悪役令嬢戦記:死ぬしかない悪役令嬢に転生したので、無双を目指す事にしました。
第14話:金級回復薬
「今から魔力や体力が回復する薬を調合します。
公爵家に伝わる秘伝がありますから、貴方達を部屋に入れるわけにはいきません。
貴方達は部屋の外で見張っていてください」
「「「「「はい」」」」」
私の筆頭護衛侍女を務めてくれているクローディアが休息に入ったので、公爵家一族全体を警護する者と屋敷の警備を担当する者が、私の護衛をしてくれています。
女性で男性に負けない戦闘力を持つ戦士は、とても少ないのです。
その少ない女性護衛を、私と母上で共用している形になっています。
だから私が無理に外に出てしまうと、母上が屋敷から出られなくなります。
公爵夫人としての社交に、大きな悪影響を与えてしまうのです。
だからこそ私は、夜密かに一人で魔境に狩りに出ていたのです。
本当なら今まで通り密かに狩りに行きたかったのですが、刺客の襲撃がそれを許さなくなったのです。
暴発したであろう王家に対応するには、力が必要です。
少数精鋭ではなく、数の力が必要なのです
内戦を引き起こさせないためには、何の罪もない民を戦に巻き込まないためには、確実に王家に勝てる眼に見える戦力が必要なのです。
王立魔術学園に刺客を送り込むような愚かな王家ですから、六対四や七対三で負けるかもしれない戦力差だと、一か八か戦争を始めてしまう可能性があります。
ですが、絶対に勝てない戦力差なら、戦いを始めないと思うのです。
今日狩った軍隊蟻は一二〇四頭です。
その内の六〇二頭は冒険者ギルドで競売にかけてもらっています。
今日の護衛たちは精鋭の家臣なので年収は六〇〇万くらいですが、年収の五倍くらいの臨時収入を得ていますから、仲間たちからうらやましがられているでしょう。
まあ、私は換金する事なく六〇二頭分の素材を確保しています。
問題は競売にかけた軍隊蟻を私が買い戻すかどうかです。
買い戻したい理由は、王家に買い占められてしまうと、軍隊蟻の素材を利用した武器や防具を敵に与えてしまう事になるからです。
買い戻したい気持ちは大きいのですが、その資金をどうするかです。
公爵家の公金を使う事などできませんし、個人的な資金も使いたくないのです。
軍隊蟻の身体から取れる素材のうち、蟻蜜と蟻酸をありきたりの薬草と調合すれば、簡単に鉄級の魔力回復薬と体力回復薬を作りだす事ができます。
ですが丁寧に採取洗浄したありきたりの薬草と少量の特定の薬草に、蟻蜜と蟻酸を加えてを調合すれば、銀級の魔力回復薬と体力回復薬を作りだす事ができます。
さらに言えば、私だけが知っている魔術を使いながら調合すれば、ありきたりの薬草と蟻蜜と蟻酸だけで、一度に魔力と体力を回復させる鉄級の薬が創り出せます。
問題はそのような薬も軍需物資になるという事です。
敵に渡れば戦いの最中に使われてしまう事になります。
何より私がそのような薬を創り出せる事を敵に知らせることになります。
多少の情報を表に出してでも、資金を確保して軍隊蟻を買い戻すべきか。
それとも軍隊蟻の素材を敵に渡してでも、私の能力を隠しておくべきか。
本当に悩んでしまう重大な岐路です。
決めました、ここは私の能力を知られないようにするのが一番です。
私の能力を隠したうえで、軍隊蟻を買い戻すのです。
魔術を駆使してとても高価な金級の魔力回復薬と体力回復薬を作りましょう。
金級の魔力回復薬と体力回復薬ならば、国内にも数人作れる人がいます。
できるだけ少ない素材で多くの資金を手に入れて、軍隊蟻を回収する方が、総合的に見て私に有利でしょう。
公爵家に伝わる秘伝がありますから、貴方達を部屋に入れるわけにはいきません。
貴方達は部屋の外で見張っていてください」
「「「「「はい」」」」」
私の筆頭護衛侍女を務めてくれているクローディアが休息に入ったので、公爵家一族全体を警護する者と屋敷の警備を担当する者が、私の護衛をしてくれています。
女性で男性に負けない戦闘力を持つ戦士は、とても少ないのです。
その少ない女性護衛を、私と母上で共用している形になっています。
だから私が無理に外に出てしまうと、母上が屋敷から出られなくなります。
公爵夫人としての社交に、大きな悪影響を与えてしまうのです。
だからこそ私は、夜密かに一人で魔境に狩りに出ていたのです。
本当なら今まで通り密かに狩りに行きたかったのですが、刺客の襲撃がそれを許さなくなったのです。
暴発したであろう王家に対応するには、力が必要です。
少数精鋭ではなく、数の力が必要なのです
内戦を引き起こさせないためには、何の罪もない民を戦に巻き込まないためには、確実に王家に勝てる眼に見える戦力が必要なのです。
王立魔術学園に刺客を送り込むような愚かな王家ですから、六対四や七対三で負けるかもしれない戦力差だと、一か八か戦争を始めてしまう可能性があります。
ですが、絶対に勝てない戦力差なら、戦いを始めないと思うのです。
今日狩った軍隊蟻は一二〇四頭です。
その内の六〇二頭は冒険者ギルドで競売にかけてもらっています。
今日の護衛たちは精鋭の家臣なので年収は六〇〇万くらいですが、年収の五倍くらいの臨時収入を得ていますから、仲間たちからうらやましがられているでしょう。
まあ、私は換金する事なく六〇二頭分の素材を確保しています。
問題は競売にかけた軍隊蟻を私が買い戻すかどうかです。
買い戻したい理由は、王家に買い占められてしまうと、軍隊蟻の素材を利用した武器や防具を敵に与えてしまう事になるからです。
買い戻したい気持ちは大きいのですが、その資金をどうするかです。
公爵家の公金を使う事などできませんし、個人的な資金も使いたくないのです。
軍隊蟻の身体から取れる素材のうち、蟻蜜と蟻酸をありきたりの薬草と調合すれば、簡単に鉄級の魔力回復薬と体力回復薬を作りだす事ができます。
ですが丁寧に採取洗浄したありきたりの薬草と少量の特定の薬草に、蟻蜜と蟻酸を加えてを調合すれば、銀級の魔力回復薬と体力回復薬を作りだす事ができます。
さらに言えば、私だけが知っている魔術を使いながら調合すれば、ありきたりの薬草と蟻蜜と蟻酸だけで、一度に魔力と体力を回復させる鉄級の薬が創り出せます。
問題はそのような薬も軍需物資になるという事です。
敵に渡れば戦いの最中に使われてしまう事になります。
何より私がそのような薬を創り出せる事を敵に知らせることになります。
多少の情報を表に出してでも、資金を確保して軍隊蟻を買い戻すべきか。
それとも軍隊蟻の素材を敵に渡してでも、私の能力を隠しておくべきか。
本当に悩んでしまう重大な岐路です。
決めました、ここは私の能力を知られないようにするのが一番です。
私の能力を隠したうえで、軍隊蟻を買い戻すのです。
魔術を駆使してとても高価な金級の魔力回復薬と体力回復薬を作りましょう。
金級の魔力回復薬と体力回復薬ならば、国内にも数人作れる人がいます。
できるだけ少ない素材で多くの資金を手に入れて、軍隊蟻を回収する方が、総合的に見て私に有利でしょう。
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