都立栄羽学園の能力者たち

柚希アズマ

生徒会長

宇井舞歌

可愛らしい名前を付けられた彼は都立栄和学園生徒会会長。

つまり生徒のトップに君臨している男。

その名前の通り、なのかは分からないが150㎝と男子にしてはかなり小柄で、童顔。

そのせいか、小学生と間違えられることも多々あった。

実力主義のこの学校のトップに立つということは一番優れた能力の保持者だという証でもあり、将来が約束されたようなもの。
半年ごとに行われるデスマッチで優勝すれば、その場で生徒会会長は交代というシステムになっている。そして、今日。
新一年生を迎えて二週間がたち、待ちに待ったデスマッチの時間がやってきた。
 

「トップになりたきゃ、ここまで上がって来い」
 

そんな生徒会会長の開会宣言と同時に各試合が開始する。

能力の種類ごとにトップを決める。トップの決め方は能力によって異なり、持久走などをして決めるところもあれば制限時間内にどれだけのものを作ることが出来るかなど様々である。そして、その七人のうちで希望したもののみ生徒会会長と直接対決をする。
 
約半日をかけてすべてのトーナメントが終了し、各能力のトップが決まった。
 

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