男嫌いの悪役令嬢はイケメン悪魔と契約し攻略対象から逃げ切ります
第3話 酔っぱらい悪魔がヤバイ!
とりあえず部屋に戻り、メイドにトイレに行っていたと告げ王子と面会することになった。
大丈夫かな?私のこと嫌いになってくれてるかな?
と不安でどうも王子が待つ部屋のノックを躊躇っていると背中をパシンとルーカスが叩き
「大丈夫ですよ、お嬢様!」
と微笑まれなんとか勇気を出してノックすると
「入れ!」
と不機嫌全開な声がする!これは!
やったか!?
「失礼致します!殿下!」
と頭を下げて入室すると私の顔を見てかなり嫌な顔とまではいかないが必死で私を見ないようにしている!
やった!やったどー!嫌われてる!!私がブスに見えるに違いない!!
「……アリーセ嬢…僕は…何をしに来たんだろうか??」
と聞かれて
「はい?」
となった。
「さっきまで何か凄く浮かれてここへ向かっていた気がするんだが…何か目的を見失ったというか…訳がわからない?」
とやたら美形な王子がため息をついた。
エドヴィン王子は王子様らしい金髪に緑の瞳をしている。ヒロインのメイン攻略対象である彼はこないだまで私にアプローチしまくり花だのドレスだのを贈りつけたり王宮の茶会にも呼ばれたが仮病でいつも断っていた。
私の容姿は…流石悪役令嬢で一応それなりに美人の部類に入ると思う。私は銀髪で空色の澄んだ瞳だ。こんな美人なのにヒロインに意地悪とかするか!ていうか、男にモテたくないからモブに生まれてきたかったくらい!目立つの嫌過ぎる!
だが、今はルーカスにより私はブスに見えているし性格も悪いはず!!私はさらに嫌われようと王子には近寄らずに
「ああ…もしや来週の夜会のことでですか?ちょっと私この頃はお腹を壊してばかりで夜会には出席出来そうもなくて…」
と言うと王子は満面の笑みで
「そうかそうか!折角僕は君にドレスを贈ったのだが無駄になってしまったね!!いやあ、体調が悪いなら休むといいよ?うん、僕は大丈夫だしね?君蕁麻疹でるだろうしね?」
と王子は私が出ないと聞いて喜んだ!
よっしゃーー!効果あり!今までなんて私が出ないと自分も出ないと心配し見舞いにはくるし鬱陶しかったのに!
あー…この調子で婚約破棄してくれないかなー…。
「あの殿下?私の顔…どう見えます?」
と聞くと王子は言葉を濁し始めた。
「えっ………いやあのふ、普通じゃないかな??」
もはや目さえ合わせずしどろもどろだ。王子と言う立場場失礼なことは言えないのだろう。私はズバリ聞いた!
「私ってどう見ても醜女でしょうか??」
「っっ!!」
王子はビクっとして慌てて
「そそ、そんなことはないかな?ちょっと個性的な顔かな?ははは…では、そろそろ失礼しようかな?」
と席を立つ。
「あ、殿下!私や家のことは気にせずどうぞ婚約破棄なさって他の令嬢と婚約した方がいいのかもしれませんよ?」
と念押ししておくと
「え??…アリーセ嬢はそれでいいのかい?何故?王家との婚約だよ?」
「私みたいな醜女が殿下の妃となりましたら…お子はきっと酷い顔かもしれませんよ?」
と言うと王子は青い顔で想像したのか震えた。
「んん、あー…ちょっと気分が…そろそろ帰るよ」
と王子はそそくさと帰っていく。
それに私はガッツポーズした!
やった!!
これは!やった!!
本当に私はルーカス以外には醜女に見えるみたいね!これなら誰も近寄らないし好かれない!本当に良かった!!
王子が帰った後、ルーカスにお礼を言う。
「ルーカス!ありがとう!!本当に!!これならきっと婚約破棄だわ!!」
とにこにこした。
ルーカスもにこにこしながら
「良かったですねー…でも王妃と言うポジションを蹴るなんて凄いお嬢様ですね?」
「ああ…別に王妃なんてなりたくもないわ。大変だし…それより手を出して?」
ルーカスはキョトンとして手を差し出すとそこに私はコトリと金貨を一枚置いた。
「報酬!!貴方執事だけど悪魔だし人間の物が必要ならそれで買いなさいよ」
「は?いりませんけど…俺貴方の契約悪魔なんだからいちいちこんなの貰ってられませんね…」
と言う。
「悪魔って欲深いんじゃないの?なんなの貴方は?」
やっぱり油断させて私の魂とかが欲しいのかしら?
「なんなのと言われてもねぇー…お金なんか自分で出せるし」
とパチンと指を鳴らせば部屋中が金貨や宝でいっぱいになる!!
「!!!」
「何でも出せますよ?ドレスに宝石…食べ物!」
とドンドン出していく。
「も、もういいから!しまって!!」
と言うとすぐに消えた。
「…じゃあ、私があげれるものは何もないの?呼び出しといてあれだけどなんかギブアンドテイク的な何かが足りないわ…」
すると思い出したようにポンと手を叩き、
「あ!処女ってなんですか?」
と言った。
「はあ??何言ってんのあんた…あんたが最初の契約でくれって言ったんでしょ?」
「ええ、だからその授業寝てて俺…とりあえず主に会ったら言えってとこだけしか聞いてなくて」
と言って思わず白目になった。純粋な赤い目をキラキラさせながら処女の意味を聞かれてこの悪魔…なんて奴なの?と思った。
「他には?それ以外で欲しいものとかないの?」
一応聞いてみると腕を汲んで悩み出した。
するとまた思い出したように
「人間の血!!」
と言った。
「は?血?」
「そうですそうです、悪魔は人間の血が好きですね。まぁ俺ずっと魔界にいたから人間の血が好きとか言われても上級悪魔の人しか飲んだことないらしくて…つまりまぁ飲んだこともないですね!!」
と笑う。
「な、なるほど…それじゃ、私の血でもいいのかしら?どのくらい必要なの?まさか死ぬくらいの量?」
「知りません…飲んだこともないし…」
「ふーん?ならちょっと舐めるくらいならいいかもね…」
と私はナイフを持ち小皿に少しだけ血を垂らして渡す。
ルーカスはそれをジッと見ていてゴクリと喉を鳴らした。
「………なんだこのいい匂い…」
「え?」
そしてペロリと血を舐めた!
「うっ!!!……これ…は!!」
と夢中で皿をベロベロ犬みたいに舐めた!!
そしてトロリとした目になり
「凄い…美味い!極上だ!!血って凄えです!」
と私を見る目がヤバイ!
「ちょっと!少しだけよ!いっぱいあげたら死んじゃうのよ!!吸血鬼か!!」
と壁際まで下がる。
しかしルーカスは近寄りドンと壁ドンしてくる!
「ひっ!!」
こここ、殺される?血を吸い尽くされてここで死ぬのおおお!?
「お嬢様あ…俺頑張るろでぇ…上手く男を遠ざけたらまぁた血くださあああいっ!ういいっく!」
と言う。見ると顔が赤くこの症状は明らかに酔っ払いだ!!悪魔って血飲むと酔っ払うのおおおお!??
「わ、わかったからどいて!ルーカスだけは触っても蕁麻疹出ないけど!あんただって男なんだからねっ!」
と何とかどかすとバターンと倒れて寝てしまった!!私の部屋で!
げげげえっ!やべええええ!!こいつっ!
するとコンコンとメイドがノックして
「お嬢様?お夕飯のお時間ですわ、お腹に優しいものを作って…」
と食事を持ってきたメイドが倒れているイケメン悪魔を見て
「きゃっ!だ、だ誰ですか!?その方!?」
と驚いていた!!
ええっ!?ま、まさかっ!ルーカスが気を失ったら魔法は全て解けるわけ?ヤバイ!
私は素早くメイドに駆け寄り
「ケーテ!!背中に大蜘蛛が!じっとして!!」
と言い
「ええっ!?」
と固まったメイドのケーテに私は近寄り思い切り頭突きをかましケーテを気絶させた!
「うぐううう!」
しかし当然自分にもダメージが起こりフラフラしたが何とかケーテを運んでいるところをオットマーに見つかり
「き、気分が悪くてケーテが倒れてしまって!オットマー後はよろしくね?」
と私は部屋へ帰ってガーガー眠っている悪魔にどうしたもんかと悩みながら夕飯を食べた。
大丈夫かな?私のこと嫌いになってくれてるかな?
と不安でどうも王子が待つ部屋のノックを躊躇っていると背中をパシンとルーカスが叩き
「大丈夫ですよ、お嬢様!」
と微笑まれなんとか勇気を出してノックすると
「入れ!」
と不機嫌全開な声がする!これは!
やったか!?
「失礼致します!殿下!」
と頭を下げて入室すると私の顔を見てかなり嫌な顔とまではいかないが必死で私を見ないようにしている!
やった!やったどー!嫌われてる!!私がブスに見えるに違いない!!
「……アリーセ嬢…僕は…何をしに来たんだろうか??」
と聞かれて
「はい?」
となった。
「さっきまで何か凄く浮かれてここへ向かっていた気がするんだが…何か目的を見失ったというか…訳がわからない?」
とやたら美形な王子がため息をついた。
エドヴィン王子は王子様らしい金髪に緑の瞳をしている。ヒロインのメイン攻略対象である彼はこないだまで私にアプローチしまくり花だのドレスだのを贈りつけたり王宮の茶会にも呼ばれたが仮病でいつも断っていた。
私の容姿は…流石悪役令嬢で一応それなりに美人の部類に入ると思う。私は銀髪で空色の澄んだ瞳だ。こんな美人なのにヒロインに意地悪とかするか!ていうか、男にモテたくないからモブに生まれてきたかったくらい!目立つの嫌過ぎる!
だが、今はルーカスにより私はブスに見えているし性格も悪いはず!!私はさらに嫌われようと王子には近寄らずに
「ああ…もしや来週の夜会のことでですか?ちょっと私この頃はお腹を壊してばかりで夜会には出席出来そうもなくて…」
と言うと王子は満面の笑みで
「そうかそうか!折角僕は君にドレスを贈ったのだが無駄になってしまったね!!いやあ、体調が悪いなら休むといいよ?うん、僕は大丈夫だしね?君蕁麻疹でるだろうしね?」
と王子は私が出ないと聞いて喜んだ!
よっしゃーー!効果あり!今までなんて私が出ないと自分も出ないと心配し見舞いにはくるし鬱陶しかったのに!
あー…この調子で婚約破棄してくれないかなー…。
「あの殿下?私の顔…どう見えます?」
と聞くと王子は言葉を濁し始めた。
「えっ………いやあのふ、普通じゃないかな??」
もはや目さえ合わせずしどろもどろだ。王子と言う立場場失礼なことは言えないのだろう。私はズバリ聞いた!
「私ってどう見ても醜女でしょうか??」
「っっ!!」
王子はビクっとして慌てて
「そそ、そんなことはないかな?ちょっと個性的な顔かな?ははは…では、そろそろ失礼しようかな?」
と席を立つ。
「あ、殿下!私や家のことは気にせずどうぞ婚約破棄なさって他の令嬢と婚約した方がいいのかもしれませんよ?」
と念押ししておくと
「え??…アリーセ嬢はそれでいいのかい?何故?王家との婚約だよ?」
「私みたいな醜女が殿下の妃となりましたら…お子はきっと酷い顔かもしれませんよ?」
と言うと王子は青い顔で想像したのか震えた。
「んん、あー…ちょっと気分が…そろそろ帰るよ」
と王子はそそくさと帰っていく。
それに私はガッツポーズした!
やった!!
これは!やった!!
本当に私はルーカス以外には醜女に見えるみたいね!これなら誰も近寄らないし好かれない!本当に良かった!!
王子が帰った後、ルーカスにお礼を言う。
「ルーカス!ありがとう!!本当に!!これならきっと婚約破棄だわ!!」
とにこにこした。
ルーカスもにこにこしながら
「良かったですねー…でも王妃と言うポジションを蹴るなんて凄いお嬢様ですね?」
「ああ…別に王妃なんてなりたくもないわ。大変だし…それより手を出して?」
ルーカスはキョトンとして手を差し出すとそこに私はコトリと金貨を一枚置いた。
「報酬!!貴方執事だけど悪魔だし人間の物が必要ならそれで買いなさいよ」
「は?いりませんけど…俺貴方の契約悪魔なんだからいちいちこんなの貰ってられませんね…」
と言う。
「悪魔って欲深いんじゃないの?なんなの貴方は?」
やっぱり油断させて私の魂とかが欲しいのかしら?
「なんなのと言われてもねぇー…お金なんか自分で出せるし」
とパチンと指を鳴らせば部屋中が金貨や宝でいっぱいになる!!
「!!!」
「何でも出せますよ?ドレスに宝石…食べ物!」
とドンドン出していく。
「も、もういいから!しまって!!」
と言うとすぐに消えた。
「…じゃあ、私があげれるものは何もないの?呼び出しといてあれだけどなんかギブアンドテイク的な何かが足りないわ…」
すると思い出したようにポンと手を叩き、
「あ!処女ってなんですか?」
と言った。
「はあ??何言ってんのあんた…あんたが最初の契約でくれって言ったんでしょ?」
「ええ、だからその授業寝てて俺…とりあえず主に会ったら言えってとこだけしか聞いてなくて」
と言って思わず白目になった。純粋な赤い目をキラキラさせながら処女の意味を聞かれてこの悪魔…なんて奴なの?と思った。
「他には?それ以外で欲しいものとかないの?」
一応聞いてみると腕を汲んで悩み出した。
するとまた思い出したように
「人間の血!!」
と言った。
「は?血?」
「そうですそうです、悪魔は人間の血が好きですね。まぁ俺ずっと魔界にいたから人間の血が好きとか言われても上級悪魔の人しか飲んだことないらしくて…つまりまぁ飲んだこともないですね!!」
と笑う。
「な、なるほど…それじゃ、私の血でもいいのかしら?どのくらい必要なの?まさか死ぬくらいの量?」
「知りません…飲んだこともないし…」
「ふーん?ならちょっと舐めるくらいならいいかもね…」
と私はナイフを持ち小皿に少しだけ血を垂らして渡す。
ルーカスはそれをジッと見ていてゴクリと喉を鳴らした。
「………なんだこのいい匂い…」
「え?」
そしてペロリと血を舐めた!
「うっ!!!……これ…は!!」
と夢中で皿をベロベロ犬みたいに舐めた!!
そしてトロリとした目になり
「凄い…美味い!極上だ!!血って凄えです!」
と私を見る目がヤバイ!
「ちょっと!少しだけよ!いっぱいあげたら死んじゃうのよ!!吸血鬼か!!」
と壁際まで下がる。
しかしルーカスは近寄りドンと壁ドンしてくる!
「ひっ!!」
こここ、殺される?血を吸い尽くされてここで死ぬのおおお!?
「お嬢様あ…俺頑張るろでぇ…上手く男を遠ざけたらまぁた血くださあああいっ!ういいっく!」
と言う。見ると顔が赤くこの症状は明らかに酔っ払いだ!!悪魔って血飲むと酔っ払うのおおおお!??
「わ、わかったからどいて!ルーカスだけは触っても蕁麻疹出ないけど!あんただって男なんだからねっ!」
と何とかどかすとバターンと倒れて寝てしまった!!私の部屋で!
げげげえっ!やべええええ!!こいつっ!
するとコンコンとメイドがノックして
「お嬢様?お夕飯のお時間ですわ、お腹に優しいものを作って…」
と食事を持ってきたメイドが倒れているイケメン悪魔を見て
「きゃっ!だ、だ誰ですか!?その方!?」
と驚いていた!!
ええっ!?ま、まさかっ!ルーカスが気を失ったら魔法は全て解けるわけ?ヤバイ!
私は素早くメイドに駆け寄り
「ケーテ!!背中に大蜘蛛が!じっとして!!」
と言い
「ええっ!?」
と固まったメイドのケーテに私は近寄り思い切り頭突きをかましケーテを気絶させた!
「うぐううう!」
しかし当然自分にもダメージが起こりフラフラしたが何とかケーテを運んでいるところをオットマーに見つかり
「き、気分が悪くてケーテが倒れてしまって!オットマー後はよろしくね?」
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