404号室の旅人
第八話 「花火の音」
ハスミ「ちょっと待って、、、どう言う事?何で私の声がするの?」
鍵屋「おいおい、、、俺にも判るように説明してくれよ!!」
ハスミ「私だって混乱してるのよ!!、、、ちょ、、、静かにして、、、。」
管理人「、、、、二人とも、、、聴こえていますか?」
鍵屋「あれ?、、、また俺にも声が聞こえる!!」
管理人「聞こえていたらもう一人の私、、応答して、、、。」
ハスミ「、、、聞こえてるわよ!、、、ていうか、、あなた『私』なの?」
管理人「、、、そうよ!」
ハスミ「どういう事?」
管理人「今は説明している時間がないの、、、もう一人の私、、よく聞いて、、そこから出て『光の塔』に向かって。」
ハスミ「『光の塔』?」
鍵屋「あぁ!この洞窟に来る前に俺見たぞ!何かデカいのが建ってるぜ!」
管理人「あなたをここに連れて来たおじさんがそこで待ってるわ!その人があなたを助けてくれます!」
ハスミ「はぁ?またあのおじさんに着いていくの?さっき騙されたばっかりですけど?」
管理人「大丈夫、、今度はしっかり帰路に届けてくれます。『私』を信じて!」
ハスミ「、、、、。」
管理人「そして鍵屋さん、、、あなたはこちらに戻って来て!」
鍵屋「帰りたいけど、、、どうやって?!」
管理人「今から花火、、、を打ち上げます、、それを、、、目印に、、、そこに藤田さんにドアを出、、、してもらうから、、。」
管理人からの声が途切れ途切れになってきた。
鍵屋「はあ?おい?花火?」
管理人「、、、と、、、にかく、、、い、、、いで、、。」
声が消えた。
鍵屋「おい!ハスミちゃん!行こう!」
ハスミ「え?ちょ、、、。」
鍵屋はハスミの手を取ると地上へと向かった。
地上に出ると空は夕暮れになっていた。
ハスミ「、、、うそ、、、何ここ?」
ハスミは地上の景色を見て驚いた。
鍵屋「そうか、、、見るの初めてか、、、マジで何処なんだろうな、ここ?」
前方には夕陽を反射している塔が見える。
鍵屋「さっき言ってた『光の塔』って、多分あれの事だぜ!」
ハスミ「本当だ、、、光ってる、、、あんな大きな塔、、。」
鍵屋「だろ?、、、ん?あれ、、?」
ハスミ「どうしたの?」
鍵屋は『光の塔』を目を凝らして見つめた。
鍵屋「、、、、マジか、、、おい、、。」
『光の塔』をよく見ると、浅草にある『スカイツリー』だった。
ボロボロになっているが 紛れもなくそこに建っていた。
鍵屋「なんで?なんでスカイツリーがこんな砂漠にあるんだよ?うそだろ?似た建物だろ?」
ハスミ「、、、スカイツリー?」
鍵屋「そうだよ、、、形はそのものだ、、。」
ハスミは自分たちが出て来た洞窟の出口に看板の様なモノを見つけた。
ハスミ「、、、ちょっと、、これ見て、、私たちが居た場所、、、地下鉄だわ。」
洞窟の入り口の砂がはだけて文字が見えた。
『浅草駅』
鍵屋「、、、、何だよ、、、ここが東京?、、なんで、、こんな砂漠に?」
二人は言葉を失って立ちすくんでいた。
その時 バンっ と音が砂漠に鳴り響いた。
その方向に目をやると綺麗な花火が打ち上がっていた。
鍵屋「、、、、行かなきゃ、、、。」
鍵屋は我を取り戻した。
ポケットに入れていた拳銃を思い切り砂漠へと投げ捨てた。
鍵屋「、、、俺行くわ、、、、ハスミちゃんはスカイツリーに向かえよ!」
ハスミ「、、、でも、、、。」
鍵屋「、、こんな所に居ちゃダメなんだよ!ここはきっと俺たちの世界じゃない!今は帰るべき所に帰ろう!な?」
ハスミ「、、、そうね、、、わかったわ、、。」
鍵屋「気をつけて帰れよ!元気でな!」
二人はそれぞれ別方向へと走っていった。
夕暮れ時の砂漠に花火の音が鳴り響いていた。
鍵屋「おいおい、、、俺にも判るように説明してくれよ!!」
ハスミ「私だって混乱してるのよ!!、、、ちょ、、、静かにして、、、。」
管理人「、、、、二人とも、、、聴こえていますか?」
鍵屋「あれ?、、、また俺にも声が聞こえる!!」
管理人「聞こえていたらもう一人の私、、応答して、、、。」
ハスミ「、、、聞こえてるわよ!、、、ていうか、、あなた『私』なの?」
管理人「、、、そうよ!」
ハスミ「どういう事?」
管理人「今は説明している時間がないの、、、もう一人の私、、よく聞いて、、そこから出て『光の塔』に向かって。」
ハスミ「『光の塔』?」
鍵屋「あぁ!この洞窟に来る前に俺見たぞ!何かデカいのが建ってるぜ!」
管理人「あなたをここに連れて来たおじさんがそこで待ってるわ!その人があなたを助けてくれます!」
ハスミ「はぁ?またあのおじさんに着いていくの?さっき騙されたばっかりですけど?」
管理人「大丈夫、、今度はしっかり帰路に届けてくれます。『私』を信じて!」
ハスミ「、、、、。」
管理人「そして鍵屋さん、、、あなたはこちらに戻って来て!」
鍵屋「帰りたいけど、、、どうやって?!」
管理人「今から花火、、、を打ち上げます、、それを、、、目印に、、、そこに藤田さんにドアを出、、、してもらうから、、。」
管理人からの声が途切れ途切れになってきた。
鍵屋「はあ?おい?花火?」
管理人「、、、と、、、にかく、、、い、、、いで、、。」
声が消えた。
鍵屋「おい!ハスミちゃん!行こう!」
ハスミ「え?ちょ、、、。」
鍵屋はハスミの手を取ると地上へと向かった。
地上に出ると空は夕暮れになっていた。
ハスミ「、、、うそ、、、何ここ?」
ハスミは地上の景色を見て驚いた。
鍵屋「そうか、、、見るの初めてか、、、マジで何処なんだろうな、ここ?」
前方には夕陽を反射している塔が見える。
鍵屋「さっき言ってた『光の塔』って、多分あれの事だぜ!」
ハスミ「本当だ、、、光ってる、、、あんな大きな塔、、。」
鍵屋「だろ?、、、ん?あれ、、?」
ハスミ「どうしたの?」
鍵屋は『光の塔』を目を凝らして見つめた。
鍵屋「、、、、マジか、、、おい、、。」
『光の塔』をよく見ると、浅草にある『スカイツリー』だった。
ボロボロになっているが 紛れもなくそこに建っていた。
鍵屋「なんで?なんでスカイツリーがこんな砂漠にあるんだよ?うそだろ?似た建物だろ?」
ハスミ「、、、スカイツリー?」
鍵屋「そうだよ、、、形はそのものだ、、。」
ハスミは自分たちが出て来た洞窟の出口に看板の様なモノを見つけた。
ハスミ「、、、ちょっと、、これ見て、、私たちが居た場所、、、地下鉄だわ。」
洞窟の入り口の砂がはだけて文字が見えた。
『浅草駅』
鍵屋「、、、、何だよ、、、ここが東京?、、なんで、、こんな砂漠に?」
二人は言葉を失って立ちすくんでいた。
その時 バンっ と音が砂漠に鳴り響いた。
その方向に目をやると綺麗な花火が打ち上がっていた。
鍵屋「、、、、行かなきゃ、、、。」
鍵屋は我を取り戻した。
ポケットに入れていた拳銃を思い切り砂漠へと投げ捨てた。
鍵屋「、、、俺行くわ、、、、ハスミちゃんはスカイツリーに向かえよ!」
ハスミ「、、、でも、、、。」
鍵屋「、、こんな所に居ちゃダメなんだよ!ここはきっと俺たちの世界じゃない!今は帰るべき所に帰ろう!な?」
ハスミ「、、、そうね、、、わかったわ、、。」
鍵屋「気をつけて帰れよ!元気でな!」
二人はそれぞれ別方向へと走っていった。
夕暮れ時の砂漠に花火の音が鳴り響いていた。
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