【溺愛中】秘密だらけの俺の番は可愛いけどやることしれっとえげつない~チートな番を伴侶にするまでの奔走物語
101.当時の魔力は今の倍~トビドニアside
「俺の舌を再生させたレンカちゃんは黒い霧をどっからか発生さして刀取り出したら、皇子の首根っこ捕まえて即おらんようなった。
レンちゃんで面倒かけるから喋れる方が便利な舌の再生と、無くて差し支えないしがらみの排除はしておくって言うてな。
師匠から転移魔法の原理は学んでたけど、まさかいきなり行ったことない国に誰か連れて転移するやなんて思いもせんかった」
「そんな、馬鹿な····」
ラスイードは魔術師だけあって驚愕してんな。
どんだけ高等魔法かわかってるんやろう。
言いながら、ふとあの時のレンカちゃんを思い出す。
俺の舌を再生さすんに前置きもなく口づけて、ちっちゃい舌を捩じ込んで強引に再生さした。
口の中で小さい舌から流れるレンちゃんと同じ魔力と、感じた事がない魔力とは似てるのに違う純粋な力の塊みたいな奔流を感じた。
あまりの衝撃的な状況にパニクって逃げようとした俺を魔力で作った蔦で地面に押さえつけてきて更に舌をからめてくる無理矢理っぷりやった。
この子絶対根はドSやって直感したわ。
小さい幼児が獣人を蹂躙するような光景に理解が追いついてなくて呆然と眺めてる爺さんに、俺も助けを求めるんも失念してやられっぱなし。
ぶっちゃけ後でこっそり落ち込んでもうたんやからな。
俺、肉食系獣人やのに。
兄さんには言われへんけど、ぶっちゃけ腰が抜けてしばらく立てれへんかったし。
レンカちゃんは間違いなく手練れに違いないわ。
『トビドニア、君は生きる事を気負いすぎだ。
けど今まで良く頑張ったよ』
子供のはずのレンカちゃんが大人びた顔で地面に寝転がって放心状態の俺の頭をちっちゃい手でよしよしと撫でる。
『君は獣人とはいえまだ子供に毛が生えたくらいしか生きてないだろう。
子供は子供らしく我が儘に生きればいい。
子供が好きに生きるのを恐がるな。
レティッド、子供にそうさせるのが今も昔もどの世界であっても大人の務めだよ。
白竜も君も囲った子供の面倒くらいちゃんと見ろ。
いつまでこの子に甘えてこの子のせいでもない過去を背負わせている?
この子のしがらみは私が断つから事後処理はしておいて。
どのみちこのクソボケ野郎の国はじきに周辺国に潰される未来しかないんだ。
多少早まっても、潰すのが自国の民になっても大して変わらない。
トビドニア、その舌はこれからのレンを頼む為の先払いだ。
私は次に眠ったらもう表には出ない。
世話の焼ける子だが、面倒を頼む』
あの時は俺の事を子供扱いしといて何でレンちゃんを頼んだかわからへんかった。
大人で頼りがいのある爺さんに頼むんが普通やと思った。
それに先の事を知ってるように話すレンカちゃんにも違和感があった。
ついでに実はちょっと口悪いんやなって思ったんは秘密や。
せやけどレンちゃんの面倒見るって役割を得た事で、あの子が俺にも甘えてくれる事で、レンカちゃんの手で過去のしがらみを強制的に精算させられた俺に存在意義ができた。
今までみたいな、生きてても死んでるような虚無感が気がついたら無くなってた。
まあそんだけレンちゃんが日々無茶やらかして忙しなかったんもあるけど。
やからレンカちゃんには感謝してんねん。
師匠を本能で意識してるんとは違うけど、その感情によう似てる。
レンカちゃんを失いたくないって気がついたら考えてる自分がいつもおるようになった。
あの人が俺をその他大勢と同じように興味が無かったとしてもや。
にしてもさっきの口づけ発言はホンマやってもうた。
後で絶対しつこく事情聴取されそうやわ。
そう思って兄さんの様子をうかがってみれば····えっ、何であの人どや顔?!
まさかとは思うけど、ここまできたらさすが俺の番としか思わなくなってきてんのかいな。
レンちゃんに順応しすぎちゃう?!
元々楽天的なんやろうけど、やから実は根が神経質で隠れ人見知りなレンちゃんも何だかんだで絆されてんのやろな。
一応王族の一員やのにレンちゃん見たら色々妄想が暴走してんのわかるくらい顔に出すぎやし、色々残念やねん。
でも獅子の王族だけあって戦わせたら強いし、あの資料探し当てるんも早くて頼りにはなるんやと感じた。
これが昔レンちゃんが言うてたギャップ萌えとかいうやつやろか?
「爺さんが言うには呪力使って夢見で皇子の意識に無理矢理干渉してあの国の具体的な位置とかイメージつかんで転移したらしいわ」
「普通はそれで自分以外を連れてそんな距離を転移できるものではないだろう。
今のレンの魔力量ですら足りないんじゃないのか」
ぼんくら、なかなか鋭いやん。
「あ、レンちゃん昔の方が今の倍くらい魔力あったんよ」
「「「は?!」」」
全員声揃ったな。
まぁ普通は今の魔力量でも驚きやからそうなるか。
「爺さんが亡くなった時に多分何かあったんやろ」
「多分て何だ?!
何を俺のレンはやらかした?!」
兄さんも慌てだしたな。
にしてもやらかすん前提になってるやん。
いずれはレンちゃんを伴侶にするんやろうから、ようわかってきてるみたいで何よりや。
せやけどまだ兄さんのものにはなってへんで?
レンちゃんで面倒かけるから喋れる方が便利な舌の再生と、無くて差し支えないしがらみの排除はしておくって言うてな。
師匠から転移魔法の原理は学んでたけど、まさかいきなり行ったことない国に誰か連れて転移するやなんて思いもせんかった」
「そんな、馬鹿な····」
ラスイードは魔術師だけあって驚愕してんな。
どんだけ高等魔法かわかってるんやろう。
言いながら、ふとあの時のレンカちゃんを思い出す。
俺の舌を再生さすんに前置きもなく口づけて、ちっちゃい舌を捩じ込んで強引に再生さした。
口の中で小さい舌から流れるレンちゃんと同じ魔力と、感じた事がない魔力とは似てるのに違う純粋な力の塊みたいな奔流を感じた。
あまりの衝撃的な状況にパニクって逃げようとした俺を魔力で作った蔦で地面に押さえつけてきて更に舌をからめてくる無理矢理っぷりやった。
この子絶対根はドSやって直感したわ。
小さい幼児が獣人を蹂躙するような光景に理解が追いついてなくて呆然と眺めてる爺さんに、俺も助けを求めるんも失念してやられっぱなし。
ぶっちゃけ後でこっそり落ち込んでもうたんやからな。
俺、肉食系獣人やのに。
兄さんには言われへんけど、ぶっちゃけ腰が抜けてしばらく立てれへんかったし。
レンカちゃんは間違いなく手練れに違いないわ。
『トビドニア、君は生きる事を気負いすぎだ。
けど今まで良く頑張ったよ』
子供のはずのレンカちゃんが大人びた顔で地面に寝転がって放心状態の俺の頭をちっちゃい手でよしよしと撫でる。
『君は獣人とはいえまだ子供に毛が生えたくらいしか生きてないだろう。
子供は子供らしく我が儘に生きればいい。
子供が好きに生きるのを恐がるな。
レティッド、子供にそうさせるのが今も昔もどの世界であっても大人の務めだよ。
白竜も君も囲った子供の面倒くらいちゃんと見ろ。
いつまでこの子に甘えてこの子のせいでもない過去を背負わせている?
この子のしがらみは私が断つから事後処理はしておいて。
どのみちこのクソボケ野郎の国はじきに周辺国に潰される未来しかないんだ。
多少早まっても、潰すのが自国の民になっても大して変わらない。
トビドニア、その舌はこれからのレンを頼む為の先払いだ。
私は次に眠ったらもう表には出ない。
世話の焼ける子だが、面倒を頼む』
あの時は俺の事を子供扱いしといて何でレンちゃんを頼んだかわからへんかった。
大人で頼りがいのある爺さんに頼むんが普通やと思った。
それに先の事を知ってるように話すレンカちゃんにも違和感があった。
ついでに実はちょっと口悪いんやなって思ったんは秘密や。
せやけどレンちゃんの面倒見るって役割を得た事で、あの子が俺にも甘えてくれる事で、レンカちゃんの手で過去のしがらみを強制的に精算させられた俺に存在意義ができた。
今までみたいな、生きてても死んでるような虚無感が気がついたら無くなってた。
まあそんだけレンちゃんが日々無茶やらかして忙しなかったんもあるけど。
やからレンカちゃんには感謝してんねん。
師匠を本能で意識してるんとは違うけど、その感情によう似てる。
レンカちゃんを失いたくないって気がついたら考えてる自分がいつもおるようになった。
あの人が俺をその他大勢と同じように興味が無かったとしてもや。
にしてもさっきの口づけ発言はホンマやってもうた。
後で絶対しつこく事情聴取されそうやわ。
そう思って兄さんの様子をうかがってみれば····えっ、何であの人どや顔?!
まさかとは思うけど、ここまできたらさすが俺の番としか思わなくなってきてんのかいな。
レンちゃんに順応しすぎちゃう?!
元々楽天的なんやろうけど、やから実は根が神経質で隠れ人見知りなレンちゃんも何だかんだで絆されてんのやろな。
一応王族の一員やのにレンちゃん見たら色々妄想が暴走してんのわかるくらい顔に出すぎやし、色々残念やねん。
でも獅子の王族だけあって戦わせたら強いし、あの資料探し当てるんも早くて頼りにはなるんやと感じた。
これが昔レンちゃんが言うてたギャップ萌えとかいうやつやろか?
「爺さんが言うには呪力使って夢見で皇子の意識に無理矢理干渉してあの国の具体的な位置とかイメージつかんで転移したらしいわ」
「普通はそれで自分以外を連れてそんな距離を転移できるものではないだろう。
今のレンの魔力量ですら足りないんじゃないのか」
ぼんくら、なかなか鋭いやん。
「あ、レンちゃん昔の方が今の倍くらい魔力あったんよ」
「「「は?!」」」
全員声揃ったな。
まぁ普通は今の魔力量でも驚きやからそうなるか。
「爺さんが亡くなった時に多分何かあったんやろ」
「多分て何だ?!
何を俺のレンはやらかした?!」
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