元最強のおっさんすべて失ったけどもう一回世界荒らします
ぶっ潰そうぜ
と言っても俺がこいつに勝つことは変わらないし、変わらせない。
「大丈夫だ、てめえと友達になるのは、、、てめえをぶん殴った後だぁ!」
前回同様速攻で踏み切った。真壁はぎりぎりの距離までパンチをためている。避けてカウンターを打つつもりだろう、だったらそれも読んで俺もカウンターだ、いや、あいつの超感覚は俺が見てきた中でも最高峰避けるのはよまれて、角度をまげられて終わり、つまり俺が先に打つしかない!
お前は、早いそれだけに単純、最高速度を出してからはその速度で進んでくる、しかも筋肉の動きを見るにそれが最高速、そんな奴の動きを超感覚を極めた俺を出し抜くことができるわけないだろ。
「とか思ってんだろなあ!」
「?!」
真壁は予想外のパンチを食らいよろけて少し後退した。自分の受けたダメージに驚き目を大きく見開いている。俺も学生でここまで鍛え上げているお前に驚きだよ。
「痛えなぁ、まだ頭が揺れやがる、一定の速度で動いて、いきなり速度をあげ敵の動体視力を麻痺させる。こんな初歩の技を俺が食らうなんてな、お前本気を隠してたのか俺でも見切れないなんてな、どうやったんだ、それ?」
急な速度な上昇はの手品は至って簡単、念力だ、念力はまず自分の操りたいものを感じる、感じた後にそれを操る。それを自分の右肩に施したのだ。しかしこの手品がいつまで通じるか、これが問題だ。
「てめえをボコした後にゆっくり教えてやるよ」
真壁は笑みを浮かべた、目をキラキラしさせ俺を見ている。そうかこいつも戦いを楽しむタイプだ、それもこういう最高にくそみそのやつを。
「楽しもうぜぇ!社会のごみ同士!」
「調子乗んなよ次は絶対当ててやる、半殺しにしてやるよ!」
真壁はまたパンチをためている、一回で決める気で打ったパンチだ、当たりどこもしっかり脳震盪にできる顎にクリーンヒットさせた、威勢のいいことを言ったが、正直焦っている。ここはマジでやるしかないみたいだ。俺が踏み切ろうとした、その時何かが俺と真壁の間に入る。
「やめてください!」
そこに出てきたのは学ランをを着た中学生だった。短髪でズボンをはいてボーイッシュ、一瞬美少年のように見えるがしっかりとした女の子のようだ。
「伊織、、、なんでこんなとこに、、」
「兄さんの帰りが遅いから見に来たんだ!喧嘩をやめる約束をしたじゃないか、何度破るつもりなんだ!本当にすいません兄がご迷惑を!」
戦闘を中断できて安堵した。彼女はすごい喧騒で怒っている、すごい生真面目な子なんだろう、とても兄には似つかない、性格も顔も正反対の兄妹。俺はそれを見てつい笑顔になってしまった。
~~~
一通り弟に説教されたあと、何とか真壁と話せた。学校ではライオンみたいなやつが妹の前ではペコペコしててとても見てて面白かった。それを見ると見た目のような悪い人間ではないように思える。
「恥ずかしいところみられちまったな、これ謝罪のジュースだ、妹がいることクラスのやつらとかには言わないようにしてくれないか」
真壁は俺が腰かけていた公園のベンチに座りながら話す。ようやく真壁に話を聞く機会が回ってきた。これを逃すわけにはいかない。
「別にいいけどさ、お前なんでそんな強いのに武田に従ってるんだ?」
「俺だって従いたくて従ってんじゃない、仕方なくだ、あいつが出てきた二年のころだ、あいつは俺を暴力で従わせるのは難しいと見たのか、俺の弱点を探してきたんだ」
真壁は険しそうな顔で話す。
「もしかしてそれが?」
~~一年前~~
「妹さん、元気してるかな?」
「武田お前、、、手を出したら殺す」
「そんな、怒るなんてよっぽど妹さんが大事なんだね、手なんて出さないよ、まさかね、あと真壁君、お金に困ってるんじゃないか?妹さんの入学金とかいろいろ大変だよね、どうかな、僕の事業を手伝ってくれたら、君たちのこと助けてあげられるかも」
~~~
「そうだ、俺の妹だ、むかつくよな俺が守ってやってんのによ、でもあれでもたった一人の家族なんだ、伊織は天才で、俺より頭が働くし学もある、絶対に俺が守ってやんなきゃいけねえ、あとこの話は妹にはいわないでくれな、知ったらきっと傷ついちまう」
俺はもう家族とは絶縁状態、ずっと一人で暮らしてきた。真壁の気持ちもわからなくもない、大切なものは一回なくして初めて知るんだ、いつだって。
「たった一人の家族?、、、何が、、?あ、いやあ答えたくないなら、」
「・・・十字架事件だ。」
十字架事件、10年前におこったシックテロだ。約100人もの人がこの事件の犠牲者になっている、さぞつらかっただろう。俺と真壁は話し込んだ、戦闘スタイルと親のいない境遇など似ていることが多かったからだろうか、つい30分ほど話し込んでしまった。
「はー面白かった、お前人生楽しそうだなあ、俺もお前みたいにもう少し気楽に行きたいよ、潰れねーかなあのグループ」
真壁は笑いながら言う、どうやら武田グループの中でも争いがあり、疲れているらしい。
俺はこの情報を聞いて俺は閃いてしまったというような顔をした。
「昔就職、、じゃなくてバイトをしようとしていた時、なんかのセミナーでも言ってた、本当にできる人はピンチをチャンスに変えちゃうんだよね!君も始めよう、友達を入会させるだけで儲かるビジネス!ってな」
真壁の頭には?が浮かんでいた。
「なあ、裏切って俺らで武田達ぶっ潰そうぜ」
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