悪役令嬢戦記:死ぬしかない悪役令嬢に転生したので、無双を目指す事にしました。
第65話:横難横死
私の性格が徐々に悪くなっているような気がします。
ロジーナに聖女教団を立ち上げさせてメイシン教団を追い込み、暴発させてメイシン教団を処分する名目を手に入れる策を施したのですから。
ですが、これはどうしてもやらなければいけない事でした。
色々調べさせましたが、王国の悪政に教会が深くかかわっていたのです。
特にメイシン教団の腐敗と悪辣さは目を覆う物がありました。
「お嬢様、勇者候補が聖女教団の敷地に入り込みました」
夜遅く、クローディアが寝室に来て報告してくれました。
やはり悪事は暗闇に紛れて行うのでしょう。
しかし、メイシン教団は何を考えているのでしょうか。
こちらが襲撃に備えていないと思っているのでしょうか。
いえ、傭兵団の一部を神殿騎士団と命名して常駐させています。
発見されれば戦いになる事は理解しているはずです。
「即座にメイシン教団に押し入って証拠と証人を押さえてください」
今は考えている時ではありませんね。
私から仕掛けた事なのですから、断じて行うだけです。
「はい、以前に頂いていた命に従い、すでに突入していると思います」
分かっていますよ、今の指示は形だけの事です。
事前に全ての命令を伝え終えて、いちいち確認しなくてもよくしてあります。
即応体制が整っていなければ、戦いには勝てませんからね。
後は結果を待つだけなのですが、精神的にしんどいですね。
亜竜を自分で狩っている時は、熱中していて余計な事を考えずにすむのですが、こうして待たねばならないと苦しくなります。
「クローディアは横難横死という言葉を知っていますか」
クローディアが突然の質問に困った顔をしています。
別に困らせる気はなかったのですが、時間がもたないのです。
後は完全にクローディア達に任せて、寝てしまう事もできます。
ですがそんな事をすれば、せっかくの名声が落ちてしまいます。
自分が利用したロジーナを気遣うフリが必要です。
同じ理由で、別室に籠って魔法薬を作る事もできません。
「申し訳ありません、寡聞にして存じ上げません」
よかった、前世の仏教用語は知らないようですね。
別に他意はないのですよ、クローディア。
時間を持たせるために何か話していたかっただけですから。
「それほど難しい言葉ではありません。
悪い事をしたら、その報いを受けると言うだけの言葉です。
今回の件と繋がって思い出したので、言ってみただけです」
「なるほど、そう言う事でございますか、ならば大丈夫でございます。
人選も手配りも十分いたしましたから、失敗する事などありません。
何かあればお教えさせていただきますので、もう一度眠られる成り、魔法薬づくりをなされる成り、時間を有効にお使いください。
お嬢様は七歳とは信じられないくらいお忙しいのですから。
無理をされて御身体に障るような事があってはいけません」
私の想いを察してくれたようで、魔法薬作りを進めてくれました。
さすがに寝る訳にはいきませんが、ケガ人用の魔法薬を作るのなら、クローディアが勧めてくれるというひと手間を加えれば、誰も非難しないでしょう。
「分かりました、この捜査でケガをするかもしれない者達のために、事前に魔法薬を作っておきましょう。
何かあったら直ぐに知らせてください、クローディア」
ロジーナに聖女教団を立ち上げさせてメイシン教団を追い込み、暴発させてメイシン教団を処分する名目を手に入れる策を施したのですから。
ですが、これはどうしてもやらなければいけない事でした。
色々調べさせましたが、王国の悪政に教会が深くかかわっていたのです。
特にメイシン教団の腐敗と悪辣さは目を覆う物がありました。
「お嬢様、勇者候補が聖女教団の敷地に入り込みました」
夜遅く、クローディアが寝室に来て報告してくれました。
やはり悪事は暗闇に紛れて行うのでしょう。
しかし、メイシン教団は何を考えているのでしょうか。
こちらが襲撃に備えていないと思っているのでしょうか。
いえ、傭兵団の一部を神殿騎士団と命名して常駐させています。
発見されれば戦いになる事は理解しているはずです。
「即座にメイシン教団に押し入って証拠と証人を押さえてください」
今は考えている時ではありませんね。
私から仕掛けた事なのですから、断じて行うだけです。
「はい、以前に頂いていた命に従い、すでに突入していると思います」
分かっていますよ、今の指示は形だけの事です。
事前に全ての命令を伝え終えて、いちいち確認しなくてもよくしてあります。
即応体制が整っていなければ、戦いには勝てませんからね。
後は結果を待つだけなのですが、精神的にしんどいですね。
亜竜を自分で狩っている時は、熱中していて余計な事を考えずにすむのですが、こうして待たねばならないと苦しくなります。
「クローディアは横難横死という言葉を知っていますか」
クローディアが突然の質問に困った顔をしています。
別に困らせる気はなかったのですが、時間がもたないのです。
後は完全にクローディア達に任せて、寝てしまう事もできます。
ですがそんな事をすれば、せっかくの名声が落ちてしまいます。
自分が利用したロジーナを気遣うフリが必要です。
同じ理由で、別室に籠って魔法薬を作る事もできません。
「申し訳ありません、寡聞にして存じ上げません」
よかった、前世の仏教用語は知らないようですね。
別に他意はないのですよ、クローディア。
時間を持たせるために何か話していたかっただけですから。
「それほど難しい言葉ではありません。
悪い事をしたら、その報いを受けると言うだけの言葉です。
今回の件と繋がって思い出したので、言ってみただけです」
「なるほど、そう言う事でございますか、ならば大丈夫でございます。
人選も手配りも十分いたしましたから、失敗する事などありません。
何かあればお教えさせていただきますので、もう一度眠られる成り、魔法薬づくりをなされる成り、時間を有効にお使いください。
お嬢様は七歳とは信じられないくらいお忙しいのですから。
無理をされて御身体に障るような事があってはいけません」
私の想いを察してくれたようで、魔法薬作りを進めてくれました。
さすがに寝る訳にはいきませんが、ケガ人用の魔法薬を作るのなら、クローディアが勧めてくれるというひと手間を加えれば、誰も非難しないでしょう。
「分かりました、この捜査でケガをするかもしれない者達のために、事前に魔法薬を作っておきましょう。
何かあったら直ぐに知らせてください、クローディア」
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