変な学園に入ったがそこは少しラブコメ風味の平凡な日常だった。

ゆーわさん

第42話...南極旅行(6話)

うわっ!寒っ!

もう来て数日が経つが、寒さに一向に慣れない。てか慣れる訳がない。とりあえず、いつも通りの身支度を過ごすことにした。
外の景色を見ると一面吹雪だ。これは自分にとって初めて見る景色だ。

「ご飯だぞー」

奥からご飯に呼ばれたので、行くことにした。
とりあえずドアを開けて急いだ。

由美「痛っ!」

なんと、ドアが先輩の頭に直撃してしまった。

海斗「あっ!ごめんなさい」

由美「ぐわっ」

なんと、先輩が倒れてしまった。
とりあえず救護室まで連れていくことにした。

そしてしばらくして救護室についた。

医者「連れてきてくれてありがとう。君は帰ってていいよ。」

海斗「え、あ、はい...」

勢いで承認してしまった。駄目だわ自分。
一人の人間を傷つけながら、逃げてしまった。しかも自分が想いを寄せている先輩にだ。自分が情けなくて仕方ない。

でも、一旦ここは医者に任せて意識が戻ったら、謝ることにした。
でもなんだろうか。


罪悪感が消えない。


帰ろうとしたその足を救護室のほうに戻し、戻ろうとしたときに、もう一つのあることに気づいた。


ドアに当たった時の当たった感覚がない。


それ以前に倒れたのか?
でもそしたら、先輩の「痛っ!」というのは何だっただろうか。

疑問と罪悪感を抱えながら、また救護室に戻った。

医者「これどこも悪くして無いですね。というよりもそもそもドアに当たってないですね。」

海斗「え?どういうことですか?」

医者「もし、ドアに頭がぶつかって意識が飛ぶとしたら、相当な威力で開けないと意識が飛ぶことはありません。今回の場合はショック性で意識が飛んだんでしょうか」

海斗「詳しくそして簡単に教えてください」

医者「まぁ、今由美さんがどのような状況なのかを簡単に説明しますと、ドッキリに掛けられたり、急に虫が出てきた時の驚きによるショックにより、倒れています」

海斗「確かに僕は急にドアを開けて出ていきました。でもそしたらなぜ痛いって言ったんでしょうか?」

医者「驚きと痛みを錯覚したんじゃないかな?どちらにせよ、少し安静にすれば、戻りますので安心してください。」

海斗「良かった」

にしても驚きが大きい。先輩ってほとんど驚かないって聞いたけど、なんでこんな驚いたんだろうか。

そして30分後。

医者「無事に戻りましたよ。」

由美「あれ?ここはどこ?」

海斗「記憶喪失って本当に起きるんですね」

由美「かっこいい!君なんて言うの?」

海斗「!!」

今かっこいいって言ったよね?
え?まじかよ!よっしゃー!じゃないんだよ。記憶飛んじゃってるな。やべえわ

由美「あ、海斗君じゃん。おはよう」

あれ?記憶戻った?何だったんだ今の一瞬は。

でも嬉しかった。

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