404号室の旅人
第0話 〜後編〜
砂漠にそびえ建つスカイツリーは夕陽を反射して輝いていた。
ハスミ「、、、あれが『スカイツリー』なのね。」
ハスミの居た2004年にはスカイツリーはまだ着工すらされていなかった為、見た事がなかった。
ハスミ「、、すごい、、大きい塔ね。何なの?これ。」
リクルート姿で砂漠をひたすら歩く。
履いていたパンプスを脱ぎ捨て汗だくでスカイツリーを目指す。
すると先程乗っていた白い車を見つけた。
スカイツリーが見える小高い砂丘に停まっている。
異質な光景だ。
ハスミ「、、、あ、、、居た。」
サイドミラーでハスミを確認すると藤田は車を降りた。
藤田「あ、、、お疲れ様です。」
藤田は文字通り涼しい顔をしている。
それを見て腹が立つハスミ。
ハスミ「はぁはぁ、、、、藤田さん、、、あなたね、、、いい加減、、。」
藤田「あ!どうぞ!乗って下さい!中は涼しいです!お水もあるんで、、。」
藤田は先程と同じ様に後部座席のドアを開けてハスミを乗せた。
車内は涼しくて天国のように感じた。ハスミは置いてあったペットボトルの水を勢いよく飲み干す。
ハスミ「あぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜生き返る!!死ぬかと思ったわ、、。」
藤田も運転席に乗り込んだ。
藤田「本当に、、ありがとうございました。これで時空調整も半分は完了です。」
ハスミ「いい加減私を帰してよ!!」
藤田「あ、、はい、、、もちろん、、、ただ、、。」
ハスミ「、、まだ何かあるの?」
藤田「はい。また数年後にハスミさんにお会いする事になります。その時はまた、、怒らずに、、どうかよろしくお願いします。」
ハスミ「まだ続きがあるんですか?、、、何なのよもう。」
藤田「僕たちは時間に縛られている存在、、、時間を守っていかなくちゃいけない存在なんです。運命という螺旋の世界。今日からハスミさんもその世界の住人になりました。」
ハスミ「私が時間を守る?」
藤田「ハスミさんはきっとこの先、多くの旅をしてあらゆる時間を守っていきます。全てを伝えると時間が変わってしまう恐れがあるのであまり言えないですが、、。」
ハスミ「、、、藤田さんは何なんですか?」
藤田「僕は、、能力者なんですが、、、まあ『時空庁』の下で時々働いてます。全然働きたく無いですけど、、これやらないと自分の世界時間が壊れちゃうので仕方なく。」
ハスミ「『時空庁』、、?」
藤田「今回はそちらの民間企業との共同調整で、、、あ、、まだか、、まあ、、そんな感じです。」
ハスミ「まあ、、、良く解んないですけど。ところで、、この場所って、、、東京なんですか?」
藤田「あぁ、そうです、、残念ながら。」
ハスミ「このスカイツリーでしたっけ?これも、、砂に半分埋もれているけど、、そんなに古い感じがしないんですけど。」
藤田「はい、、、数十年後に世界は滅びます。」
ハスミ「え?」
藤田「あ、、、でもほら、、僕が居る未来もあるんで、、と言うか、、これがバッドエンディングのルートの一つです。」
ハスミ「バッドエンド?」
藤田「ハスミさん達は、、バッドエンドの未来にならない様に時間を調整しています。あ、今言ったハスミさんって言うのは私が知ってる未来のハスミさんで、、あれ?僕にとっては過去か。」
ハスミ「、、、もう全部理解しようとしても無理そうなので、、とりあえず家に帰りたいです。」
藤田「そうですね!一旦帰りましょう!帰るべき場所があるから旅立てる!ただいま と おかえり を言える人がいる場所が帰る場所!でしたよね?!」
ハスミ「、、何ですかそれ?」
藤田「あ、、、、そっか、、ここでか、、、あはは。」
ハスミ「ほんと変なおじさん、、、まあ、、、でも、、何となく、、わかる気がします。」
ハスミ「、、、あれが『スカイツリー』なのね。」
ハスミの居た2004年にはスカイツリーはまだ着工すらされていなかった為、見た事がなかった。
ハスミ「、、すごい、、大きい塔ね。何なの?これ。」
リクルート姿で砂漠をひたすら歩く。
履いていたパンプスを脱ぎ捨て汗だくでスカイツリーを目指す。
すると先程乗っていた白い車を見つけた。
スカイツリーが見える小高い砂丘に停まっている。
異質な光景だ。
ハスミ「、、、あ、、、居た。」
サイドミラーでハスミを確認すると藤田は車を降りた。
藤田「あ、、、お疲れ様です。」
藤田は文字通り涼しい顔をしている。
それを見て腹が立つハスミ。
ハスミ「はぁはぁ、、、、藤田さん、、、あなたね、、、いい加減、、。」
藤田「あ!どうぞ!乗って下さい!中は涼しいです!お水もあるんで、、。」
藤田は先程と同じ様に後部座席のドアを開けてハスミを乗せた。
車内は涼しくて天国のように感じた。ハスミは置いてあったペットボトルの水を勢いよく飲み干す。
ハスミ「あぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜生き返る!!死ぬかと思ったわ、、。」
藤田も運転席に乗り込んだ。
藤田「本当に、、ありがとうございました。これで時空調整も半分は完了です。」
ハスミ「いい加減私を帰してよ!!」
藤田「あ、、はい、、、もちろん、、、ただ、、。」
ハスミ「、、まだ何かあるの?」
藤田「はい。また数年後にハスミさんにお会いする事になります。その時はまた、、怒らずに、、どうかよろしくお願いします。」
ハスミ「まだ続きがあるんですか?、、、何なのよもう。」
藤田「僕たちは時間に縛られている存在、、、時間を守っていかなくちゃいけない存在なんです。運命という螺旋の世界。今日からハスミさんもその世界の住人になりました。」
ハスミ「私が時間を守る?」
藤田「ハスミさんはきっとこの先、多くの旅をしてあらゆる時間を守っていきます。全てを伝えると時間が変わってしまう恐れがあるのであまり言えないですが、、。」
ハスミ「、、、藤田さんは何なんですか?」
藤田「僕は、、能力者なんですが、、、まあ『時空庁』の下で時々働いてます。全然働きたく無いですけど、、これやらないと自分の世界時間が壊れちゃうので仕方なく。」
ハスミ「『時空庁』、、?」
藤田「今回はそちらの民間企業との共同調整で、、、あ、、まだか、、まあ、、そんな感じです。」
ハスミ「まあ、、、良く解んないですけど。ところで、、この場所って、、、東京なんですか?」
藤田「あぁ、そうです、、残念ながら。」
ハスミ「このスカイツリーでしたっけ?これも、、砂に半分埋もれているけど、、そんなに古い感じがしないんですけど。」
藤田「はい、、、数十年後に世界は滅びます。」
ハスミ「え?」
藤田「あ、、、でもほら、、僕が居る未来もあるんで、、と言うか、、これがバッドエンディングのルートの一つです。」
ハスミ「バッドエンド?」
藤田「ハスミさん達は、、バッドエンドの未来にならない様に時間を調整しています。あ、今言ったハスミさんって言うのは私が知ってる未来のハスミさんで、、あれ?僕にとっては過去か。」
ハスミ「、、、もう全部理解しようとしても無理そうなので、、とりあえず家に帰りたいです。」
藤田「そうですね!一旦帰りましょう!帰るべき場所があるから旅立てる!ただいま と おかえり を言える人がいる場所が帰る場所!でしたよね?!」
ハスミ「、、何ですかそれ?」
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