悪役令嬢戦記:死ぬしかない悪役令嬢に転生したので、無双を目指す事にしました。
第70話:行きつく先
私は皇国の要求に対して頑として譲りませんでした。
何が哀しくて好きでもない男と結婚しなければいけないのですか。
私が弱く何の力がなかったとしても、死して抵抗する事くらいはできます。
まして今の私は強大な力を手に入れているのです。
自分よりも弱い相手の言う通りに結婚する必要などありません。
まあ、今婚約を強制されているのは、私ではなく兄上です。
ですから兄上は、皇国との関係改善にためならば婚約話を受けてもいいと言ってはいますが、これが大きな罠です。
ここで皇国に譲歩すれば、必ずもっと前に出てきて、更なる譲歩を要求します。
この次に婚約を強要されるのは私なのですから、絶対に拒否です。
それくらいの事は分かっているはずなのに、困ったモノです。
「だがオードリー、皇国と敵対すればまた軍を派遣してくるのではないか。
そのような事になったら、今度こそ負けてしまうのではないか」
困った事に、父上がまた弱気になっています。
確かに父上の心配も当然の事なので、杞憂だと言い切る事もできません。
いえ、心配しているのは父上だけでなく、国民も貴族も心配しています。
その心配を解消しなければ、味方の裏切りも心配しなければいけなくなります。
ただ真直ぐ目の前の敵だけを相手に戦うためには、面倒でも父上にちゃんと説明して安心させなければいけないのです。
「大丈夫でございます、国王陛下。
傭兵団は万全の体制を敷いて皇国軍を迎えることができます。
全傭兵に亜竜種で作った鎧と建てを配備していますから、皇国軍の攻撃を防ぐことができる上に、亜竜の牙で作った槍と剣がありますので、皇国兵を一撃で殺せます」
父である国王に説明しているように見せかけながら、王城に集まっている貴族士族に、傭兵団が圧倒的な戦闘力を持っていて、我々が有利だと納得させるのです。
「公爵家に仕える騎士や徒士には、亜竜の骨に魔獣の革や魔蟲の外骨格を張り付けた鎧と盾を貸与していますし、魔獣や魔蟲の牙で作った槍と剣を貸与しています。
前回の皇国軍の戦いでは、その装備で圧勝しております。
もし皇国軍が百万の大軍で攻め寄せてきたとしても、簡単に討ち払えます。
国王陛下にご心配をかけるような事はありません」
本当に父上には困ったものです。
父上が泰然自若な態度で玉座に座っていてくれれば、誰も不安に思わないのです。
私が危険を押してまで王城に来なければいけないのは、父上の臆病さのせいです。
もしここに皇帝が遠距離大規模攻撃魔術を放って来たら、どうする気なのですか。
前回特使が来た時にちゃんと説明して、王都を離れて貰ったのを忘れたのですか。
今回も王城で父上と話すために、母上と兄上には公爵領に残ってもらいました。
全ては皇帝級の魔力を持つ敵の遠距離攻撃魔術に対抗するためです。
皇帝の攻撃くらいなら、私の魔力で簡単に弾き返せると思いますが、そのために浪費される魔力がもったいないのですよ。
それだけの魔力があれば、この国の民も皇国の民も飢えずにすむのです。
いっそ皇帝を殺してやりましょうか、などと考えても無駄ですよね。
私に自分の手で人を殺す度胸があれば、事はもっと簡単でした。
私が根性なしなせいで色々と問題が複雑になっているのです。
私が準備だけしますから、誰かが私の代わりに皇帝を殺してくれませんかね。
傭兵団な装備は完全で、遠距離行軍をして皇国に侵攻しても勝てるでしょう。
途中の国々が軍を出して邪魔しても、簡単に排除できるでしょう。
ですがそんな事をしたら、罪のない多くの人を巻き込んでしまいます。
やるとしたら暗殺ですが、私には命令できそうにありません。
何が哀しくて好きでもない男と結婚しなければいけないのですか。
私が弱く何の力がなかったとしても、死して抵抗する事くらいはできます。
まして今の私は強大な力を手に入れているのです。
自分よりも弱い相手の言う通りに結婚する必要などありません。
まあ、今婚約を強制されているのは、私ではなく兄上です。
ですから兄上は、皇国との関係改善にためならば婚約話を受けてもいいと言ってはいますが、これが大きな罠です。
ここで皇国に譲歩すれば、必ずもっと前に出てきて、更なる譲歩を要求します。
この次に婚約を強要されるのは私なのですから、絶対に拒否です。
それくらいの事は分かっているはずなのに、困ったモノです。
「だがオードリー、皇国と敵対すればまた軍を派遣してくるのではないか。
そのような事になったら、今度こそ負けてしまうのではないか」
困った事に、父上がまた弱気になっています。
確かに父上の心配も当然の事なので、杞憂だと言い切る事もできません。
いえ、心配しているのは父上だけでなく、国民も貴族も心配しています。
その心配を解消しなければ、味方の裏切りも心配しなければいけなくなります。
ただ真直ぐ目の前の敵だけを相手に戦うためには、面倒でも父上にちゃんと説明して安心させなければいけないのです。
「大丈夫でございます、国王陛下。
傭兵団は万全の体制を敷いて皇国軍を迎えることができます。
全傭兵に亜竜種で作った鎧と建てを配備していますから、皇国軍の攻撃を防ぐことができる上に、亜竜の牙で作った槍と剣がありますので、皇国兵を一撃で殺せます」
父である国王に説明しているように見せかけながら、王城に集まっている貴族士族に、傭兵団が圧倒的な戦闘力を持っていて、我々が有利だと納得させるのです。
「公爵家に仕える騎士や徒士には、亜竜の骨に魔獣の革や魔蟲の外骨格を張り付けた鎧と盾を貸与していますし、魔獣や魔蟲の牙で作った槍と剣を貸与しています。
前回の皇国軍の戦いでは、その装備で圧勝しております。
もし皇国軍が百万の大軍で攻め寄せてきたとしても、簡単に討ち払えます。
国王陛下にご心配をかけるような事はありません」
本当に父上には困ったものです。
父上が泰然自若な態度で玉座に座っていてくれれば、誰も不安に思わないのです。
私が危険を押してまで王城に来なければいけないのは、父上の臆病さのせいです。
もしここに皇帝が遠距離大規模攻撃魔術を放って来たら、どうする気なのですか。
前回特使が来た時にちゃんと説明して、王都を離れて貰ったのを忘れたのですか。
今回も王城で父上と話すために、母上と兄上には公爵領に残ってもらいました。
全ては皇帝級の魔力を持つ敵の遠距離攻撃魔術に対抗するためです。
皇帝の攻撃くらいなら、私の魔力で簡単に弾き返せると思いますが、そのために浪費される魔力がもったいないのですよ。
それだけの魔力があれば、この国の民も皇国の民も飢えずにすむのです。
いっそ皇帝を殺してやりましょうか、などと考えても無駄ですよね。
私に自分の手で人を殺す度胸があれば、事はもっと簡単でした。
私が根性なしなせいで色々と問題が複雑になっているのです。
私が準備だけしますから、誰かが私の代わりに皇帝を殺してくれませんかね。
傭兵団な装備は完全で、遠距離行軍をして皇国に侵攻しても勝てるでしょう。
途中の国々が軍を出して邪魔しても、簡単に排除できるでしょう。
ですがそんな事をしたら、罪のない多くの人を巻き込んでしまいます。
やるとしたら暗殺ですが、私には命令できそうにありません。
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