変な学園に入ったがそこは少しラブコメ風味の平凡な日常だった。

ゆーわさん

第48話...真夏のキャンプ(第1話)

さて今の時間は、もうすぐで6時を回りそうな時間帯だ。
それにしてもいざキャンプへ行くぞってなって初めて思ったことがある。

荷物が多い!

テントやら何やらで、分担したにも関わらず、1人分がとんでもない量だ。
まぁ男子だから配分は多めなんだけど。

そして、出発の時間帯だ。

海斗父「行ってらっしゃい」

海斗「親父は俺が旅行とか行く時、リビングの椅子に座ってるのはなんなの?」

海斗父「まぁ気にしないでくれ」

海斗「いや、気にするよ...」

まぁ、これはいつものパターンだ。まぁ意外とこういう時間が好きだったりするんだけどね。

そして山中古河原駅に着き、やっと電車に乗れると思った時、事件は起きた。

「ん?これ入らんくね?!」

ちょっと角度を工夫してみる。
しかし未だに入らない。

車掌兼運転士「はーい、お早めにぃ」

海斗「入らないんですけど、どうしたらいいんですか?」

車掌「横にして入れてみましょう」

海斗「ありがとうございます!」

2人がかりで、なんとか入れる事に成功した。
しかしなんと、電車が6分も遅れてしまった。

運転士兼車掌「私がなんとか取り戻すので安心して下さい」

そう言うと、運転士はマスコンを力いっぱいに引き、全力で加速した。
車内から見える外の景色はまるで光線のように流れて行った。

そして、八島都駅に着いた。運転士の回復運転のおかげもあり、定刻で到着した。

拓也「海斗ー!こっちこーい!」

拓也達の声が後ろから聞こえたので、振り向くと...

拓也「海斗ー!待ってたぞー!」

何これ?!

俺以外のプログラミング部メンバー全員の荷物が最早、武装隊みたいな感じになっていた。やっぱり荷物が多いということを再確認した。

拓也「海斗と由美先輩はまた折り返しになっちゃうけど、今から山中線に乗るよ」

海斗「またかよ...」

拓也「まぁ今から乗るのは、サマーバケーション特急奥河原号ってやつに乗るよ」

泰樹「停車駅は?」

拓也「ここからだと、山中古河原駅に止まるだけで、山中奥河原駅に着くよ」

海斗「え?俺本当に八島都に呼んだ意味あった?」

拓也「うん、あるよ」

海斗「なんや?」

拓也「荷物持ちヨロシクぅ!」

2つの意味で損したわ。

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