彼氏が悪の組織の戦闘員Eなんですが…
最終話 私の息子がイケメン過ぎる件
私と吉城くんは同じ大学1年からスタートして無事にキャンパスライフを送ってとうとう卒業を迎えようとしていた。
振り返れば色々なことがあった。あり過ぎた!
スキー合宿で吉城くんと何故か2人きりで遭難し山小屋で一夜とか言うベタな展開を繰り広げたり、(しかしサイコによる計画的遭難)、私達の在学中に枝利香さんが息子を産み、来駒くんが誕生したこと。鳴島さんは跡取り息子が生まれたので
「これでいつ死んでもいいですな」
と笑っていた。
ひいいい!吉城くんは
「大丈夫。鳴島なんて半分くらいサイボーグ爺なんだから動力が死なない限り全然生きるよ」
と驚愕の事実をサラリと言い、枝利香さんも
「あれ?時奈知らなかったのか?」
としれっと言った!!
知らんわ!!ってなったよ!!
枝利香さんは
「赤ん坊の世話すげー大変だけどぶん回せば大人しくなるぜ」
と私と栗生院くんに預けた事あるけど物凄い大変だった。ぶん回すとかどんなあやしかたしてるのよ!!と思った。
話を戻すと卒業間近にサプライズで私の誕生日3月3日に彼はプロポーズした。
肩肘を付き、豪華なホテルの代理石の床、ロイヤルスウィートホテルの最上階で天井を見れば目一杯の星が見える最高過ぎのシュチュエーションでもはや空いた口が塞がらないんだけど!
しかも婚約指輪の額はもはや聞かないことにした。きっととんでもない額で、私はその後手を洗う時とかめっちゃ気をつけた。
排水管に落ちたらもはや私は死ぬ。
「そんなに高くないよあはは」
と笑っているが絶対にそんな事はないことは判っている!たぶん車100台くらいは買えるだろう。
プロポーズの言葉は
「僕より先に死ぬことは許さないからね。一生幸せに共に生きてくれる?」
だった。
もう何も考えられなく私は自然にうなづき涙を流したのだ。
というか断る奴いたら見てみたいよ!!絶対に断らないよ!!
卒業して暫くしてからは結婚式の準備やら新居の設計やらでかなり忙しくなった。私は…イケメン社長が唯一許してくれた在宅ワークを始めた。吉城くんはもはや世界有数の金持ちビジネスイケメン社長であり、ケルベロスの実質会長みたいなものだ。
ケルベロスにも新たな構成が入り、めっちゃ教育され悪の組織はもはや大企業になり、総帥の紅さんこと暁雄さんは悠々たる社長みたいになりさらに暁雄さんは世界的アーティストで彼が絵を一つ描けば億がつくくらいになった。
結婚祝いに暁雄さんが絵を贈ってくれたのだが、吉城くんは
「いらない…お前の変な絵なんか」
とその場で億の絵を燃やしたので
「吉城お前サイコすぎだわ!それ3時間もかかったのに!!」
「3時間じゃないか!ふざけんな!」
と相変わらずダーツを刺して喧嘩していた。
さらに相馬くんも結婚祝いを持ってきた。
謎のドリンクだった。
「これぞ、人類が長年追い求めていた不老不死の妙薬…あーっ!!」
吉城くんは半目で流しに捨てた。
「うわあああああ!不死の妙薬が!人類の夢が!」
「うるさいな!そんな人類いらんわ!!」
と吉城くんは殴ろうとして私が止めた。
「流石にダメだよ。吉城くん!相馬くんも彼女ができたんだから!!」
と言うと彼は落ち着いた。
そう、相馬くんは同じ研究室で働く助手のちょっと雰囲気が私に似たような地味な女の子と仲良くなっていた。その子のおかげで段々と人格も一つに纏まって、彼等は消えたり出たりしているようだ。
「お幸せそうだなクソ白髪」
「相変わらず口が悪い。よく付き合ってられるよ時奈ちゃんも」
「あはは、彼女さんは元気?」
「うん、彼女…亜紀ちゃんね、凄く面白い子で凄くドジなんだよね。よく計算を間違えてとんでもないクリーチャーが産まれたりしてある意味才能かな」
「く…クリーチャーって…」
ダメだ。考えると非日常がやってくる!!
「結婚式楽しみにしてるよ!」
と相馬くんは笑顔で帰っていく。
*
それからようやく時が過ぎ結婚式に皆で集合写真を撮ったものが豪邸の居間に飾ってある。
そろそろ一輝幼稚園終わる頃かな?
私は時計を見てガレージに向かい、普通のワゴン車に乗りエンジンを吹かす。
後ろから数台無線機を持ったおじさん達の車が付けてきたりする。ボディガードだ。絶対に事故は起こらない…。
幼稚園に着いて迎えに行くと先生が頭を90度下げてお辞儀をして
「まぁ!奥様!!ご機嫌ようございます!!一輝くんは今日も元気で怪我もありませんわ!!」
と一輝を呼ぶ。
すると周りに女の子達が群がって
「一輝様!!私と将来結婚してください!」
「やだわ!私とよ!」
「私に決まってるわ!」
とゾロゾロ10人以上の女の子に囲まれながら息子が歩いていた。ポケットに手を突っ込み鋭い目つきの美少年が!!
くっ!我が息子ながら何でこんな美少年なのか!?遺伝子が吉城くん似で良かった!!
一輝が産まれて心から私はグッジョブだと思った!!絶対にイケメンになると確信したから!
「お母さん…こいつら邪魔だから撃ち殺していい?」
「は?いやいやダメだよ?何言ってんの?」
というか息子もこの歳でかなりの武器マニアになり、たまに吉城くんとカタログを見ながら語っているから恐怖すら感じることは黙っている。
「大丈夫…すぐ死ぬから」
と彼は指を銃の形を取り、女の子達に向けて次々と
「バン!バン!…バン!バン!バン!ズドドドド!」
と一輝は言う。
最後機関銃なんだけど!!?
それに心臓を撃ち抜かれた女の子達は胸を押さえて
「ううっ」
「あひぃ!」
「ひぐっ!」
と言いながら真っ赤になり倒れ出した。
と、とんだ攻撃だよ!!そんなんされたら女の子も死ぬわ!5歳で女の子殺しまくってるわ!うちの息子!!凄い!!
「早く帰ろうお母さん…」
「う、うん。なんかお疲れ様一輝」
と会社帰りの息子みたいな声かけだ。
車に乗ると一輝はため息を吐いた。
「女子のせいで友達ができない。睨まれる。喧嘩を仕掛けようと俺に向かってくる奴がいるけど5秒くらいでねじ伏せられるから余計に恨まれるんだよね」
と言う。
ひい!5秒か!流石吉城くんの子!
受け継いでやがる!!
「お父さん今日帰ってくるよね?玄関で待ち伏せて暗殺拳仕込もうかな…この前習ったし」
ひいいい!何習っとんじゃい!!
「いや、普通に出迎えてあげてよ!ほら、この前人生ゲームしようって言ってたじゃない!枝利香さんがくれたんだから!」
「…人生ゲームかあ…いや、あれは人生ゲームに見せかけたヤンキーゲームだよね。マスを見ると不良コースとメガネオタコースとか訳わからないのがあったんだけど」
うおおおおう!変化球!なんだそれ!!?
「ヤンキーになるかメガネエリートになるかで道が分かれるんだよ…正に人生ゲームだけどさ。道踏み外したらヤンキーだよ」
クククと黒い顔をして我が息子は笑った。
*
妻にケーキとお肉と花束に洋服に息子に新しい玩具を持ち急いで家に向かう。おっと事故のないようにね。
最近は黒い組織が僕の命を狙っているしね。
まぁ今頃アジトは爆破されているだろう。
灯りの着く豪邸に着いて駆け足で玄関を開けるとボウガンの雨が降ってきて全て避ける。
「お見事!父さん!」
「またこんな事を!次はもっと周到にするんだね」
「頸動脈狙ってもダメ?」
「それはダメ」
と言うと一輝は剥れた。頭を撫でて担ぎ上げると恥ずかしがった。
「ちょっと!もう5歳なのにやめてよ!」
「まだ5歳だよ!ただいま!時奈!!」
と扉を開けると美味しそうな食卓に沢山のお料理が並び幸せが僕を包む。
一輝を下ろして直ぐにキスすると
「日本なのにやめてくれ…」
と大人びた息子に言われた、まぁ僕の子供の頃もこんなんだったしいいか。
「ふふふ…全く…」
と笑ってると居間の電気が消える。
「へ?な、何?」
時奈は驚いている。
「へえ、どうやらこのセキュリティを通ってきたネズミが侵入したみたいだよ?一輝」
「なるほど、駆除していいでしょ?父さん」
「よし、勝負しよう!!」
「いいね!」
と僕と息子は愚かなネズミ達を駆除することから始めた。
時奈は怯えていたが電気がついて見知らぬ男達が寝転がってるのを見て
「ぎゃっ!」
と叫んでいた。
部下を呼び直ぐに摘み出してもらい食卓に着いた。
「さあ、食べようか?」
「良かった食べ物は無事だよ」
と一輝は料理を食べる。栗生院時奈はブルブルしてついに突っ込んだ。
「いや!普通すぎなんですけどー!!!」
と。妻の可愛い顔と息子を眺めて更に時奈のお腹を見る。
少し膨らんできた。次は女の子だといい。絶対時奈似がいい。
と僕は思って微笑んだ。
振り返れば色々なことがあった。あり過ぎた!
スキー合宿で吉城くんと何故か2人きりで遭難し山小屋で一夜とか言うベタな展開を繰り広げたり、(しかしサイコによる計画的遭難)、私達の在学中に枝利香さんが息子を産み、来駒くんが誕生したこと。鳴島さんは跡取り息子が生まれたので
「これでいつ死んでもいいですな」
と笑っていた。
ひいいい!吉城くんは
「大丈夫。鳴島なんて半分くらいサイボーグ爺なんだから動力が死なない限り全然生きるよ」
と驚愕の事実をサラリと言い、枝利香さんも
「あれ?時奈知らなかったのか?」
としれっと言った!!
知らんわ!!ってなったよ!!
枝利香さんは
「赤ん坊の世話すげー大変だけどぶん回せば大人しくなるぜ」
と私と栗生院くんに預けた事あるけど物凄い大変だった。ぶん回すとかどんなあやしかたしてるのよ!!と思った。
話を戻すと卒業間近にサプライズで私の誕生日3月3日に彼はプロポーズした。
肩肘を付き、豪華なホテルの代理石の床、ロイヤルスウィートホテルの最上階で天井を見れば目一杯の星が見える最高過ぎのシュチュエーションでもはや空いた口が塞がらないんだけど!
しかも婚約指輪の額はもはや聞かないことにした。きっととんでもない額で、私はその後手を洗う時とかめっちゃ気をつけた。
排水管に落ちたらもはや私は死ぬ。
「そんなに高くないよあはは」
と笑っているが絶対にそんな事はないことは判っている!たぶん車100台くらいは買えるだろう。
プロポーズの言葉は
「僕より先に死ぬことは許さないからね。一生幸せに共に生きてくれる?」
だった。
もう何も考えられなく私は自然にうなづき涙を流したのだ。
というか断る奴いたら見てみたいよ!!絶対に断らないよ!!
卒業して暫くしてからは結婚式の準備やら新居の設計やらでかなり忙しくなった。私は…イケメン社長が唯一許してくれた在宅ワークを始めた。吉城くんはもはや世界有数の金持ちビジネスイケメン社長であり、ケルベロスの実質会長みたいなものだ。
ケルベロスにも新たな構成が入り、めっちゃ教育され悪の組織はもはや大企業になり、総帥の紅さんこと暁雄さんは悠々たる社長みたいになりさらに暁雄さんは世界的アーティストで彼が絵を一つ描けば億がつくくらいになった。
結婚祝いに暁雄さんが絵を贈ってくれたのだが、吉城くんは
「いらない…お前の変な絵なんか」
とその場で億の絵を燃やしたので
「吉城お前サイコすぎだわ!それ3時間もかかったのに!!」
「3時間じゃないか!ふざけんな!」
と相変わらずダーツを刺して喧嘩していた。
さらに相馬くんも結婚祝いを持ってきた。
謎のドリンクだった。
「これぞ、人類が長年追い求めていた不老不死の妙薬…あーっ!!」
吉城くんは半目で流しに捨てた。
「うわあああああ!不死の妙薬が!人類の夢が!」
「うるさいな!そんな人類いらんわ!!」
と吉城くんは殴ろうとして私が止めた。
「流石にダメだよ。吉城くん!相馬くんも彼女ができたんだから!!」
と言うと彼は落ち着いた。
そう、相馬くんは同じ研究室で働く助手のちょっと雰囲気が私に似たような地味な女の子と仲良くなっていた。その子のおかげで段々と人格も一つに纏まって、彼等は消えたり出たりしているようだ。
「お幸せそうだなクソ白髪」
「相変わらず口が悪い。よく付き合ってられるよ時奈ちゃんも」
「あはは、彼女さんは元気?」
「うん、彼女…亜紀ちゃんね、凄く面白い子で凄くドジなんだよね。よく計算を間違えてとんでもないクリーチャーが産まれたりしてある意味才能かな」
「く…クリーチャーって…」
ダメだ。考えると非日常がやってくる!!
「結婚式楽しみにしてるよ!」
と相馬くんは笑顔で帰っていく。
*
それからようやく時が過ぎ結婚式に皆で集合写真を撮ったものが豪邸の居間に飾ってある。
そろそろ一輝幼稚園終わる頃かな?
私は時計を見てガレージに向かい、普通のワゴン車に乗りエンジンを吹かす。
後ろから数台無線機を持ったおじさん達の車が付けてきたりする。ボディガードだ。絶対に事故は起こらない…。
幼稚園に着いて迎えに行くと先生が頭を90度下げてお辞儀をして
「まぁ!奥様!!ご機嫌ようございます!!一輝くんは今日も元気で怪我もありませんわ!!」
と一輝を呼ぶ。
すると周りに女の子達が群がって
「一輝様!!私と将来結婚してください!」
「やだわ!私とよ!」
「私に決まってるわ!」
とゾロゾロ10人以上の女の子に囲まれながら息子が歩いていた。ポケットに手を突っ込み鋭い目つきの美少年が!!
くっ!我が息子ながら何でこんな美少年なのか!?遺伝子が吉城くん似で良かった!!
一輝が産まれて心から私はグッジョブだと思った!!絶対にイケメンになると確信したから!
「お母さん…こいつら邪魔だから撃ち殺していい?」
「は?いやいやダメだよ?何言ってんの?」
というか息子もこの歳でかなりの武器マニアになり、たまに吉城くんとカタログを見ながら語っているから恐怖すら感じることは黙っている。
「大丈夫…すぐ死ぬから」
と彼は指を銃の形を取り、女の子達に向けて次々と
「バン!バン!…バン!バン!バン!ズドドドド!」
と一輝は言う。
最後機関銃なんだけど!!?
それに心臓を撃ち抜かれた女の子達は胸を押さえて
「ううっ」
「あひぃ!」
「ひぐっ!」
と言いながら真っ赤になり倒れ出した。
と、とんだ攻撃だよ!!そんなんされたら女の子も死ぬわ!5歳で女の子殺しまくってるわ!うちの息子!!凄い!!
「早く帰ろうお母さん…」
「う、うん。なんかお疲れ様一輝」
と会社帰りの息子みたいな声かけだ。
車に乗ると一輝はため息を吐いた。
「女子のせいで友達ができない。睨まれる。喧嘩を仕掛けようと俺に向かってくる奴がいるけど5秒くらいでねじ伏せられるから余計に恨まれるんだよね」
と言う。
ひい!5秒か!流石吉城くんの子!
受け継いでやがる!!
「お父さん今日帰ってくるよね?玄関で待ち伏せて暗殺拳仕込もうかな…この前習ったし」
ひいいい!何習っとんじゃい!!
「いや、普通に出迎えてあげてよ!ほら、この前人生ゲームしようって言ってたじゃない!枝利香さんがくれたんだから!」
「…人生ゲームかあ…いや、あれは人生ゲームに見せかけたヤンキーゲームだよね。マスを見ると不良コースとメガネオタコースとか訳わからないのがあったんだけど」
うおおおおう!変化球!なんだそれ!!?
「ヤンキーになるかメガネエリートになるかで道が分かれるんだよ…正に人生ゲームだけどさ。道踏み外したらヤンキーだよ」
クククと黒い顔をして我が息子は笑った。
*
妻にケーキとお肉と花束に洋服に息子に新しい玩具を持ち急いで家に向かう。おっと事故のないようにね。
最近は黒い組織が僕の命を狙っているしね。
まぁ今頃アジトは爆破されているだろう。
灯りの着く豪邸に着いて駆け足で玄関を開けるとボウガンの雨が降ってきて全て避ける。
「お見事!父さん!」
「またこんな事を!次はもっと周到にするんだね」
「頸動脈狙ってもダメ?」
「それはダメ」
と言うと一輝は剥れた。頭を撫でて担ぎ上げると恥ずかしがった。
「ちょっと!もう5歳なのにやめてよ!」
「まだ5歳だよ!ただいま!時奈!!」
と扉を開けると美味しそうな食卓に沢山のお料理が並び幸せが僕を包む。
一輝を下ろして直ぐにキスすると
「日本なのにやめてくれ…」
と大人びた息子に言われた、まぁ僕の子供の頃もこんなんだったしいいか。
「ふふふ…全く…」
と笑ってると居間の電気が消える。
「へ?な、何?」
時奈は驚いている。
「へえ、どうやらこのセキュリティを通ってきたネズミが侵入したみたいだよ?一輝」
「なるほど、駆除していいでしょ?父さん」
「よし、勝負しよう!!」
「いいね!」
と僕と息子は愚かなネズミ達を駆除することから始めた。
時奈は怯えていたが電気がついて見知らぬ男達が寝転がってるのを見て
「ぎゃっ!」
と叫んでいた。
部下を呼び直ぐに摘み出してもらい食卓に着いた。
「さあ、食べようか?」
「良かった食べ物は無事だよ」
と一輝は料理を食べる。栗生院時奈はブルブルしてついに突っ込んだ。
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