悪役令嬢戦記:死ぬしかない悪役令嬢に転生したので、無双を目指す事にしました。
第52話:舌戦
目の前に皇国軍の将軍がいます。
開戦前の口上で自軍の正義を訴えようとしているのでしょうか。
大体何を言うのか予測はつきますが、その言い分を認める訳にはいきません。
おかし事を言いだしたら、即座に範囲大魔術を展開して全滅させてやります。
私が全力で魔術を放てば、五万くらいの軍勢なら皆殺しに出します
問題は、本当に殺すことができるかどうかです。
「貴君は誰だ、我々は国王テレンス陛下の依頼を受けてきた正式な軍勢だ。
それを邪魔するというのなら、叛乱軍としてテレンス陛下に成り代わって討伐するが、その覚悟があって我らの進軍を邪魔するのか」
「愚かな、皇帝も野心に良識を失ったようですね。
一国の王は魔力の強さで選ばれるモノ。
次世代の国王候補の公平な競争を邪魔するとは、歴史に悪名を残しに来たか。
本当の忠臣ならば命を賭けても諫言すべきところを、略奪と凌辱に眼が眩んで進んで侵略の指揮を願い出たか。
恥を知れ、腐れ外道」
わずか七歳の少女に罵られて、恥知らずも言葉を失ったようですね。
私は侵略者ではないので、皇国軍のように他国を蹂躙して軍を進める気はありませんが、決戦の場所は自国外と決めています。
両国の戦争で国土を荒らされる隣国は可哀想ですが、すべての責任は皇国にあるので、恨むなら皇帝を恨んでください。
「おのれ小童、我だけではなく皇帝陛下まで罵るか」
五万兵の指揮を執る将軍が、真っ赤になって怒っています。
ですが、この程度の舌戦で怒り出すとは、まだまだ未熟です。
女同士の悪口や陰口はこの程度ではありませんよ。
裏に回っての意地悪はもっと激しく陰湿なのですよ。
今からもっと怒らせて、冷静な判断ができなようにしてあげまう。
「悪口、事実でしょう、君側の奸。
貴男の軍は皇国からここに来るまでの間に、幾人の女性を凌辱してきたのです。
どれだけの村々を剣で脅して、不当な条件で食糧を奪ってきたのです。
正当な値段で買った、笑わせるのではありません。
五万の軍勢が押し寄せて来て、真っ当な値段で売れる訳がないでしょう。
どうせ皇帝への貢ぎ物だと言って略奪してきたんでしょう。
この冬、幾万の民が飢えていき、幾千の民が餓死すると思っているのです。
お前達に凌辱された女が幾人自殺すると思っているのです。
その全てがお前の国の皇帝の征服欲からきているのです。
恥を知りなさい、恥を、邪悪皇帝の手先」
「おのれ、おのれ、おのれ、もう許さん、殺せ、皆殺しにしろ」
五万の皇国軍が陣形も作戦もなく一斉に突撃してきました。
怒りのあまり考えていた戦術が吹き飛んでしまったのでしょう。
冷静な判断ができなくなってくれた事はありがたいですね。
こちらは皇国軍に合わせて横一列に陣を敷いています。
元々人数が五分の一ですから、厚みのない陣になっています。
ですが、何も考えずに突撃してくれれば勝ち目があります。
開戦前の口上で自軍の正義を訴えようとしているのでしょうか。
大体何を言うのか予測はつきますが、その言い分を認める訳にはいきません。
おかし事を言いだしたら、即座に範囲大魔術を展開して全滅させてやります。
私が全力で魔術を放てば、五万くらいの軍勢なら皆殺しに出します
問題は、本当に殺すことができるかどうかです。
「貴君は誰だ、我々は国王テレンス陛下の依頼を受けてきた正式な軍勢だ。
それを邪魔するというのなら、叛乱軍としてテレンス陛下に成り代わって討伐するが、その覚悟があって我らの進軍を邪魔するのか」
「愚かな、皇帝も野心に良識を失ったようですね。
一国の王は魔力の強さで選ばれるモノ。
次世代の国王候補の公平な競争を邪魔するとは、歴史に悪名を残しに来たか。
本当の忠臣ならば命を賭けても諫言すべきところを、略奪と凌辱に眼が眩んで進んで侵略の指揮を願い出たか。
恥を知れ、腐れ外道」
わずか七歳の少女に罵られて、恥知らずも言葉を失ったようですね。
私は侵略者ではないので、皇国軍のように他国を蹂躙して軍を進める気はありませんが、決戦の場所は自国外と決めています。
両国の戦争で国土を荒らされる隣国は可哀想ですが、すべての責任は皇国にあるので、恨むなら皇帝を恨んでください。
「おのれ小童、我だけではなく皇帝陛下まで罵るか」
五万兵の指揮を執る将軍が、真っ赤になって怒っています。
ですが、この程度の舌戦で怒り出すとは、まだまだ未熟です。
女同士の悪口や陰口はこの程度ではありませんよ。
裏に回っての意地悪はもっと激しく陰湿なのですよ。
今からもっと怒らせて、冷静な判断ができなようにしてあげまう。
「悪口、事実でしょう、君側の奸。
貴男の軍は皇国からここに来るまでの間に、幾人の女性を凌辱してきたのです。
どれだけの村々を剣で脅して、不当な条件で食糧を奪ってきたのです。
正当な値段で買った、笑わせるのではありません。
五万の軍勢が押し寄せて来て、真っ当な値段で売れる訳がないでしょう。
どうせ皇帝への貢ぎ物だと言って略奪してきたんでしょう。
この冬、幾万の民が飢えていき、幾千の民が餓死すると思っているのです。
お前達に凌辱された女が幾人自殺すると思っているのです。
その全てがお前の国の皇帝の征服欲からきているのです。
恥を知りなさい、恥を、邪悪皇帝の手先」
「おのれ、おのれ、おのれ、もう許さん、殺せ、皆殺しにしろ」
五万の皇国軍が陣形も作戦もなく一斉に突撃してきました。
怒りのあまり考えていた戦術が吹き飛んでしまったのでしょう。
冷静な判断ができなくなってくれた事はありがたいですね。
こちらは皇国軍に合わせて横一列に陣を敷いています。
元々人数が五分の一ですから、厚みのない陣になっています。
ですが、何も考えずに突撃してくれれば勝ち目があります。
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