散文と祝祭

捨無

信じる者


神は至る所にも
おわしまする

彼はひざまづき
俯いている

晴れ上がった空の
アーケードの一角から漏れる光の下
彼のひざまづいたその眼前にあったものは

無数の十字に切られた
タイルの溝だった

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