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悪役令嬢戦記:死ぬしかない悪役令嬢に転生したので、無双を目指す事にしました。

克全

第42話:野戦陣地

 残念ながら鉤竜の群れに設定変更はありませんでした。
 私に襲いかかってきた鉤竜は一二七頭でした。
 まあ、これだけあれば、百人隊長以上には鉤竜防具を貸与できます。
 牙や爪の数を考えれば、団員全員に鉤竜武器を貸与できます。
 今までの装備でも王国軍を粉砕できましたが、鉤竜なら誰も負傷しないでしょう。
 勝てない戦いを命じても家臣はついて来ないでしょうから、勝ちは決まりです。

 問題はエストリア帝国がこれで諦めるかどうかです。
 皇帝級の魔力を持つ皇帝が野心家なら、軍の装備も整えている事でしょう。
 軍の装備を購入して整えているのなら、最上でも巨大魔蟲製でしょう。
 所々魔獣の牙や革で補強している程度ですむはずです。
 問題は皇帝自身が狩りをして軍備を整えている場合です。
 もし皇帝が亜竜素材の装備を軍に与えていたら……

「総長、野戦陣地が完成しました、確認お願い致します」

 第一傭兵団の団長が居住まいを正して話しかけてきます」

「そう、団長もついてきてちょうだい」

「はっ、御一緒させていただきます」

 閲兵式ではないですが、私が傭兵団員全員を見て回るのです。
 とは言っても私と傭兵団長の二人だけではありません。
 第一傭兵団には副団長が一人います。
 東西南北を護る責任者の千人隊長四人と中枢を護る千人隊長は陣にいますが、団長と副団長には幕僚がいるので、彼らも一緒に見て回ります。
 もちろん私の護衛騎士も一緒です。

 クローディア達は目を三角にしてピリピリしています。
 昨日私に置いてけぼりにされたのがよほど堪えたのでしょう。
 もう絶対に置き去りにされまいと常に緊張しています。
 私に勝手に動くなと言わないのは、護衛騎士の誇りでしょうか。
 それとも味方を見殺しにしろとは言えないからでしょうか。
 どちらにしても安心できる人が側にいてくれるのはありがたいです。

「総長、よく来てくださいました。
 完璧とは申し上げられませんが、ノルマは達成できました。
 これからも鋭意陣地の増強に努めさせていただきます」

 北側を受け持つ千人隊長が元気よく答えてくれます。
 彼も公爵家の騎士一族だったはずです。
 同じ伍長という条件でスタートしたとはいえ、基礎訓練を受けていた騎士家の子弟と貧民では、どうしても結果に違いが生まれてしまいます。
 そんな事は最初から分かっていた事ですが、公平な競争の場を与えられたかどうかで、忠誠心は変わってきますからね。

「よくやってくれました、これからも陣地の増強を任せます。
 亜竜をこの陣地で迎え討ち、数を減らしてから奥地に向かいます。
 貴男達は無理する事なく時間稼ぎをしてください。
 私が必ず応援に来て亜竜を狩ります」

「「「「「はっ」」」」」

「傭兵団の編成」
団長  :一名
副団長 :一名
千人隊長:五名
百人隊長:五十名
廿長  :二五〇名
什長  :五〇〇名
伍長  :一〇〇〇名
傭兵  :四〇〇〇名

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