小説家になるための戦略ノート

坂崎文明

第37話 このライトノベルがすごい!/面白いライトノベルの法則 西尾維新編

「小説家になろう」の人気ジャンルはファンタジーで、作品傾向は「ライトノベル」系である。

ということで、今回は以下のサイトを参照しながら、面白いライトノベルについていろいろと考えてみたい。


このライトノベルがすごい! - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%93%E3%81%AE%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%AB%E3%81%8C%E3%81%99%E3%81%94%E3%81%84!

『このライトノベルがすごい!』大賞(大賞賞金500万に目がくらむ!)
http://konorano.jp/


西尾維新
2005年2位、戯言シリーズ
2006年1位、戯言シリーズ
2007年3位、戯言シリーズ
2008年11位、〈物語〉シリーズ
2009年6位、"化物語"シリーズ
2010年2位、"化物語"シリーズ
2011年4位、〈物語〉シリーズ

鎌池和馬
2007年14位、とある魔術の禁書目録
2008年15位、とある魔術の禁書目録
2009年4位、とある魔術の禁書目録
2010年9位、とある魔術の禁書目録
2011年1位、とある魔術の禁書目録
2012年2位、とある魔術の禁書目録
2013年2位、とある魔術の禁書目録
2014年3位、とある魔術の禁書目録

川原礫
2010年14位、ソードアート・オンライン
2011年4位、ソードアート・オンライン
2012年1位、ソードアート・オンライン
2013年1位、ソードアート・オンライン
2013年10位、アクセル・ワールド
2014年5位、ソードアート・オンライン

成田良悟
2006年12位、デュラララ!!
2007年15位、デュラララ!!
2011年9位、デュラララ!!
2013年7位、デュラララ!!

川上稔
2009年15位、境界線上のホライゾン
2013年10位、境界線上のホライゾン

山形石雄
2013年3位、六花の勇者
2014年8位、六花の勇者

おかゆまさき
2005年9位、撲殺天使ドクロちゃん

あざの耕平
2014年7位、東京レイヴンズ


僕が結構、好きなものでアニメ化されて、一応、ちゃんとみているもの中心に作品を検討して「面白いライトノベルの法則」を考えていきます。

まずは、大ヒットの"化物語"シリーズ、〈物語〉シリーズの西尾維新からです。

当初、漫画家を目指すが、絵が上達しなかったので小説家を目指した。原稿を書く速度は早い。「2002年に『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』で、第23回メフィスト賞を受賞しデビュー。当時20歳だったこともあり、キャッチコピーは『京都の二十歳、西尾維新』であった。」(西尾 維新、にしお いしん、1981年、Wikipediaより)

影響を受けたのは「少年ジャンプ的なもの」と少女漫画で、小説では笠井潔、森博嗣、京極夏彦、清涼院流水、上遠野浩平らで、この5人を「神のような存在」だとしている。西尾に影響を受けたことを公言している作家としては入間人間(『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』、『電波女と青春男』などライトノベルがすごいのランキングにも顔をだしている)、河野裕、さがら総がいる。

作風は主人公が女性キャラにモテモテで、キャラ同士の会話だけで話が成り立っているものも多い。関西人なのでボケとツッコミが面白い。阿良々木暦あららぎこよみ戦場ヶ原せんじょうがはらひたぎなどキャラの名前の付け方に特徴がある。

"化物語"シリーズ、〈物語〉シリーズの主人公である阿良々木暦は、ある日、吸血鬼のキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに遭遇し、彼女を助けようとして血を吸わせ、自らも不死身の吸血鬼になって
しまう。

その後、"化物語"シリーズでかわいい女性キャラの怪異を解決して、次々とモテモテになる。ヒロインのひとり、戦場ヶ原ひたぎとは彼女彼氏の関係になる。


今回、西尾維新のエピソードを書いていて、やっぱり、漫画家に憧れたけど絵が下手で栗本薫とかも思い出した。

ふたりとも少年ジャンプ、少女漫画好きで、漫画家になりたかったけど挫折して小説家になってるのが共通している。(「マンガ青春期」中島梓(=栗本薫)、集英社参照)

西尾維新のライトノベル原作、人気アニメの"化物語"シリーズ、〈物語〉シリーズは『主人公はある日、不死身の吸血鬼の力という最強の力を手に入れ、怪異事件を次々と解決して、かわいい女性ヒロインたちにモテモテになる』というお話である。

「小説家になろう」のテンプレ的展開です。違うのはゲーム的要素がないことぐらいかな。

あと、不死身の吸血鬼や人狼などのお話は、平井和正の名作小説「ウルフガイシリーズ」、萩尾望都の名作漫画「ポーの一族」(吸血鬼一族の話)、「BLOOD+」「BLOOD C」などのアニメ(吸血鬼の話)、西尾が神の一人とあがめる笠井潔の小説『ヴァンパイヤー戦争』など何度も設定として使われてるものです。

上遠野浩平の『ブギーポップシリーズ』はどうもかなりのライトノベル作家に影響を与えているようです。アニメ化もされてるようです。
『ブラックロッド』(古橋秀之著)と共に電撃文庫の流れを作った男だとも言えますね。

僕の本棚に上遠野浩平の『ブギーポップシリーズ』がたくさんありますが読もうと思って何年も読んでいません。読むよ。読んでみるよ。発行部数が多く、古本屋、アマゾンでも1円+送料で大量に手に入るはず。

『ブラックロッド』(古橋秀之著)のシリーズは全巻(3冊ぐらいだが)は好きで読んでます。魔術戦闘のテキストかも。こちらの作品については、また語ります。

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この作品のヒットが『ブラックロッド』(古橋秀之著)によって源流が作られた電撃文庫の個性を形作る流れをより強め、ライトノベルのレーベルの中での電撃文庫の位置づけをより確定的なものにすると共に、ライトノベル界に大きな影響を与えた[1]。シリーズ累計発行部数は2010年8月現在で420万部を突破している[2][3]。

海外アーティスト名を元にしたMPLS能力名の取り方など、荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の影響を強く受けており、文章中にもオマージュ的な表現が見受けられる。

作者自身は一作目で『笑わない』は完結しており、その後のシリーズ作品は『笑わない』の姉妹作に当たると説明している[4]。

後進に与えた影響も大きく、西尾維新は本作ひいては上遠野浩平の作品が、執筆業を志した決定打であったと度々インタビューで答えている。上遠野との対談の際には、自身のデビュー作である『戯言シリーズ』が本シリーズのオマージュ、『人間シリーズ』が『ビートのディシプリンシリーズ』のオマージュであることを明かしていた[4]。時雨沢恵一は本作を読み、「電撃ゲーム小説大賞(現・電撃小説大賞)」への投稿を決めたと語っているほか、奈須きのこは武内崇とその実兄にある日突然「これがお前のやりたいことだ!」と、本作を見せられて宣言されたと述べている[4]。また、佐藤友哉も強い影響を受けたことが明かされている[4]。

『ブギーポップシリーズ』- Wikipediaより
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結論的なものを書くと、自分の大好きな作家の作品の要素や感動をオマージュ(リスペクト)として込めて作品を創作するというのが「小説家の創作の原点」であるといえます。

僕も栗本薫の「グインサーガ」「三国志」「封神演義」「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」『ブラックロッド』(古橋秀之著)の影響で「魔導天使シリーズ」(本編全く書きかけ、泣)を書こうと思ったし、創作の原動力になる作品というのは大事ですね。

次回は「面白いライトノベルの法則 鎌池和馬編」で「とある魔術の禁書目録」のお話になりそうですが、今回のような「物語の構造分析」のようなお話となると思います。

といっても、毎回、思わぬ方向に話が進んでしまうのですが、僕の中に電撃文庫やライトノベルの遺伝子がかなり流れ込んでいるようです。

少年ジャンプや少女マンガを読み、「自分の作品世界を脳内に映像化しながら小説を書く」というのも大事で、ライトノベルは漫画やアニメ化が前提のような作品づくりになってるので、そういうタイプの作家が多いのかもしれません。

少年ジャンプや少女マンガ好きで漫画家挫折→ライトノベル小説家というパターンが多いかも。

僕も自分の脳内に作品世界を妄想としてぼやっと作っていて、それを書き写してるだけです。なんで、それだけで満足して作品書くのがだるいなあと思うことも多いです。自分の脳内妄想を自動で小説化できるソフトとかないかな。

たぶん、そういうものは近いうちにできるでしょう。脳波で機械をコントロールできるシステムはできてるようでし。

脳波を計測&脳波で物のコントロールも可能になるヘッドセット「Emotiv Insight」(Gigazine)
http://gigazine.net/news/20130810-emotiv-insight/


理化学研究所の小保方晴子さんのニュースが話題になってますが、万能細胞の研究で不老不死が実現する日も近いでしょう。

小保方晴子さんってどんな人?「生物細胞学の歴史を愚弄」との酷評にめげずSTAP細胞を作成
http://www.huffingtonpost.jp/2014/01/29/obokata-haruko_n_4692186.html

現実は小説より奇なりですね。









(あとがき)

小保方氏のSTAP細胞、やはり米国に横取りされた? ネットで大きな話題に!
https://www.excite.co.jp/News/odd/Tocana_201512_post_8277.html


STAP細胞は懐かしいですが、植物においてはSTAP細胞はあるし、未だに僕はあると思ってます。
ただ、ips細胞の時にもあったような日米情報戦、利権の争奪戦があったりするので、マスコミがキチガイのように騒ぐ場合は明らかにユダヤ人(米国)の圧力があると思った方がいいでしょう。

仮想通貨しかり、森友、自衛隊日誌問題にしても、そんなに内部文書の情報がバンバンリークされるはずないんですよ。
それが連日のようにマスコミで騒がれるということは、何らかの情報機関(CIAなど)がそれを仕掛けてる可能性が高いんですよね。

ユダヤ人のシオンの議定書も以下のブログ記事に転載してるけど、ユダヤ人の世界征服戦略凄いというか、着々と世界征服は成し遂げられててます。
それに気づけるかどうかがポイントです。

懐かしい福島原発事故による首都圏放射能汚染の記事もリンクしましたが、日本における肺がんの異常な増加は何なんでしょうね。
まあ、喫煙率は下がりまくって、最近では牛肉、牛乳にはいってる女性ホルモン、大気汚染が原因らしいが、未だに石棺もされず放出中の福島原発の放射能物質の拡散(遺伝子変異、進化の人体実験かもね)、PM2.5とかだろうかね。

遺伝子変異、進化の人体実験というのはアフリカで人類が生まれた場所が放射能数値が高くて、それがサルから人への進化の原動力だっという説があったりします。武田鉄也の今朝の三枚おろし参照。



F島人類人工進化計画/『非正規社員 石田三成』~ショートストーリー集~ 作者:坂崎文明
https://ncode.syosetu.com/n5686dd/80/

【武田鉄矢】なんと人類はある一箇所から誕生した!※奇跡は起こった!※
https://youtu.be/ku8Z-MAG9Vo

安部政権の森友、自衛隊問題とロッキード事件の類似性、もしくはライブドアとコインチェック事件の類似性について、自由平等平和というスローガンが国の崩壊の第一歩
http://sakazaki-dc.hatenablog.com/entry/2018/04/06/005858

「東京には人が住めない」ということを知らずに多くの人々が無防備に暮らしている。
http://sakazaki-dc.hatenablog.com/entry/2014/05/21/214347




2018/4/7 4:10
https://www.alphapolis.co.jp/novel/771049446/375169170/episode/993703

2014/02/02 09:19
https://ncode.syosetu.com/n4163bx/37/

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