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悪役令嬢戦記:死ぬしかない悪役令嬢に転生したので、無双を目指す事にしました。

克全

第24話:孤児院

 私設傭兵団設立のために狩りを始めてから三日、意識的流した私の噂が一気に広まったようで、屈強な男だけでなく、女子供も老人も集まってきました。
 大抵が家族のいる人で、柱になる男性に妻や子供がつきて来ています。
 そんな中で、明らかに異色の集団がいます。
 貧しさが露な服装の修道女と二十数人の子供たちです。
 ひと目で修道女が孤児を育てているのだと分かりました。

「クローディア、修道女と子供たちを引き取りたいのだけど、問題はあるかしら」

 私がこう言うのを予測していたのでしょう。
 クローディアは全く表情を変える事なく即答してくれました。

「お嬢様の慈愛お気持ちはよく分かっておりますが、世間の評判を買うためだけでは、公爵家首脳部を説得するには弱いです。
 何かもっと強い理由、公爵家の利にならなければ妬まれます。
 それでなくても騎士団と公爵軍を締め上げるのですから」

「公爵家のお金ではなく、私が個人的に手に入れたお金を使うのですが、それでも妬む者が公爵家の重臣にいるというのですか?」

「はい、人とは度し難い生き物ですから」

 クローディアが同じようにブルーデネル公爵家に仕える者を、ここまではっきりと非難するというのですから、よほどひどい性根の者がいるのでしょう。

「そのような者達なら、どのような理由をつけても妬むのではありませんか?」

「はい、確かにその通りです、お嬢様。
 しかしながら、周りに対する影響力が全く違います。
 性根の腐った連中は、自分一人で動くのではなく、周囲の者たちを先導して徒党を組み、公爵家のために諫言するという体裁で邪魔してきます。
 性根は腐っていなくても、他人に先導される愚かな者も多いのです。
 そのような者たちを助けるためにも、公爵家の利になる理由が必要です」

「そうですか、それなら仕方がありませんね。
 性根の腐った者たち以外を納得できる理由を作りましょう。
 ですが、それほどひどい性根の者が家中にいては、いつ寝返るか分かりませんね」

「はい、早急に手を打たなければいけません。
 ですが、そのような汚れ仕事はお嬢様が気になされるような事ではありません。
 私やヴィンセント殿がやるべき事です」

 クローディアは私に嫌な思いをさせないように気遣ってくれているのですね。
 口では厳しい事を言っていますが、私には結構甘いのです。

「そう言うわけにはいきませんよ。
 臣下に嫌な仕事を押し付けて、自分だけきれいにいるわけにはいきません。
 それに、直接汚れ仕事に手を染める訳ではありません。
 どのようにして悪臣を排除するのか知っておくだけです。
 それが主人の務めではありませんか」

「お嬢様のお覚悟はご立派ですが、少々思い違いをされておられます。
 お嬢様はいずれ別家を立てられるか、嫁がれる方でございます。
 ブルーデネル公爵家の暗部を知り過ぎてはいけないのです。
 今回のような件は、公爵閣下ご自身が決断し差配されるべき事でございます。
 後、アレックス様に係わっていただくかどうかは、公爵閣下がお決めになられる事でございます」

 確かに、クローディアの言う通りかもしれませんね。
 私はブルーデネル公爵家から出て行って好き勝手に生きて行くつもりです。
 必要以上に家の暗部には関わるべきではないですね。

「分かりました、修道女と子供たちを保護する理由だけ考えましょう」

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