心的外傷と回復、心理療法としての創作について

坂崎文明

第4話 うつ病の本体、異世界転生小説

僕はよく冬季うつ病みたいなものにかかることは自覚しています。

毎年、冬になると小説書けなくなるでしょう(笑)

眠くて眠くて仕方がない。

心的外傷がこういう身体的症状として現れるのが、うつ病ではないかと思います。


心身相関だったりして、先天的に脳の気質がおかしいという場合もありますが、人生の過程で何らかのショックな出来事というか、うつ病患者の付き添いとして人生過ごすのもつらいと思うし、そのストレスでおかしくなるのもあると思います。

僕も限界はありますが、心理的ストレス耐性は高いのかもしれませんが、結構、性格歪んでるかもと思うことも多々有ります。


こういうエッセイ書いたり、小説の世界で狂気を開放したりしていくことで正気を保ってるのもあるのかもとも思います。

社会との不適合も創作の世界なら許されたり、それがキャラクターに投影されることで、見えないトラウマが解消されたりします。


異世界転生小説などその典型だし、現実の会社で散々怒られて帰ってきて、「小説の主人公が作品の中で些細なことを褒められると嬉しい」などという読者の感想なども読んだことがあります。

つまり、自分を主人公と重ね合わせて、現実世界の読者の心的外傷を癒してるのが異世界転生小説だとも言えます。

だから、小説を書くことだけでなく、読者体験も心的外傷の回復ツールとして優れたものになりえます。

異世界転生小説はもはや心理療法みたいなものです。




『第二段階はサバイバーが人生に関わる希望とエネルギーとを新しく得たと感じるときをもって主な作業を完了する。時は再び動き始めた。「ストーリーを語るというアクション」がしめくくりにいたったとき、心の傷の体験は真に過去のものとなる。この時点でサバイバーは生活を再建し、これからやりたいことをするという事業に直面する。』(心的外傷と回復)
http://vchi.jp/natural/empowerment-and-reconnect/


2018/03/02 04:07
https://ncode.syosetu.com/n3020ep/4/

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