悪役令嬢戦記:死ぬしかない悪役令嬢に転生したので、無双を目指す事にしました。
第16話:オードリー飛び級三年生
「今日からこのクラスに編入することになった、ブルーデネル公爵家のオードリー嬢だ、みな仲良くするように、いいね」
飛び級で二年生になってから二週間が経ちました。
二年生に伯爵以上の同級生はたった四人しかいませんでしたが、四人全員を魔力と知識で感服させられたはずです。
私には彼らを確実に感服させられたのか判断できませんが、クローディアが大丈夫といったので、間違いないはずです。
だから二週間でまた全ての学科と実技の試験に合格して、飛び級したのです。
「ごきげんよう、皆様。
オードリーです、よろしくお願いしますね」
さて、三年生には長くいる事になるかもしれません。
四年生にはアレックス兄様がいます。
今はとても仲のよい兄妹なのですが、兄上ルートに入ると私を敵視します。
今の正義と慈愛に満ちた兄上の性格とは一変してしまうのです。
ルートによって前半と後半で言動が全く違ってしまうのです。
私の設定を地道に直すことなく、無理矢理上書きした事による弊害です。
「では、早速授業を始める。
オードリー嬢への挨拶は、休み時間にするように」
このクラスでも、担当教員が伯爵家のクラスメイトが私に挨拶しないよう、直ぐに授業に入るように言い切りました。
上級貴族以上の魔力を持つ貴族はとても少ないのです。
王族級が兄上と私、公爵級との境界線にいるギリギリ王族級の王子と王女だけ。
公爵級も四大公爵家の子弟に早熟の侯爵家子弟だけです。
侯爵家に相応しい魔力を持っているのは、八大侯爵家の子弟と早熟の伯爵子弟。
上級貴族で数が多いのは伯爵家だけです。
そんな伯爵家の子弟でも、全員が上級貴族のクラスで学べるわけではありません。
侯爵家と伯爵家の子弟でも、魔力の低い者は子爵級クラスで学んでいます。
卒業時に家格に相応しい魔力を持っていない場合に備えて、下の階級の貴族として生きられるように学んでいるのです。
さて、父上と兄上は私の進言を採用してくれるでしょうか。
母上を含めた三人が、私に刺客が放たれた事を重視しています。
同じ男の兄上を、王位継承争いで狙うのはしかたのない所です。
しかし王妃にする事ができる私を狙ったのはとても危険です。
王子がギリギリ王族級の魔力で卒業式を迎えられた場合、王子の子供、王孫の魔力がとても心配になるのです。
よほど強い魔力を持つ女性を王妃に迎えなければ、王族と名乗れる子供が生まれない可能性が高くなります。
国内で考えれば、私以外の王妃候補はいないのです。
その私を殺そうとした以上、王家は外国から王妃を迎えるつもりです。
ザンデフ王子よりも魔力が高い外国の令嬢が王族に入ってくるのです。
その時に私や兄上が殺されていた場合、王になっているザンデフ王子が殺されてしまったら、外国から入ってきた令嬢が女王になるしかありません。
当然ですがスザンナ王女は殺されている事でしょう。
外国の介入を防ぎマーシャム王家の血統を守るためには、愚かな現王家を滅ぼすか、王族候補になりえる子弟を増やすしかありません。
同時に国内貴族に対する求心力も高めておく方がいいのです。
父上と兄上は、王子や王女に恥をかかせないようにしていましたが、今は実力の違いを見せつけるべきだと思うのです。
決断して頂ければいいのですが……
飛び級で二年生になってから二週間が経ちました。
二年生に伯爵以上の同級生はたった四人しかいませんでしたが、四人全員を魔力と知識で感服させられたはずです。
私には彼らを確実に感服させられたのか判断できませんが、クローディアが大丈夫といったので、間違いないはずです。
だから二週間でまた全ての学科と実技の試験に合格して、飛び級したのです。
「ごきげんよう、皆様。
オードリーです、よろしくお願いしますね」
さて、三年生には長くいる事になるかもしれません。
四年生にはアレックス兄様がいます。
今はとても仲のよい兄妹なのですが、兄上ルートに入ると私を敵視します。
今の正義と慈愛に満ちた兄上の性格とは一変してしまうのです。
ルートによって前半と後半で言動が全く違ってしまうのです。
私の設定を地道に直すことなく、無理矢理上書きした事による弊害です。
「では、早速授業を始める。
オードリー嬢への挨拶は、休み時間にするように」
このクラスでも、担当教員が伯爵家のクラスメイトが私に挨拶しないよう、直ぐに授業に入るように言い切りました。
上級貴族以上の魔力を持つ貴族はとても少ないのです。
王族級が兄上と私、公爵級との境界線にいるギリギリ王族級の王子と王女だけ。
公爵級も四大公爵家の子弟に早熟の侯爵家子弟だけです。
侯爵家に相応しい魔力を持っているのは、八大侯爵家の子弟と早熟の伯爵子弟。
上級貴族で数が多いのは伯爵家だけです。
そんな伯爵家の子弟でも、全員が上級貴族のクラスで学べるわけではありません。
侯爵家と伯爵家の子弟でも、魔力の低い者は子爵級クラスで学んでいます。
卒業時に家格に相応しい魔力を持っていない場合に備えて、下の階級の貴族として生きられるように学んでいるのです。
さて、父上と兄上は私の進言を採用してくれるでしょうか。
母上を含めた三人が、私に刺客が放たれた事を重視しています。
同じ男の兄上を、王位継承争いで狙うのはしかたのない所です。
しかし王妃にする事ができる私を狙ったのはとても危険です。
王子がギリギリ王族級の魔力で卒業式を迎えられた場合、王子の子供、王孫の魔力がとても心配になるのです。
よほど強い魔力を持つ女性を王妃に迎えなければ、王族と名乗れる子供が生まれない可能性が高くなります。
国内で考えれば、私以外の王妃候補はいないのです。
その私を殺そうとした以上、王家は外国から王妃を迎えるつもりです。
ザンデフ王子よりも魔力が高い外国の令嬢が王族に入ってくるのです。
その時に私や兄上が殺されていた場合、王になっているザンデフ王子が殺されてしまったら、外国から入ってきた令嬢が女王になるしかありません。
当然ですがスザンナ王女は殺されている事でしょう。
外国の介入を防ぎマーシャム王家の血統を守るためには、愚かな現王家を滅ぼすか、王族候補になりえる子弟を増やすしかありません。
同時に国内貴族に対する求心力も高めておく方がいいのです。
父上と兄上は、王子や王女に恥をかかせないようにしていましたが、今は実力の違いを見せつけるべきだと思うのです。
決断して頂ければいいのですが……
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