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悪役令嬢戦記:死ぬしかない悪役令嬢に転生したので、無双を目指す事にしました。

克全

第44話:鉤竜無残

 私はできるだけ野戦陣地から離れました。
 索敵スキルで探知した鉤竜に向けて一気に駆けました。
 この群れも百頭前後ですが、徐々に野戦陣地の周囲から鉤竜も群れがいなくなっているのは、私が乱獲したせいかもしれません。
 ですが、鉤竜が私を恐れてくれるのなら幸いです。
 聖女を連れてここに戻るまで、野戦陣地の安全を確保できるかもしれません。

 最初の群れを皆殺しにして魔法袋に収納します。
 駆ける距離は長くなってしまいますが、野戦陣地周辺の群れを全て狩ります。
 魔狗の群れや魔狼の群れ、魔鼠や魔兎の群れなど、手当たり次第です。
 肉食魔獣や肉食亜竜が食べる草食魔獣や草食亜竜がいなければ、肉食は集まってこないと考えて、手当たり次第に狩るのです。

 これが野戦陣地で待ち受けるのなら、エサになる魔獣を解体して誘き寄せます。
 ですが、私は魔術師で、狩るべき相手のいる場所を知ることができるのです。
 無駄な時間を使う必要などありません。
 少々魔力は使いますが、そんな魔力は狩った魔獣や亜竜から手に入れればいい。
 大型の魔獣や鉤竜の群れを狩ることができたら、お釣りがあります。
 現にこうして狩った鉤竜の群れは十個目です。
 
 野戦陣地周囲の魔獣と鉤竜を狩りつくすのに半日も必要なかったです。
 残る半日は、これから進むべき方向の露払いです。
 魔法袋の容量にはまだまだ余裕があります。
 私専用の魔法袋に中には、鉤竜が六千頭ほどと、その数倍の魔獣や魔獣がいますが、まだこの百倍は納められます。
 日に日に魔力総量が増えているので、明日にはもっと余裕ができるでしょう。

 余計な事を考えているうちに、無意識に狩りをしています。
 奥に向かう方向で、多少は左右にぶれる事があっても、傭兵団の者たちが太刀打ちできないような鉤竜や魔獣を優先的に狩ります。
 狩って狩って狩りまくって、いつの間にか戻る時間が来てしまいました。
 これ以上粘ると、クローディアを心配させてしまいます。

「戻りましたよ、クローディア」

「もう少し早くお帰り下さいお嬢様。
 お待ちする間、どれほど心配した事か。
 心臓が潰れるかと思いました」

「心配してくれてありがとう、クローディア。
 それで、お願いしておいたことはやってくれた」

「はい、普通に行軍食を作るだけですから、簡単な事でございました。
 お嬢様にしては珍しく、傭兵達に行軍食や保存食を食べさせるのですね」

「これからは少々危険になりますからね。
 料理を作っている時間が無くなるかもしれません。
 いえ、料理の匂いに魔獣や亜竜が集まってくるかもしれません。
 私だけなら何とかなりますが、五千人が長く行軍していては、直ぐに助けに行けないかもしれませんからね」

「承りました、匂いには十分気をつけるように命じます」

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