悪役令嬢戦記:死ぬしかない悪役令嬢に転生したので、無双を目指す事にしました。
第43話:鉤竜狩り
鉤竜は面白いくらい簡単に集まってきました。
こちらが蓄えていた鼠や兎を解体して食事を作ろうとすると、必ず襲いかかってくきますので、狩りの最中なのに一日三度の食事をする事になりました。
暗闇で襲われるのは迎撃が難しくなりますので、陽が落ちる二時間前に解体して、料理が完成して食事ができるのは陽が落ちる一時間前になります。
「晩飯を食ったらもう何も喰うなよ。
リュックを閉めて食料の臭いをさせるなよ。
総長に迷惑をかけるような真似は絶対に許さん!」
「「「「「はい」」」」」
今日最後の鉤竜狩りが終わり、兎肉シチューに乾麵を入れた食事を取りながら、百人隊長が部下に訓示をしています。
私に迷惑をかけるなという言葉と、その言葉に心からの同意をしてくれるのを、内心うれしく思います。
この三日間で狩った鉤竜の数は二五一七頭もいます。
このままここで狩りを続ければ、全傭兵団員に鉤竜素材に鎧を貸与できます。
「お嬢様、あと三日はここの留まられてもいいのではありませんか」
この三日間で、私に置き去りにされたショックから立ち直ってくれたのでしょう。
私の表情を読んでクローディアが的確なアドバイスをしてくれます。
確かに、今のマーシャム王家に私の傭兵団やブルーデネル公爵軍を打ち倒す戦力はありませんから、向こうから攻撃をしかける事はないでしょう。
問題があるとしたらエストリア帝国軍が侵攻してくる事ですが、そんな事になった場合は、公爵領で籠城しつつこちらに伝令を送ってくれる手はずになっています。
「そうですね、最低三日、できれば半月ほどはとどまりたいですね」
時間があるのなら、第二傭兵団と第三傭兵団の分も鉤竜を確保したいですね。
ですが、このような場所に長居している余裕が本当にあるのでしょうか。
エストリア帝国軍が侵攻してきたら、多くの民が苦しむことになります。
他国に侵攻してくるような軍ですから、民から略奪する事を厭わないでしょう。
女子供が凌辱されるような可能性は排除しなければいけません。
短い日数で鉤竜を必要な頭数狩る方法を考えるべきですね。
「クローディア、これは私からの厳命ですから逆らう事は許しません。
明日私は早朝から単独で狩りに向かいます。
クローディアは私の代理として傭兵団に命令を伝えてください。
この時のために、クローディアを傭兵団の副総長に任命していたのです」
クローディアは言いたい言葉を飲み込んで我慢しています。
苦渋の表情を隠そうともしません。
私の性格をよく知ってくれていて、私のために情報を集めてくれているからこそ、私が民のことを心配しているのが理解できるのでしょう。
理解した以上、私の決定に逆らう事などできません。
心配であろうと、私の実力をその眼で見ているのですから。
「承りました、お早いお帰りを心から願っております」
こちらが蓄えていた鼠や兎を解体して食事を作ろうとすると、必ず襲いかかってくきますので、狩りの最中なのに一日三度の食事をする事になりました。
暗闇で襲われるのは迎撃が難しくなりますので、陽が落ちる二時間前に解体して、料理が完成して食事ができるのは陽が落ちる一時間前になります。
「晩飯を食ったらもう何も喰うなよ。
リュックを閉めて食料の臭いをさせるなよ。
総長に迷惑をかけるような真似は絶対に許さん!」
「「「「「はい」」」」」
今日最後の鉤竜狩りが終わり、兎肉シチューに乾麵を入れた食事を取りながら、百人隊長が部下に訓示をしています。
私に迷惑をかけるなという言葉と、その言葉に心からの同意をしてくれるのを、内心うれしく思います。
この三日間で狩った鉤竜の数は二五一七頭もいます。
このままここで狩りを続ければ、全傭兵団員に鉤竜素材に鎧を貸与できます。
「お嬢様、あと三日はここの留まられてもいいのではありませんか」
この三日間で、私に置き去りにされたショックから立ち直ってくれたのでしょう。
私の表情を読んでクローディアが的確なアドバイスをしてくれます。
確かに、今のマーシャム王家に私の傭兵団やブルーデネル公爵軍を打ち倒す戦力はありませんから、向こうから攻撃をしかける事はないでしょう。
問題があるとしたらエストリア帝国軍が侵攻してくる事ですが、そんな事になった場合は、公爵領で籠城しつつこちらに伝令を送ってくれる手はずになっています。
「そうですね、最低三日、できれば半月ほどはとどまりたいですね」
時間があるのなら、第二傭兵団と第三傭兵団の分も鉤竜を確保したいですね。
ですが、このような場所に長居している余裕が本当にあるのでしょうか。
エストリア帝国軍が侵攻してきたら、多くの民が苦しむことになります。
他国に侵攻してくるような軍ですから、民から略奪する事を厭わないでしょう。
女子供が凌辱されるような可能性は排除しなければいけません。
短い日数で鉤竜を必要な頭数狩る方法を考えるべきですね。
「クローディア、これは私からの厳命ですから逆らう事は許しません。
明日私は早朝から単独で狩りに向かいます。
クローディアは私の代理として傭兵団に命令を伝えてください。
この時のために、クローディアを傭兵団の副総長に任命していたのです」
クローディアは言いたい言葉を飲み込んで我慢しています。
苦渋の表情を隠そうともしません。
私の性格をよく知ってくれていて、私のために情報を集めてくれているからこそ、私が民のことを心配しているのが理解できるのでしょう。
理解した以上、私の決定に逆らう事などできません。
心配であろうと、私の実力をその眼で見ているのですから。
「承りました、お早いお帰りを心から願っております」
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