悪役令嬢戦記:死ぬしかない悪役令嬢に転生したので、無双を目指す事にしました。
第18話:冒険者ギルドの依頼
「お嬢様、本当にギルドの依頼をお受けになるのですか?」
クローディアは今回の冒険者ギルドの依頼を受ける事に反対のようです。
確かに牙鼠は狩っても採算の合わない魔獣です。
少し豊かな平民なら食べないような、不味い肉しかとれません。
毛皮も質が悪く主に貧民が使っています。
魔石も小さくて質が悪いです。
ですが今の私には好都合な魔物なのです。
「ええ、受けるわよ、クローディア」
「受ける理由をお聞かせ願えますか、お嬢様」
「ええ、いいわよ、でもとても単純な理由よ。
私は名声と戦力が欲しいの。
そのために王都の貧民を集めて私設傭兵団を設立するの。
彼らに実戦経験を積ませたうえに、食料と装備品の素材を集めさせるの。
初期の損害を回避するためにも、牙鼠は最適の相手ではなくて、クローディア」
「どれくらいの規模をお考えになられておられるのですか?」
「最初は屈強な者を中心に一〇〇人くらいから始めて、王都の貧民を全員、確か五〇〇〇〇人くらいいたかしら?
最終的には国中の貧民を集めて二万人くらいの傭兵団にしたいのよ」
「本気で言っておられるのですか、お嬢様。
それほどの人数をお嬢様一人で養っていけると本気で思っておられるのですか?」
「何を言っているのよ、クローディア。
私一人で養えるわけがないじゃないの。
私は有り余る魔力で増殖する魔獣や魔蟲を斃すだけよ。
斃した魔獣や魔蟲を回収して、食料にしたり素材にしたりするのは団員よ。
私の魔力は前回ちゃんと証明したでしょう。
軍隊蟻を斃した魔力を、牙鼠や角兎、油蟲や蝉蟲に使えば、二万人分くらいの食料なら簡単に確保できるのは、クローディアなら分かるでしょ」
「しかしながらお嬢様。
そのような事に大切な魔力を使われるくらいなら、黒幕に備えて魔力を蓄えておくべきではないのですか?」
「黒幕なんて遠回しない方をしないで、はっきり王家と言っていいわよ。
まあ、確かに、クローディアの考え方も間違いではないわ。
でもね、どれほど個人的な魔力が強くても、数の暴力には勝てないのよ。
王家が先に貧民を味方に加えて私に襲いかかってきたら、しかも外国から手に入れた優秀な装備を身につけていたら、どれほど魔力があっても不利になってしまうわ。
不利だという噂が広まってしまったら、中立の貴族士族が王家に味方するわよ。
そんな状態になってしまったら、ブルーデネル公爵家が滅ぶ事になるわ。
それを防ぐためにも、先に貧民を抑えておく必要があるのよ。
何より私は人を殺したくないの、分かってちょうだい、クローディア」
「お嬢様がそこまでおっしゃられるのなら、仕方がありません。
私も極力協力させていただきます。
ですが貧民だけで私設傭兵団を設立するのは反対です。
団長を始めとした最高幹部くらいは、ブルーデネル公爵家の家臣から選抜してください、お願いします」
「分かりました、クローディア。
父上はもちろん、貴男の義父であるヴィンセントととも相談して、ブルーデネル公爵家の護りを弱めないように人選してちょうだい」
「承りました、お嬢様」
クローディアは今回の冒険者ギルドの依頼を受ける事に反対のようです。
確かに牙鼠は狩っても採算の合わない魔獣です。
少し豊かな平民なら食べないような、不味い肉しかとれません。
毛皮も質が悪く主に貧民が使っています。
魔石も小さくて質が悪いです。
ですが今の私には好都合な魔物なのです。
「ええ、受けるわよ、クローディア」
「受ける理由をお聞かせ願えますか、お嬢様」
「ええ、いいわよ、でもとても単純な理由よ。
私は名声と戦力が欲しいの。
そのために王都の貧民を集めて私設傭兵団を設立するの。
彼らに実戦経験を積ませたうえに、食料と装備品の素材を集めさせるの。
初期の損害を回避するためにも、牙鼠は最適の相手ではなくて、クローディア」
「どれくらいの規模をお考えになられておられるのですか?」
「最初は屈強な者を中心に一〇〇人くらいから始めて、王都の貧民を全員、確か五〇〇〇〇人くらいいたかしら?
最終的には国中の貧民を集めて二万人くらいの傭兵団にしたいのよ」
「本気で言っておられるのですか、お嬢様。
それほどの人数をお嬢様一人で養っていけると本気で思っておられるのですか?」
「何を言っているのよ、クローディア。
私一人で養えるわけがないじゃないの。
私は有り余る魔力で増殖する魔獣や魔蟲を斃すだけよ。
斃した魔獣や魔蟲を回収して、食料にしたり素材にしたりするのは団員よ。
私の魔力は前回ちゃんと証明したでしょう。
軍隊蟻を斃した魔力を、牙鼠や角兎、油蟲や蝉蟲に使えば、二万人分くらいの食料なら簡単に確保できるのは、クローディアなら分かるでしょ」
「しかしながらお嬢様。
そのような事に大切な魔力を使われるくらいなら、黒幕に備えて魔力を蓄えておくべきではないのですか?」
「黒幕なんて遠回しない方をしないで、はっきり王家と言っていいわよ。
まあ、確かに、クローディアの考え方も間違いではないわ。
でもね、どれほど個人的な魔力が強くても、数の暴力には勝てないのよ。
王家が先に貧民を味方に加えて私に襲いかかってきたら、しかも外国から手に入れた優秀な装備を身につけていたら、どれほど魔力があっても不利になってしまうわ。
不利だという噂が広まってしまったら、中立の貴族士族が王家に味方するわよ。
そんな状態になってしまったら、ブルーデネル公爵家が滅ぶ事になるわ。
それを防ぐためにも、先に貧民を抑えておく必要があるのよ。
何より私は人を殺したくないの、分かってちょうだい、クローディア」
「お嬢様がそこまでおっしゃられるのなら、仕方がありません。
私も極力協力させていただきます。
ですが貧民だけで私設傭兵団を設立するのは反対です。
団長を始めとした最高幹部くらいは、ブルーデネル公爵家の家臣から選抜してください、お願いします」
「分かりました、クローディア。
父上はもちろん、貴男の義父であるヴィンセントととも相談して、ブルーデネル公爵家の護りを弱めないように人選してちょうだい」
「承りました、お嬢様」
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