悪役令嬢戦記:死ぬしかない悪役令嬢に転生したので、無双を目指す事にしました。
第37話:第三傭兵団
「はい、全員張り切っています。
お嬢様のために働くのだと、訓練にいそしんでおります」
「今は無理をさせる必要はありません。
魔術と投石器を主力にして、遠距離攻撃ができる部隊にしなさい」
「はい、そのように指導しております。
しかしながら、いずれは槍術や剣術、弓術や体術も学ばせたいです」
「そうですね、いずれは彼らが傭兵団の中核となるでしょう。
だからこそ、今は無理をさせたくないのです。
敵が襲って来るような場合は、拠点に籠って魔術と投石器で迎撃させる。
ヴィンセントには私から言っておきましたが、クローディアからも家中の者たちに徹底させてください、いいですね」
「承りました、お嬢様」
第三傭兵団、彼らこそ私が最も期待している者達です。
貧民の子供達が主力団員となっている傭兵団です。
働くもの食うべからずではありませんが、この世界では子供であろうと生きるために働くのは当然の事でなのです。
農民でも職人で、家業を継ぐのなら幼い頃から家の仕事を手伝いますし、家業を継げない子は弟子となって雑用をこなします。
王立魔術学園のように、働くことなく学べる人間は極々限られた特権階級です。
同じように第三傭兵団も働くことなく狩りや戦闘技術を学べるところです。
雑用もやらせますが、基本は戦闘訓練となります。
ほとんどの子供達が、ろくな装備もなく独学で冒険者となって死んでいくところを、十分な装備を貸与させれ、死なないように訓練までつけてもらえるのです。
この世界の常識から言えば特別待遇です。
ですが私にも彼らに特別待遇を与える理由があります。
恩を与えて忠誠心を獲得して、自分だけの戦力を確保するのです。
ブルーデネル公爵家の戦力ではなく、私の個人的な戦力を確保するのです。
そうしておけば、国王に据えた兄上が私を裏切ることがあっても、そう簡単には殺されないでしょう。
まあ、とっとと逃げればいいのですが、ただ逃げるのでは癪ですからね。
「学園生との連携は上手くいっていますか」
「まだまだです、とてもではありませんが実戦では使えません。
狩りの数を重ねれば、パーティーを組んだ者の能力も理解できるようになると思われますから、時間をかければ大丈夫だと思われます」
期待の第三傭兵団には、平民なのに魔力を持っていて、ある意味無理矢理王立魔術学園に入れられていた、不幸な子供達をスカウトして加えました。
私の庇護下に入れた事を、全貴族に知らしめるためです。
これで彼らが学園内で虐められる事もなくなるでしょう。
それだけでなく、彼らにとってはいいアルバイトになります。
何より家臣を平気で殺す王家に仕えなくてすむのです。
「そう、では無理せずじっくりと鍛えてくださいと、ヴィンセントに伝えておいて。
私達が大魔境に行っている間の事もヴィンセントに任せるわ」
「はい、父にそのように伝えておきます」
お嬢様のために働くのだと、訓練にいそしんでおります」
「今は無理をさせる必要はありません。
魔術と投石器を主力にして、遠距離攻撃ができる部隊にしなさい」
「はい、そのように指導しております。
しかしながら、いずれは槍術や剣術、弓術や体術も学ばせたいです」
「そうですね、いずれは彼らが傭兵団の中核となるでしょう。
だからこそ、今は無理をさせたくないのです。
敵が襲って来るような場合は、拠点に籠って魔術と投石器で迎撃させる。
ヴィンセントには私から言っておきましたが、クローディアからも家中の者たちに徹底させてください、いいですね」
「承りました、お嬢様」
第三傭兵団、彼らこそ私が最も期待している者達です。
貧民の子供達が主力団員となっている傭兵団です。
働くもの食うべからずではありませんが、この世界では子供であろうと生きるために働くのは当然の事でなのです。
農民でも職人で、家業を継ぐのなら幼い頃から家の仕事を手伝いますし、家業を継げない子は弟子となって雑用をこなします。
王立魔術学園のように、働くことなく学べる人間は極々限られた特権階級です。
同じように第三傭兵団も働くことなく狩りや戦闘技術を学べるところです。
雑用もやらせますが、基本は戦闘訓練となります。
ほとんどの子供達が、ろくな装備もなく独学で冒険者となって死んでいくところを、十分な装備を貸与させれ、死なないように訓練までつけてもらえるのです。
この世界の常識から言えば特別待遇です。
ですが私にも彼らに特別待遇を与える理由があります。
恩を与えて忠誠心を獲得して、自分だけの戦力を確保するのです。
ブルーデネル公爵家の戦力ではなく、私の個人的な戦力を確保するのです。
そうしておけば、国王に据えた兄上が私を裏切ることがあっても、そう簡単には殺されないでしょう。
まあ、とっとと逃げればいいのですが、ただ逃げるのでは癪ですからね。
「学園生との連携は上手くいっていますか」
「まだまだです、とてもではありませんが実戦では使えません。
狩りの数を重ねれば、パーティーを組んだ者の能力も理解できるようになると思われますから、時間をかければ大丈夫だと思われます」
期待の第三傭兵団には、平民なのに魔力を持っていて、ある意味無理矢理王立魔術学園に入れられていた、不幸な子供達をスカウトして加えました。
私の庇護下に入れた事を、全貴族に知らしめるためです。
これで彼らが学園内で虐められる事もなくなるでしょう。
それだけでなく、彼らにとってはいいアルバイトになります。
何より家臣を平気で殺す王家に仕えなくてすむのです。
「そう、では無理せずじっくりと鍛えてくださいと、ヴィンセントに伝えておいて。
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