悪役令嬢戦記:死ぬしかない悪役令嬢に転生したので、無双を目指す事にしました。
第48話:封印解除、蘇生
私は聖女が封印されている地下迷宮の奥深くにまでたどり着きました。
大魔境に生息する強大な亜竜を手あたり次第に狩りながら進んできたのです。
馬竜、霸王竜、瑪格竜、塔布竜、棘竜などの有名な亜竜はもちろん、私と親友が名前も付けなかった亜竜も手あたり次第狩りました。
肉食恐竜最強の暴竜も狩りましたし、体重七〇トンという亜竜種最大の大きさを誇る腕龍まで手あたり次第狩りましたので、有り余るほどの素材が手に入りました。
「周りの警戒は任せましたよ」
本当は護衛の必要などないのですが、余計な質問をされるのも嫌なので、役目を与えて私への注意を逸らすのが目的です。
地下迷宮の最奥まで入り込むとなると、五千人もの傭兵団は足手まといです。
だだら平団員でも十分対応できる一階や二階に駐屯させました。
名目は大魔境の魔獣や亜竜を地下迷宮に入らせないためです。
まあ、巨大な亜竜が地下迷宮に入り込めるわけがないのですけれどね。
「お任せください、お嬢様」
私の考えなど分かっているでしょうに、クローディアが律義に答えてくれます。
私の分かり難い優しさを理解してくれているのでしょうか。
聖女を蘇らせるには、長時間にわたって呪文を唱えなければいけません。
あり余る魔力で無理矢理封印を破壊して蘇らせる事も可能でしょう。
ですがそれはシステム変更されていなければの話しです。
もしシステム変更されていたら、聖女が死んでしまう可能性があります。
聖女蘇生の呪文が改変されている可能性もありますが、その場合は失敗しても聖女が死んでしまうのではなく、一定期間ロックされるだけでしょう。
あまりに厳しい条件にしてしまったら、購入者から苦情が来てしまいます。
それでなくても私たちの会社を乗っ取った事で批判されていたのです。
これ以上お客さんを敵に回すような変更はしていないと思います。
ですが、心配なのは私達のシステムを変更してクソゲーにした連中ですから……
「うっ、ううううう」
小一時間呪文を唱え続けて、ようやく反応が出てきました。
声は出していますが、苦しそうな感じはしません。
顔色も少しずつよくなっていますし、順調に封印が解除されているようです。
このまま何事もなく蘇ってくれればいいのですが、私は運が悪いですから。
なにか突拍子もない事が起きてしまいそうで怖いです。
もうすぐ蘇ると思いますが、不安で仕方がないです。
「お嬢様、何者かが近づいてくるようです」
ああ、やはりこうなりましたか。
私と親友の設定ではなかった、封印を護るガーディアンを配置したのですね。
ドアを閉めて侵入を防げればいいのですが、無理なようです。
さきほどから護衛騎士がドアを閉めようとしていますが、ビクともしません。
私は封印解除の呪文を唱えながら、同時に無詠唱で魔術を発動する事ができます。
ですが意地悪な制作者なら、それを呪文の失敗と判定するかもしれません。
「護れ、何があってもお嬢様の邪魔をさせるな」
「「「「「はい」」」」」
頼みましたよ、クローディア。
大魔境に生息する強大な亜竜を手あたり次第に狩りながら進んできたのです。
馬竜、霸王竜、瑪格竜、塔布竜、棘竜などの有名な亜竜はもちろん、私と親友が名前も付けなかった亜竜も手あたり次第狩りました。
肉食恐竜最強の暴竜も狩りましたし、体重七〇トンという亜竜種最大の大きさを誇る腕龍まで手あたり次第狩りましたので、有り余るほどの素材が手に入りました。
「周りの警戒は任せましたよ」
本当は護衛の必要などないのですが、余計な質問をされるのも嫌なので、役目を与えて私への注意を逸らすのが目的です。
地下迷宮の最奥まで入り込むとなると、五千人もの傭兵団は足手まといです。
だだら平団員でも十分対応できる一階や二階に駐屯させました。
名目は大魔境の魔獣や亜竜を地下迷宮に入らせないためです。
まあ、巨大な亜竜が地下迷宮に入り込めるわけがないのですけれどね。
「お任せください、お嬢様」
私の考えなど分かっているでしょうに、クローディアが律義に答えてくれます。
私の分かり難い優しさを理解してくれているのでしょうか。
聖女を蘇らせるには、長時間にわたって呪文を唱えなければいけません。
あり余る魔力で無理矢理封印を破壊して蘇らせる事も可能でしょう。
ですがそれはシステム変更されていなければの話しです。
もしシステム変更されていたら、聖女が死んでしまう可能性があります。
聖女蘇生の呪文が改変されている可能性もありますが、その場合は失敗しても聖女が死んでしまうのではなく、一定期間ロックされるだけでしょう。
あまりに厳しい条件にしてしまったら、購入者から苦情が来てしまいます。
それでなくても私たちの会社を乗っ取った事で批判されていたのです。
これ以上お客さんを敵に回すような変更はしていないと思います。
ですが、心配なのは私達のシステムを変更してクソゲーにした連中ですから……
「うっ、ううううう」
小一時間呪文を唱え続けて、ようやく反応が出てきました。
声は出していますが、苦しそうな感じはしません。
顔色も少しずつよくなっていますし、順調に封印が解除されているようです。
このまま何事もなく蘇ってくれればいいのですが、私は運が悪いですから。
なにか突拍子もない事が起きてしまいそうで怖いです。
もうすぐ蘇ると思いますが、不安で仕方がないです。
「お嬢様、何者かが近づいてくるようです」
ああ、やはりこうなりましたか。
私と親友の設定ではなかった、封印を護るガーディアンを配置したのですね。
ドアを閉めて侵入を防げればいいのですが、無理なようです。
さきほどから護衛騎士がドアを閉めようとしていますが、ビクともしません。
私は封印解除の呪文を唱えながら、同時に無詠唱で魔術を発動する事ができます。
ですが意地悪な制作者なら、それを呪文の失敗と判定するかもしれません。
「護れ、何があってもお嬢様の邪魔をさせるな」
「「「「「はい」」」」」
頼みましたよ、クローディア。
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