異世界の貴族に転生できたのに、2歳で父親が殺されました。
第48話:キャメロン地方征服
皇紀2220年・王歴224年・冬・キャメロン地方・キャヴェンディッシュ城
俺は鎧袖一触で、キャヴェンディッシュ侯爵軍二千兵とフェアファクス地方の騎士達五千兵を粉砕した。
粉砕したと言っても殺したわけではなく、眠らせて主従の契約魔術を誓わせた。
だがそれで終わりではなく、キャメロン地方とフェアファクス地方に侵攻して、城と領地を接収しなければいけない。
攻め込んできたキャヴェンディッシュ侯爵軍の中に侯爵本人はいなかった。
攻め込んできた配下の騎士や兵士に臣従を誓わせても何の意味もない。
キャヴェンディッシュ侯爵本人に誓わせるか、追放しなければいけない。
それに、騎士や兵士を支配しても、領地を支配しなければ、普通の貴族や騎士では兵士を喰わしていけないのだ。
まあ、俺は有り余る魔力と創造魔術で狭い領地でも食糧を生産できるけど。
陸海軍併せて二万五千の兵力に、新たに臣下に加えた七千兵。
合計三万二千兵を三軍に分けて侵攻した。
一軍は海軍兵と揚陸のために乗船させた陸兵を併せて一万兵。
一軍は陸路でキャメロン地方に侵攻する一万兵。
一軍は陸路でフェアファクス地方に侵攻する一万二千兵だった。
元々なかった人望を、今回の戦いで完全に失ったキャヴェンディッシュ侯爵のために、命懸けで戦おうとする騎士や兵士は殆どいなかった。
本人と子供達とごく僅かな譜代騎士以外は全員俺に降伏した。
新たな主従契約はとても厳しいものにした。
キャヴェンディッシュ侯爵は弱い盟主だったので、地方騎士も命を懸けるような主従契約を結ぶような事はなかったが、俺とは命懸けの主従契約となった。
もっとも、相手に俺を超えるような魔力と魔術精度があれば別だ。
俺との契約魔術、主従契約魔術を破棄しても、報復魔術に抵抗したり打ち払ったりできれば、何の意味もない契約になる。
中にはまだお幼い俺の事を甘く見ている騎士もいただろう。
現にキャヴェンディッシュ侯爵に阿諛追従して甘い汁を吸っていた奸臣佞臣は、今度は俺に取り入ろうとした。
「いや、はや、流石皇国から名誉侯爵に叙爵される方は違いますなぁあ。
キャヴェンディッシュ侯爵など赤子のようにあしらわれる」
「さよう、さよう、あのような暗愚の領主など滅んで当然でございます」
「我々も大変な思いをしたのでございますよ、エレンバラ侯爵閣下」
「さあ、さあ、愚かな領主は栄光に満ちた新領主が処刑されるべきでございます」
「「「「「さよう、さよう」」」」」
「領主とともに民を虐げた者の声を聞くなど、身が穢れる。
二度と俺の目に触れないように、キャヴェンディッシュ侯爵と一緒にカンリフ公爵殿の所に送っておいてくれ」
「「「「「はっ」」」」」
「誤解でございます、間違いでございます、エレンバラ侯爵閣下」
「清廉潔白な我々を妬んだ誰かの讒言でございます」
「我々を処罰されたら、エレンバラ侯爵閣下の名声が地に落ちますぞ」
「さよう、さよう、佞臣に騙されないでください」
「我々のような清廉で有能な家臣を処罰されたら後悔されますぞ」
「それは、俺が佞臣に騙されるような愚か者だと言っているのか」
なんなら、今直ぐこの場で、御前達の命を懸けた神明裁判をやってもいいのだぞ」
「「「「「ヒィイイイイ」」」」」
「「「「「お許しください、エレンバラ侯爵閣下」」」」」
「とっとと俺の前からつまみ出せ!
いや、まて、俺を騙そうとした報いを加えてやる。
神と精霊に請い願い奉る。
ここにいる嘘つき共が再び嘘をついたら、生きていくのが嫌になるくらいの激痛を与えてくださいませ。
よし、いいぞ、神と精霊は願いを聞いてくださった。
奴隷と同じ待遇でカンリフ公爵殿の所に送っておいてくれ」
「「「「「はっ」」」」」
キャメロン地方を手に入れられた事で、天然の良港をまた一つ手に入れられた。
これまでも良港二つと、少し手を加えただけで良港にできる漁港を数多く占領する事ができた。
普通なら港の数が多過ぎても交易する商品に困るのだが、俺は違う。
領地には国内どころか他国が大金を積んでも欲しがる商品が色々とある。
今までから生産していた椎茸や舞茸と言った茸類と酒以外の新たな商品。
綿花・綿布・絹織物・真珠などを魔力と前世の知識で生産しているのだ。
更に北と南に独自の商船団を送る事で、それぞれの産物を手に入れて儲ける。
北からは干海鼠・鯣・鱶鰭・昆布などの大陸で高く売れる塩干物。
南からは国内で高く売れる砂糖や香辛料に香木を手に入れるのだ。
いや、俺の魔力で促成栽培できる物は、種を手に入れて独自栽培すればいい。
まずは魔法薬の原料になる薬用人参と、誰もが大好き砂糖黍だな。
俺は鎧袖一触で、キャヴェンディッシュ侯爵軍二千兵とフェアファクス地方の騎士達五千兵を粉砕した。
粉砕したと言っても殺したわけではなく、眠らせて主従の契約魔術を誓わせた。
だがそれで終わりではなく、キャメロン地方とフェアファクス地方に侵攻して、城と領地を接収しなければいけない。
攻め込んできたキャヴェンディッシュ侯爵軍の中に侯爵本人はいなかった。
攻め込んできた配下の騎士や兵士に臣従を誓わせても何の意味もない。
キャヴェンディッシュ侯爵本人に誓わせるか、追放しなければいけない。
それに、騎士や兵士を支配しても、領地を支配しなければ、普通の貴族や騎士では兵士を喰わしていけないのだ。
まあ、俺は有り余る魔力と創造魔術で狭い領地でも食糧を生産できるけど。
陸海軍併せて二万五千の兵力に、新たに臣下に加えた七千兵。
合計三万二千兵を三軍に分けて侵攻した。
一軍は海軍兵と揚陸のために乗船させた陸兵を併せて一万兵。
一軍は陸路でキャメロン地方に侵攻する一万兵。
一軍は陸路でフェアファクス地方に侵攻する一万二千兵だった。
元々なかった人望を、今回の戦いで完全に失ったキャヴェンディッシュ侯爵のために、命懸けで戦おうとする騎士や兵士は殆どいなかった。
本人と子供達とごく僅かな譜代騎士以外は全員俺に降伏した。
新たな主従契約はとても厳しいものにした。
キャヴェンディッシュ侯爵は弱い盟主だったので、地方騎士も命を懸けるような主従契約を結ぶような事はなかったが、俺とは命懸けの主従契約となった。
もっとも、相手に俺を超えるような魔力と魔術精度があれば別だ。
俺との契約魔術、主従契約魔術を破棄しても、報復魔術に抵抗したり打ち払ったりできれば、何の意味もない契約になる。
中にはまだお幼い俺の事を甘く見ている騎士もいただろう。
現にキャヴェンディッシュ侯爵に阿諛追従して甘い汁を吸っていた奸臣佞臣は、今度は俺に取り入ろうとした。
「いや、はや、流石皇国から名誉侯爵に叙爵される方は違いますなぁあ。
キャヴェンディッシュ侯爵など赤子のようにあしらわれる」
「さよう、さよう、あのような暗愚の領主など滅んで当然でございます」
「我々も大変な思いをしたのでございますよ、エレンバラ侯爵閣下」
「さあ、さあ、愚かな領主は栄光に満ちた新領主が処刑されるべきでございます」
「「「「「さよう、さよう」」」」」
「領主とともに民を虐げた者の声を聞くなど、身が穢れる。
二度と俺の目に触れないように、キャヴェンディッシュ侯爵と一緒にカンリフ公爵殿の所に送っておいてくれ」
「「「「「はっ」」」」」
「誤解でございます、間違いでございます、エレンバラ侯爵閣下」
「清廉潔白な我々を妬んだ誰かの讒言でございます」
「我々を処罰されたら、エレンバラ侯爵閣下の名声が地に落ちますぞ」
「さよう、さよう、佞臣に騙されないでください」
「我々のような清廉で有能な家臣を処罰されたら後悔されますぞ」
「それは、俺が佞臣に騙されるような愚か者だと言っているのか」
なんなら、今直ぐこの場で、御前達の命を懸けた神明裁判をやってもいいのだぞ」
「「「「「ヒィイイイイ」」」」」
「「「「「お許しください、エレンバラ侯爵閣下」」」」」
「とっとと俺の前からつまみ出せ!
いや、まて、俺を騙そうとした報いを加えてやる。
神と精霊に請い願い奉る。
ここにいる嘘つき共が再び嘘をついたら、生きていくのが嫌になるくらいの激痛を与えてくださいませ。
よし、いいぞ、神と精霊は願いを聞いてくださった。
奴隷と同じ待遇でカンリフ公爵殿の所に送っておいてくれ」
「「「「「はっ」」」」」
キャメロン地方を手に入れられた事で、天然の良港をまた一つ手に入れられた。
これまでも良港二つと、少し手を加えただけで良港にできる漁港を数多く占領する事ができた。
普通なら港の数が多過ぎても交易する商品に困るのだが、俺は違う。
領地には国内どころか他国が大金を積んでも欲しがる商品が色々とある。
今までから生産していた椎茸や舞茸と言った茸類と酒以外の新たな商品。
綿花・綿布・絹織物・真珠などを魔力と前世の知識で生産しているのだ。
更に北と南に独自の商船団を送る事で、それぞれの産物を手に入れて儲ける。
北からは干海鼠・鯣・鱶鰭・昆布などの大陸で高く売れる塩干物。
南からは国内で高く売れる砂糖や香辛料に香木を手に入れるのだ。
いや、俺の魔力で促成栽培できる物は、種を手に入れて独自栽培すればいい。
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