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悪役令嬢戦記:死ぬしかない悪役令嬢に転生したので、無双を目指す事にしました。

克全

第62話:聖女教団

 色々と悩みましたが、聖女カチュアは秘密にしたままにする事にしました。
 聖女カチュアを表に出すことが、私への断罪スイッチを入れる事になるかもしれませんので、できるだけ目立たさないようにしたのです。
 聖女カチュアは、私が一番安心できる王都公爵邸に匿う事にしました。
 まあ、実際には幽閉と言ってもいい状態ですが、聖女カチュア自身は人々を助けるための製薬に満足してくれているので、少しは罪悪感が薄くなっています。

「お嬢様、ロジーナ司教をお連れしました」

 たった一人で孤児達を助けるために努力していたロジーナ。
 狩りの現場でも十分な働きをしてくれました。
 今では傭兵団からも全幅の信頼を得てくれています。
 せっかく王都で多くの屋敷を手に入れたのです。
 ここは敵の動きを待つのではなく、積極的に動くべき時でしょう。

「お呼びによりロジーナ参上しました」

「よく来てくれましたロジーナ大司教、貴女にやっていただきたい事があるのです」

 ロジーナがとても驚いた表情をしています。
 私が敬称を間違えたのか、それともわざと言ったのか、見極めようとしています。
 私が司教と大司教を呼び間違えるはずがないことなど分かっているのに、また大きな責任を押し付けられたくはないと思い、間違ったと思いたいのでしょう。
 その通りです、大きな責任を背負っていただきますよ、子供達のために。

「単刀直入に言います、覚悟して聞いてください。
 ロジーナ大司教には、国中の孤児を救っていただきたいのです」

 ロジーナ大司教は驚くと同時に葛藤もしているようです。
 国中の孤児を助けるという理想は果たしたいですが、自分が責任者になって助けることができるのかと悩んでいるのでしょう。
 大丈夫です、ロジーナ大司教、貴女なら必ずできます。
 私も手伝いますし、傭兵団も手伝ってくれます。

「畏れ多いほどの大役に脚が震えておりますが、この機会を逃すわけにはいきませんので、謹んでお受けしたいと思います」

「そうですか、よく決断してくれましたね。
 新しい孤児院は接収した貴族の屋敷を使う事になります。
 資金や物資は全て私が寄付させていただきます。
 孤児院の警備は傭兵団にやってもらいます。
 ロジーナは大司教として可哀想な子供達を集めてくれればいいのです。
 子供達のお世話は、ロジーナ大司教が育ててきた子供達がやってくれますよ」

 私の言葉には一点の嘘もありません。
 ロジーナが育ててきた子供達は驚くほど成長しました。
 第三傭兵団に入団させた少年少女達も順当に成長しています。
 先に孤児院や傭兵団に入った子供達が幸せに暮らしていて、新たに入って来る孤児達のお世話をしてくれれば、何の心配もないのです。

「教会の階級」
聖者  :神に選ばれた神官
聖女  :神に選ばれた修道女
教皇  :教会の支配者
枢機卿 :教会の最高幹部
総大司教:大管区を纏める
大司教長:管区を纏める
大司教 :地区を纏める
司教  :大きな教会の長
司祭長 :中くらいの教会の長
司祭  :小さな教会の長
助祭  :教会の下働き

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