れたのは50歳くらいの神経質そうな細面の男性の顔だった。
「覚えているか、ヴァレン。
私はフレデリク。メルカトフ家のフレデリク・ニコラエ・メルカトフだ」
ヴァレンさんが少し考えて膝をついて頭を下げた
「ご無礼いたしました、フレデリク様。
このような格好で申し訳ございませぬ」
料理が終わった後だから、あちこち汚れたエプロン姿だ。ヴァレンさんが、いかつい顔に恐縮した表情を浮かべて顔を伏せる。
「いや、気にする必要はない、ヴァレン。立ってくれ」
フレデリクさんが促して、ヴァレンさんが立ち上がる。
「しかし、サンヴェルナールか。
……主家が滅んでも変わらぬ忠誠。感服するぞ、ヴァレン」
フレデリクさんとやらが、壁にかけられた絵を見上げながら言う。サヴォア家のお屋敷から持ちだされたっていう山とお屋敷の絵だ。
サンヴェルナールは、サヴォア家の領内にあった山の名前らしい。この絵は、ヴァレンさんのサヴォア家のへの想いの証だ。
「恐縮です」
フレデリクさんが僕をちらりと見て、ヴァレンさんに視線を戻した。
「少し内密な話がある。よいか?」
◆
サンヴェルナールの夕焼け亭は、以前は宿屋に使ってもいたけど、音楽酒場にリニューアルしたあたりから宿屋としてはあまり利用されていない。
というより利用しなくても商売が成り立っているから使われなくなった。今は2階と3階の客室はいくつかの空き部屋と、僕等やヴァレンさんの寝室とかになっている。
そのうちの一部屋にフレデリクさんに入ってもらった。
応接室的なものがあればいいんだけど、そういうものは無い。一番豪華な3階の部屋はセリエとユーカの寝室になっている。
もともとは宿屋なので、飾り気のないテーブルとベッドと飾り棚がある、殺風景な部屋だ。
ヴァレンさんが着替えて部屋に入ってきた。レナさんがトレイに軽めの食事とワインの瓶を乗せて入ってきて、テーブルに置くと一礼して出ていった。
ヴァレンさんに言われて僕もなぜか同席することになった。
「それで、ヴァレン。この御仁が?」
フレデリクさんが僕を上から下まで見ながら言う。
「はい。此方がカザマスミト殿です」
「ふむ、こちらが噂の……おっと、竜殺しに対して失礼したな
私はフレデリク・メルカトフ。ルノアール大公家にお仕えしている者だ」
「よろしくお願いします」
名乗られてもわからないというかなんというか。偉いんだろうけど、僕にはどうにもピンとこない。
頭を下げて握手する。ちょっと骨ばった細い手で鍛えた感じは余りない。握る手にもいまいち力が無くて、なんとなく文官タイプの人かな、という感じがする。
「噂の英雄と語らうのも良いが、今日の目的は違うのだ、ヴァレン」
「といいますと?」
「今日の演奏は実に素晴らしかった。単刀直入に言おう。
この、楽師無き音楽堂の仕組みをルノアール公の迎賓用の別邸にしつらえてもらいたい」
「それは……」
ヴァレンさんが驚いたような顔をするけど。
個人的には、いずれはそういう話は出てくることもありえるとは思っていた。
ヴァレンさんが僕の顔を見て、またフレデリクさんの方を向く
「知っているだろうが、ルノアール公は我が国の外交を司っておられる。
此処のことはかなり噂になっておってな。客や他国の使節を歓待する際に、この仕組みがあるとよいと御仰せだ」
「しかし……これは私だけでできることではありません……」
ヴァレンさんが口ごもる。
「無論、無償でとはいわん。
このことを聞き届けてくれれば、サヴォア家の前当主であるオーウェン・サヴォアの名誉回復を働きかけるとのお考えだ」
「それは!真ですか!?」
ヴァレンさんががたん音を立ててと椅子から立ち上がった。フレデリクさんが表情を変えずにその様子を見る。
「無論だ。それに、血脈のものがおるのであれば、お家再興も叶うかもしれぬぞ」
「お家再興……」
ヴァレンさんが何とも言えない、ちょっと苦し気な表情を浮かべてまた椅子に座る。
「心当たりがあるのか?サヴォアの血族に?」
「あ……いえ」
ヴァレンさんが言葉を濁らせた。
ユーカについてはなるべく隠すようにしている。というか、サヴォア家の娘です、などと吹聴したりはしていない。
なんせ、汚名に近いとはいえど、ガルフブルグでは罪人扱いだし、ユーカはその末裔でしかも身分としては奴隷だ。ユーカの身の上について言って得することは何もない。
ただ、意図したものではないんだけど、僕の名前が知れてしまったから、ユーカのことを知っている人は知っているだろうと思う。
少なくとも籐司朗さんというか、ダナエ姫とかは知っているはずだ。それっぽいことを言われたことがある。
多分この人もそのことを知っているんだろう。ヴァレンさんの反応を余裕をもって見ている感じがする。
「いずれにせよ、だ。ヴァレン」
「はい」
フレデリクさんが立ち上がってマントを纏い仮面をつける。
「悪い話ではないはずだ。良い返事を期待しておる。
結論が出たら旧市街の我が屋敷へ来てくれ」
「……は」
「サヴォア家は本来ルノアール大公の旗下だ。従うべき相手を間違えてはならんぞ。
サヴォアに示す忠義と同じく、変わらぬ忠誠を示してくれ。いいな?」
そういうと、フレデリクさんが僕に軽く会釈してくれたので、会釈を返す。
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