元豚王子VS悪役令嬢

黒月白華

第71話 公都での決戦!

「ではこれより公都ラグニアに転移するわ!この村の防衛はドラグー3体くらいで大丈夫ね?皆…行くわよ?」
と明日香が言い、全員コクリとうなづいた。

「アスカ様!!」
カミル公子が駆け寄り明日香の手を取った。

「無理をしないでください!必ず戻ってきてください!僕にも戦う力があれば…」

「カミル公子…大丈夫よ…私攻撃に関してはチートだもの…死んでも生き返るし」

「ダメです!そんな気軽に死なないでください!生き返るからって!そんなのに慣れちゃダメなんです!」

「………わ、判りました」
と明日香はちょっと照れて

「では!公都へ移動します!」
と魔法陣は光り、全員が消えて行った。



公都ラグニアの中央広場に移動しダモン軍や操られた人がフラフラ歩いていた。

「きゃーっ!た、助けてーー!!」
必死でにげている女の人にダモンが遅いかかろうとしているのを見て、ダニエル師匠がダモンを瞬殺した。

「ギグエエエエ!!」
ダモンは倒れて臭い臭いが周囲を覆う。
それに仲間のダモン達が気付いて俺たちの方に向かってくる!

それにダニエル師匠が早技でどんどん切り殺して行く!ダニエル無双である!

「死ねえ!殿下!!この野郎!」
とか聞こえてくるけどな。

明日香は早速お弁当を食べ始め魔力回復を始めた。大人数転移で消耗は激しいようだ。
広場一帯のダモンをダニエル一人で殺してしまう!

「流石師匠ですわ…」
クラウディアが言うとダニエルは駆け寄り

「クラウディアちゃーん!褒めてぇー!」
と抱き着こうとしてペンダントが反応してクラウディアは球体に包まれた。
痴漢避けペンダントやるな!

「なっ!何だよ、てめえらは!!人間かっ!?」
と知恵持ちのダモン軍が驚いて叫ぶ!
それもその筈だ…俺たち援軍は全員顔を隠して仮面を被り戦っている!
ダモン達が人間を操ると聞いて俺たちは顔を隠す為の仮面を用意していたのだ!

「お、己!何故我等が人間の目を見て操れることを知っているんだ!!」
とダモンの1人が勝手にバラした!
ふふふ、これは俺のレベルアップの賜物である!夢見で未来が少しだけ見えるようになりこの場面が夢に出てきて俺は仮面を作ることを提案していたのだ!

かっかっかっ!奇跡の王子を舐めるでないわ!

「ウィル!ハクちゃん!透視魔法と幻影魔法を俺たちに!作戦開始だ!」
と俺は叫び、ウィルは光魔法でダモン達の心臓を透けさせ、ハクちゃんは皆に幻影魔法で服が透けないようにした!

「よっしゃあ!!行くぞーー!心臓をぶっ潰せーー!」
との声に猛者や騎士団達が一斉に戦闘を始めた!テオドールくん達の親戚も髪の毛で器用に心臓を確実にぶっ刺しダモン達を倒して行く!

アスカやドラグー達もダモン軍に攻撃魔法やドラグーの竜魔法をぶっ放し公都がボロボロになりつつもダモン達の数は減っていった!

ダニエル師匠も自らの軍と共に戦い、アルデンの騎士団達と共闘をする!操られた人々はダニエル師匠がとりあえずぶん殴って気絶させていく。容赦がかけらもない戦いでダモン達の方がもはや怖がっていた!

「ひっ、ひいいい!何だよこの仮面の軍団!!超こえええ!何で俺たちの心臓の位置が判るんだよ!!んぎゃ!!」
と喋ってるダモンも死んだ。

「だっ!誰か!王宮へ王子に知らせっ…びあっ!」
とそのダモンも殺され王宮にダモンの王子がいることが判った!

「明日香!王宮だ!!そこにダモンの王子がいるらしいぞ!」

「了解よ!モグモグ」
いや、食ってんかーい!!

「クラウディア!レーナ!コンちゃん!テオドールくん!ウィルの分身!行くぞ!!」

「後は任せろ!行って倒してこいジークヴァルトよ!!」
とハクちゃんが見送り残りの精鋭達はダモン退治を続けた!ウィルの分身はなんか分裂できるって言うから連れて行くことにした。ウィルがいないとダモン王子の心臓位置が判らないからな!

明日香の転移魔法で素早く王宮に着くとここにもダモン軍が来てテオドールくんが髪の毛を沢山の槍に変えて心臓目掛けて刺していく!

「テオドール様素敵!!」
レーナが褒めるがテオドールくんは無視している。

「我だって…できるもーん…」
とコンちゃんが狐面をつけて怒った。
そして青い炎でダモンごと包み消し済みに燃やし尽くした!
コンちゃんもやればできる子なんだがな!

「やればできる子とはなんだ!ジークヴァルトよ!はなからできるわっ!」
しまった心の声が聞こえてたか!

大方敵のダモン軍を撃破すると王宮内の人間が操られ武器を持ち襲いかかってきた!レーナは腹パンで気絶させたりしながら進む。
テオドールくんやクラウディアも髪の毛で縛り上げ転がす。
コンちゃんは操られてフラフラしているメイドや女騎士の胸やら尻を触りつつも手刀で気絶させていく。

「こんな時に痴漢してんじゃねぇー!」

「違うぞ!我の力を溜めておるんだ!」
いやもうなんだよそのエロパワー!

とそこでついに強そうな今までにないダモンが2体現れた!ヤバイこれ中ボス的なやつだわ!

「ふむ!我が倒してレーナに惚れてもらうか!」

「いや、僕がお姉様にいい所を見せる場面です!」
とコンちゃんとテオドールくんが応対した。ウィルは指を鳴らして更に分裂した!

その2体のダモンはそれぞれに心臓が3つあった!!

「3つか!面白いではないか!」

「俺たちジキーデとハイーデに立て付く愚かな人間共めっ!ここで全員死ね!我が王子の食事は邪魔させぬぞ!!」
とダモンが怪音波を出す!

「キイエアアアアア」

俺は手をかざして

【セントヘッドホン!!】
とキラキラ光る耳を保護する聖魔法を使った!これも夢見で一部見たものだ!

ここはコンちゃんとテオドールくんに任せて…

「おっしゃ!行くぞ!クラウディア!レーナ!アスカ!ウィルの分身!」
と邪悪な気配のする公王の間の扉を開けた!

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