小説家になるための戦略ノート

坂崎文明

第97話 幻想再帰のアリュージョニスト、データの見えざる手、小説のアイデアを生み出す方法

「幻想再帰のアリュージョニスト」(作者:最近)が相変わらず面白いのですが、リアルの忙しさで、まだ、「2-4 六淫操手」ぐらいしか読めてない。が、先がまだまだあるので楽しみです。
http://ncode.syosetu.com/n9073ca/


この作者さん、一話の長さが半端なく長く、よく一話を二話に分割したりしてます。
最初の一話が特に長いのですが、これ読んだだけで中編一冊分読んだ気になります。
イモータル×ソード (ストリンガー http://ncode.syosetu.com/n3462bl/ 作者退会でリンク切れ)ぐらい長い。
実際、何文字ぐらいなんだろうか?

現在、四章を連載中ですが、すでに175万字なんで、普通の人の2~3倍の長さ、一話は常に一万字はぐらいはありそうです。

だけど、この最初のエピソードは一話にして正解だと思います。
これ読んだだけで、この世界の世界観と主要キャラが全部わかってくるというか。
最初、戦闘シーンで掴みをいれて、そこから、どうでもいいようなパーティーメンバーとの細かいやりとりが続くのですが、このやりとりが全部、伏線になっていて、最後の戦闘シーンで効いてくるんですよね!
凄え!と思いましたよ。まあ、二話目で世界の再構成があるので、またまた、面白くなりますが。
ちょっとネタバレすいません。

一話3000~4000文字が読みやすいという話もあるけど、これは長い方がいい。続きがよみたくなるのでいいですね。

こういう「なろう」の面白い作品の特徴として、感情移入のしやすさというか、主人公の思考とか、心理描写の濃密さというか、そういうものがあるんじゃないかと思います。

感覚的なものなんですが、情景描写と主人公の思考を追いながら状況説明していって……そんな感じ。

成り上がりダンジョンシーカー ~最弱だった俺が最強になって奴等を肉塊に変えるまで~(作者:サカモト666)も出だしの13行ぐらいで世界に入れるので、これはなんなんだろうな?と思います。魔法か何か?
http://ncode.syosetu.com/n0257cg/(作者退会リンク切れ)


どちらも迷宮探索ものといえばいえるし、文章も硬質だったり、シリアスというか、ハーレムといっても相手が呪術師や魔女ばかりだっり(爆)、なろうのテンプレがどうとか、そういうのは関係ないというか、小説が単に上手いというだけなような気がします。

僕はこういうシリアス系が好きなんで、ハーレムものが嫌いな?方はこの三作品をオススメします。
一応、ハーレム的な展開はあるのですが、動機が不純、利己的というのがいいです。
「幻想再帰のアリュージョニスト」も主人公の味方は女性が多いのですが、呪術師とかなんで、女性であることに意味があるかどうか不明です。主人公は癒されてるのでいいんじゃないかと思います。



【目からウロコ!?】『データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則』矢野和男(こちらの記事から一部引用した部分があります)
http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/52144125.html

最近、『データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則』(矢野和男著)という本を読んでいて衝撃を受けたんですが、「1日の活動時間のうち約29%が原稿執筆に割ける時間の限界値」(引用)らしいです。

これ自体はそんなんもんかな?と思いましたが、この根拠というのが、人間は一日のうちに腕を30~40回とか(時計型のウエアラブルセンサを腕につける)、60~80回振るような様々なレベルの活動をしてるのですが、この活動限界をグラフにすると綺麗な右肩下がりのグラフになるそうです。全ての人が。

これ交通事故死亡者が毎年、一万人ぐらいで推移する謎の回答になるかもしれないなと思ったりしてます。打ち合わせした訳ではないのに、毎年、一万人ぐらい死ぬ人がいるというのはおかしいとといえばおかしい訳ですが、交通事故は個人が気をつけてもどうにもならない物理的構造的な問題なんですね。

腕を30~40回振る活動限界が二時間だとすると、60~80回振る活動限界は一時間ぐらいというように、腕の振りが激しい運動とかの活動になればなるほど、活動限界時間が短くなっていくので、右肩下がりになる?らしいです。

つまり、人は無意識のうちにその活動限界に従って一日の活動を調節している訳で、その限界を超えて一日中、原稿を書くとか、一日中、運動するとかできないようです。やってるように見えても、効率が落ちてくるというか、だらだらしてしまうようです。中身はない。

だから、このそれぞれの活動の割り当て時間を使い切るというのが大事で、原稿書いて行き詰まったら、運動したり、散歩したり、車を運転したり、お風呂に入ったりの休息を取ったりした方がいいようです。

車の運転中、運動中、トイレ、お風呂などはアイデアの最も生まれやすい環境であり、僕もスーパー銭湯とか行って畳に寝転がりながら本を読むのが習慣になっていて、小説とかのアイデアは、車の運転中、運動中に生まれやすいです。

著者の方も「仕事が停滞した時にはオフィスの中を歩きまわって2Hz(腕の動きが240~360回/分程度)を超える身体運動を増やす」(引用)らしいです。

これはアイデアを生み出すとか、フロー体験(=黒子のバスケのゾーンに入る状態、そのことを集中して楽しみながらできる)を人工的に作り出すには、少し早めの身体運動を継続的にすることが鍵になりやすいようです。

多くの小説家や科学者が散歩を習慣に取り入れたり、経済人類学者の栗本慎一郎氏の話では、知的労働と太ももの筋肉の相関関係があるという話もあります。ということで、小説を書くためにさぼっていたスポーツジムへ行ってみます。どっちもさぼってるのですが(笑)エッセイ書いちったので、小説書く時間が減ってるだって(爆)

人間の体は物理的なものなので、こういう現象は当たり前といえば、当たり前なんですが、この発見はあらゆる分野に影響を与えると思います。データ、数値化できるしね。ウエアラブルセンサ買いに行こうかな。すでに似たようなものは、どこかにありそうですが。

ウェアラブルセンサで検索して画像みると、イメージ掴めますね。
サムスンとか、アップルも最近、新製品出したり開発中のようですが。

誰か新製品出したものが天下を取る!孫さんか、ホリエモン辺りかな?やまもといちろうさんには言及して欲しいが、もうしてた。

つまらんウェアラブルデバイス戦線にAppleが乱入
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20140905-00038862/


フェイスブックで孫さんに直訴してみるか(マジ)ツイッターがいいかな。

この製品、アップルのiphoneとか、ipod出た時のような巨大市場を作り出す可能性があります。
あ、株買っておきますか(爆)

ウエアラブルセンサを内蔵した携帯端末が発展して、特に成功哲学の時間管理に影響を与えて、個人データから各活動の限界を出して、効率的な時間配分をできるようになると思います。

つまり、やる気がないからできないのでなくて、実は物理的限界なので、それは無理なく時間配分しましょという話になります。

文武両道の有効性が証明されて、勉強をできるようになるために運動(そんなに激しくなくてもいい)もするようになると思います。

携帯端末、ライフハックなど成功哲学、ビジネスの時間管理、勉強と運動の分野、人間の活動全てに渡って影響が出てきますね。


このフロー体験というのは楽しみながら集中できて、その人の能力を最大限に発揮できる状態で、人間の幸福度とも関係してきます。

ポジティブ心理学での研究では人間の幸福は「何か行動を起こしてチャレンジし続ける」ことにあるようで、お金などの外的要因はそれほど幸福度を上げないようです。極端な貧困はあれですけど。
成功、失敗の結果とは無関係らしいです。

これ、おそらく、起こった出来事ではなく、それを解釈する心の状態が鍵ということらしいです。


それと、この本の最初の方に出てくる「繰り返しの力」ですが、何かのやりとりとかを繰り返してるうちに、データとかには偏りが自然に生まれてきます。

これはある人がお金持ちになったり、貧乏になったり、小説を書籍化するとか、なかなか評価されないとかの差を生み出すのですが、それはその人の才能とか、能力、努力とは相関関係はあるのですが、繰り返しのやりとりをしてると自然にそういう偏りが生まれるようです。

え!っと思ったんですが、成功する人は、たまたまそこにいたとか、そういえば、アメリカのお金持ちの人の研究によれば、ある場所にある年代にいた人の中からたまたま億万長者が誕生するそうです。

では、全部、運なの?という話になってしまうのですが、考えてみれば、高度成長の頃に働いていた僕の父親は自動車工場に勤めていて、年功序列で給与は上がっていって、最終的には手取り50~60万ぐらい貰っていた訳です。

僕らの頃には手取り30~40万もらえたら御の字で、初任給からほとんど上がらないような20~25万ぐらいしかもらえなくなっています。給与も上がらないことが多い。

これは日本経済という物理的限界があるからですが、運が良くなる研究もこの本では出てきます。

「運というのは人との出会いによってもたらされる」というのが結論ですが、人と人が何かをやりとりすることで、ある偏りが生じるというのがその理論的裏付けです。情報の偏りというのかな。

漢字学者の白川静氏によれば、運というのは、人を介して巡り巡って運ばれてくるから「運」という漢字が使われたそうです。

人と会うことに(作品を読むことでもいい)よって、有益な情報やアイデアをもらったり、何か助けてもらったりできることもあるし、逆に誰かを助けることができるかもしれない。

マサチューセッツ工科大学の研究でも、技術営業職の売上において複雑な案件を解決するための有用な人脈の違いが売上の違いに影響してるようです。

ホリエモンのライブドアが、初期に特別顧問のような何でも知ってる知人を抱えていて、知らない案件もとりあえず受けて、後でその人に相談してたというエピソードを思い出しました。

確かに渋谷とか、IT企業が集中してる場所にいた人とか、起業家同士が知り合いというのも多いですし。

「人間が変わる方法は3つしかない。ひとつ目は時間配分を変えること。ふたつ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること。どれかひとつだけ選ぶとしたら、時間配分を変えることが最も効果的なのだ。」[大前研一の名言人間が変わるための3つの方法] こういう名言もありますね。

掃除したら運が上がるという話もありますが、根拠はどうも単純作業の繰り返しがフロー状態を生み出すことに由来するかもしれません。僕の実感でも、ああいう単純運動はアイデアが生まれやすい。

運がいい人は、知り合いの知り合いが多くて、ウエアラブルセンサで人間関係のソーシャルグラフを描くと、そういう人脈の中心に位置してるようです。そういう人と会話するというのも運が上がる方法です。

この本の中では、運もウエアラブルセンサでデータ化して、運の良くなる確率を上げる。
組織のリーダーとか、人間の配置ややり方を変えることで、運がいい組織もできるのではないかと言っています。


歴史小説の話は今回もできなかったですが、僕は今まで何かを達成する時に、時間配分を考えていろいろやってきたのですが、つまり「小説家になりたければ、小説を書く時間を増やす」という結論になります。

そんなことわかってる?本当に?一日何時間書いてる?何時頃小説書いてる?
記録つけたら愕然としますよ。あまりに書いてないことに(笑)

岡田斗司夫のレコーディングダイエットのスゴさも、食べたものをメモするだけでしたが、劇的な効果がありました。

人間って、一日のうちに意識的な行動は20%もないんじゃないかと思います。
ほとんど無意識に行動は自動化されてると思います。
人間ってほどんど眠って生きてるって、悟った人?とかが言い出すのもわかります。

あとは、運を上げる行動を取って、ちゃんと運動して、掃除して、お風呂に入って休んだり、割烹を覗いてみたり、小説を読んでみたりと、なろうを中心として生活全体を見直したいと思いました。

ただ、今回の本で分かったことは、一日の時間配分には物理的限界がありますが、なろうで小説を読んだりみんなと交流しつつ、書き続けていくことで「繰り返しの力」で偏りが生じます。

実はなろうで小説を書いてること自体がベストポジション(ひとりで書いた方がいい人もいるけど)であり、交流もあるし、この環境は自然と運も上げてくれるものです。

ということで、とにかく、小説を書く、書き続けていけば、自ずと書籍化の道は見えてくると思います。







(あとがき)


根路銘国昭
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B9%E8%B7%AF%E9%8A%98%E5%9B%BD%E6%98%AD

根路銘伝説
http://venacava.seesaa.net/article/113324072.html

余命宣告から「自然治癒」に至った事例が放置されてきた理由
http://president.jp/articles/-/13865

インフルエンザワクチン なぜ卵から?
http://www.ja-gp-fukuoka.jp/education/akiba-hakase/004/index.html


根路銘国昭氏は日本をワクチンの人体実験から救った方だといわれていますが、子宮頸がんワクチンでカイコ(蛾だと言われてるが正確には)によってワクチンを量産する方法を開発した方のようです。

ワクチンは従来は鳥の卵(だから卵アレルギー?)か何かで造ってたようですが、カイコで造るようになってかなり量産が効くようになったようです。

根路銘伝説はいい話ですが、日本のような敗戦国はつらいというか、しかし、ドイツは何かユーロの中心だし、どうなってんの?と言いたくなりますが、結局、人種の問題なんでしょうかね。ドイツはヨーロッパ人だしということで。

インフルエンザというか、ワクチンは毒性強すぎるというか、入ってるものが毒しかないというか、そういう療法なんでしょうが、インドの3.2万人の治験で4人死亡、後遺症多数というか、死亡事故起こるならもう辞めたいいのにね。一体、何やってんだろ。

WHO=電通だと思うと、何となく納得がいく。

日本の平均寿命が伸びてるという統計もあやしいけど(実は将来的な予測らしい)、毎年7月に統計を出して世界一位に調整してる説もある。

-------------------------------------------------
すると、非常に奇妙なことがわかってきたのは、2010年の平均寿命っていうのはもう統計データが出ればあとはパソコンにピーンとやればポーンとでるわけですよ。こんな単純計算ですから。数式を立ててピン、ポーンって。

だから1月1日に出なきゃいけない。2010年の1月1日に。ところがその2010年の平均寿命はね、調べてみると2011年の7月とか8月頃出るんですよ。で、何でそんな時出るんだっていうと、あらゆる国が発表した一番最後に日本が発表する。後出しジャンケンなんですよ。
http://true-health2.com/archives/115
-------------------------------------------------


米疾病対策センター所長が辞任、たばこ・製薬株購入で利益相反

[31日 ロイター] - 米厚生省は31日、疾病対策センター(CDC)のフィッツジェラルド所長が辞任したと発表した。就任後のたばこ会社や医療保険会社の株式購入が発覚し、職務との利益相反が生じたことが理由。
https://jp.reuters.com/article/cdc-resignation-idJPKBN1FL3GH


疾病対策センター(CDC)は米国の厚労省のようなところだけど、製薬会社に退職後は天下りというか、製薬会社と繋がり過ぎなのでやっぱり、全く当てにならない。

日本の厚労省が頑張ってるのかと錯覚しそう。



世界一ラクな「がん治療」 単行本 2016/11/16 近藤 誠 (著), 萬田 緑平 (著)



ガンの放置療法で有名な近藤医師の本ですが、抗がん剤などの治療で体力削られるより放置しと方がいいという話です。
がん細胞が1センチになるのに10年かかるので、2センチになるにはまた十年かかる訳で、十年ぐらい延命するのは普通のようです。
今まで放置療法なかっただろうし、放置療法で延命する人が出てきている。


----------------------------------------
治癒不能といわれたガンが自然治癒する現象が、実際の医療現場で話題になることはまずない。 しかし筆者が目を通した1000本以上の医学論文において、ガンが自然に治癒した事例を報告していた。医師は治すのが仕事なのでこうした事例を追跡研究することはなく、「たまたま」治ったという話は「偽りの希望」を与えるだけだとして積極的に口外することもなかったために、自然治癒事例は事実上放置されてきたのである。

余命宣告から「自然治癒」に至った事例が放置されてきた理由
http://president.jp/articles/-/13865
----------------------------------------


論文1000本あるのだから、そこは放置するなよと言いたいが、食事を変えるとかがやっぱりポイントで、アルカリ性の体質(野菜、果物、ビタミン療法とかがこれかな)

結核患者はガンに罹らない→丸山ワクチンができるとか、もう少し、ガンの放置、自然治癒事例探したいよね。
糖分がガンのエサだとか、がん細胞は正常細胞より熱に弱いので温熱療法があるけど、温泉とかで細胞を修復するシートショックプロテインが生成されてがん細胞も修復されてしまうのでという話もある。
https://www.jsho.jp/index.php?option=com_content&view=category&id=25&Itemid=24

かなり分かってきてるので、もう少し治療法を変えた方がいいでしょうね。




2018/6/6 7:54
https://www.alphapolis.co.jp/novel/771049446/375169170/episode/1092861

2014/09/26 11:37
https://ncode.syosetu.com/n4163bx/97/

「小説家になるための戦略ノート」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「エッセイ」の人気作品

コメント

コメントを書く