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悪役令嬢戦記:死ぬしかない悪役令嬢に転生したので、無双を目指す事にしました。

克全

第47話:狩り方

「気をつけなさい、とてつもなく大きな亜竜がいます。
 できるだけ早く動いて、亜竜の攻撃を避けるようにするのです」

 生命力から考えて、四トン級の亜竜が一三頭もいるようです。
 探索魔術の反応からは、群れで仲良く過ごしているようには思えませんね。
 縄張り争いなのか、肉食亜竜が襲っているのか、激しく絡み合っています。
 交尾している感じではないので、争っているとしか思えません。

 ギャアアアアア

 前方から亜竜が争う声が聞こえてきました。
 断末魔とは言えませんが、襲われてるのが明らかな声です。
 探索魔術では他に危険な亜竜や魔獣は感じられません。
 これは好機ですね、鉤竜の四〇倍も大きい亜竜が一三頭です。
 狩ることができれば一個傭兵団の装備を整えられる素材が手に入りますね。

「亜竜を狩ってきますから、ここで陣を構えてください。
 周囲に強敵はいないと思われますが、もし何か現れたら撤退してください。
 範囲魔術を使いますから、絶対に近づかないでください。
 貴方達に近づかれたら、範囲魔術が使えなくて私が死ぬことになります。
 私を事を大切に思ってくれるのなら、絶対に近づかないでください」

 私はそう言い捨てると魔術で強化した身体で駆けました。
 あっという間に亜竜が争う場所にたどり着くことができました。
 肉食亜竜の巨竜と草食亜竜の禽竜が命懸けで争っています。
 禽竜が必死であらがっていますが、巨竜の方が有利です。
 まだ幼い子供を護ろうとしている禽竜が哀れです。
 今から私が自分の目的のために一方的に狩る事になるからです。

「ごめんなさいね」

 偽善なのは自分でも分かっていますが、形だけ謝っておきます。
 鉤竜の時に比べて四十倍の魔力を使って火魔術を使います。
 圧縮強化して、できるだけ小さな傷で絶命させるのです。
 できるだけ多くの素材を確保するためには、傷が小さい事も大切ですが、素材として利用価値が少ない場所を破壊する必要があります。

 ですが、今回はそれに加えて巨竜が禽竜を襲っているという状況です。
一秒でも早く狩らないと、刻々と素材が傷だらけになっていきます。
 だから、襲っている巨竜は後頚部から圧縮火球を叩き込んで脳髄を破壊します。
 巨竜は一瞬でその場に崩れ落ちました。
 解放された禽竜が逃げようとしますが、逃がすわけにはいきません。

 誘導が少し難しいですが、逃げようとする禽竜の鼻や口から圧縮火球を入れます。
 素材としてほとんど利用価値のない肺を焼いて酸欠で殺すのです。
 しばらくは体内に残った酸素で逃げようとしますが、一分ほどで殺せます。
 問題は酸欠で死んだ場合の素材の損傷です。
 直ぐに解体して内臓の状態をチェックしなければいけません。
 その結果次第で、今後は出血死を選ばなければいけないかもしれません。

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