悪役令嬢戦記:死ぬしかない悪役令嬢に転生したので、無双を目指す事にしました。
第9話:角兎狩り
「狩った角兎は、全て私の魔法袋に納めます。
ルールに従って分配しますから、効率よく狩ってください。
この狩りは経験値を稼ぐための狩りではありません。
私の私設傭兵団を作るための資金作りです。
換金することを前提に狩ってくださいね」
「「「「「はい」」」」」
私を中心に三重の防御陣が敷かれています。
私の周りは、学園についてくる戦闘侍女たちが護ってくれています。
まず大丈夫だとは思いますが、今回連れてきた狩り用の護衛たちの脇をすり抜けて、私を狙う魔物の襲撃を警戒しての事です。
これが戦闘侍女たちへの実戦訓練でもあります。
私がクローディアを説得するために使った、狩りに行く理由の一つです。
「角兎は瞬発力がある。
脇をすり抜けられないようにしろ。
もし角兎にすり抜けられたら、護衛役から外すからな」
クローディアが男勝りの言葉で叱咤激励します。
今回連れてきた狩り用の護衛たちは、専属の護衛ではなく、予備の護衛です。
公爵軍の中では優秀な者達ですが、専属護衛に比べれば少し劣るのです。
ここで失敗するような事があれば、公爵軍に戻されてしまいます。
公爵家一家の専属護衛になりたい将兵はとても多いのです。
「ここでは素早く小さい敵への対処法を学ぶんだ。
公爵家の方が、お前たちが強くなるための実戦訓練に、このような危険な魔境に赴いてくださり、命を賭けてくださっているのだぞ。
性根を入れて角兎を狩れ」
角兎は強さの割に買い取り価格が安い魔獣です。
銅級の冒険者が相手なら、一突きで即死させるだけの攻撃力を持っています。
それなのに、毛皮の買取価格も肉の買取価格もそれほど高くないのです。
魔石も小さいので、ほとんど価値がありません。
普通の冒険者なら絶対に群生地には近づきません。
ですが私はちがいます。
裏技があるので、死傷しない実力があるなら美味しい獲物なのです。
私は、小さな魔石をたくさん集めて大きな魔石を創り出す事ができます。
魔石に各種素材を加えて魔力を注ぐことで、魔晶石や魔宝石を創りだせるのです。
肉や毛皮も他の素材と合わせて調合する事で、価値の高い素材にできるのです。
まあ、角兎のままでも、私設傭兵団に使う食材や防具には使えますし。
「クローディア、護衛たちの訓練が終わったら、私が魔術で一斉に狩ります。
自習した広域魔術を試してみたいですし、魔力を浪費するのももったいないです。
頃合いを見て切り替えてくださいね」
魔力の圧縮と魔力器官の魔法袋化に成功しているので、魔力を使わなくても魔力を浪費するようなことはありませんが、それは秘密なので言い訳が必要になります。
表向きの示威行動で敵を威圧すると同時に、秘密の切り札を確保しておくのです。
本来なら属性竜を狩らなければ手に入らないくらいの魔宝石を創っておくのです。
あんな性根の腐った王子の婚約者にさせれた上に、その王子に断罪されて斬り殺されるなんて、絶対に嫌ですから。
「承りました、頃合いを見てお嬢様の実力を披露していただきます」
ルールに従って分配しますから、効率よく狩ってください。
この狩りは経験値を稼ぐための狩りではありません。
私の私設傭兵団を作るための資金作りです。
換金することを前提に狩ってくださいね」
「「「「「はい」」」」」
私を中心に三重の防御陣が敷かれています。
私の周りは、学園についてくる戦闘侍女たちが護ってくれています。
まず大丈夫だとは思いますが、今回連れてきた狩り用の護衛たちの脇をすり抜けて、私を狙う魔物の襲撃を警戒しての事です。
これが戦闘侍女たちへの実戦訓練でもあります。
私がクローディアを説得するために使った、狩りに行く理由の一つです。
「角兎は瞬発力がある。
脇をすり抜けられないようにしろ。
もし角兎にすり抜けられたら、護衛役から外すからな」
クローディアが男勝りの言葉で叱咤激励します。
今回連れてきた狩り用の護衛たちは、専属の護衛ではなく、予備の護衛です。
公爵軍の中では優秀な者達ですが、専属護衛に比べれば少し劣るのです。
ここで失敗するような事があれば、公爵軍に戻されてしまいます。
公爵家一家の専属護衛になりたい将兵はとても多いのです。
「ここでは素早く小さい敵への対処法を学ぶんだ。
公爵家の方が、お前たちが強くなるための実戦訓練に、このような危険な魔境に赴いてくださり、命を賭けてくださっているのだぞ。
性根を入れて角兎を狩れ」
角兎は強さの割に買い取り価格が安い魔獣です。
銅級の冒険者が相手なら、一突きで即死させるだけの攻撃力を持っています。
それなのに、毛皮の買取価格も肉の買取価格もそれほど高くないのです。
魔石も小さいので、ほとんど価値がありません。
普通の冒険者なら絶対に群生地には近づきません。
ですが私はちがいます。
裏技があるので、死傷しない実力があるなら美味しい獲物なのです。
私は、小さな魔石をたくさん集めて大きな魔石を創り出す事ができます。
魔石に各種素材を加えて魔力を注ぐことで、魔晶石や魔宝石を創りだせるのです。
肉や毛皮も他の素材と合わせて調合する事で、価値の高い素材にできるのです。
まあ、角兎のままでも、私設傭兵団に使う食材や防具には使えますし。
「クローディア、護衛たちの訓練が終わったら、私が魔術で一斉に狩ります。
自習した広域魔術を試してみたいですし、魔力を浪費するのももったいないです。
頃合いを見て切り替えてくださいね」
魔力の圧縮と魔力器官の魔法袋化に成功しているので、魔力を使わなくても魔力を浪費するようなことはありませんが、それは秘密なので言い訳が必要になります。
表向きの示威行動で敵を威圧すると同時に、秘密の切り札を確保しておくのです。
本来なら属性竜を狩らなければ手に入らないくらいの魔宝石を創っておくのです。
あんな性根の腐った王子の婚約者にさせれた上に、その王子に断罪されて斬り殺されるなんて、絶対に嫌ですから。
「承りました、頃合いを見てお嬢様の実力を披露していただきます」
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