元最強のおっさんすべて失ったけどもう一回世界荒らします
はじまりのはじまり
「具体的に俺はなにをすればいいの?」
「あなたがかよっていた、海嶺高校の3年生として入ってもらいます。」
「え?俺あの探偵みたいに誰か追うんじゃないの?」
「まあ、それもやってもらうかもしれません、が、なんの身分もなくそんなことしてたら怪しいじゃないですか、ちなみに高校生活も送ってもらいますよ、不登校もダメです。あなたには今まで行ってきた人間としてその人に変装してもらいます」
「嘘だろ!?俺、今30歳だぞ!?さすがにばれるだろ、こうなんかないの?高校生に若返られる薬みたいな?」
「その人の顔はいつも髪ぼさぼさで眼鏡かけてて教室の隅にいるような人なので黙って授業受けてれば大丈夫ですよ」
いやめっちゃ適当。
「高校生活しながら指令を受ける形になるわけか、先に言っておくが俺は自分が危なかったら他人を置いて逃げるような人間だ、本当にいいんだな」
「はい、私も同じ状況なら逃げさせていただきますので」
彼女はにこやかに答える、本当にやりにくい女だ。しかしずっとゲームをしてへやから動かなかったニートに高校生活は重労働、でも俺はするぜ行動、往々にして闘争から逃走できないぜ、とうとう。
「なんでいきなりラップ口ずさんでるんですか....?内部を調べる手段は問いません、最悪殺しも上は黙認しています。あなたは何人も人を殺しているらしいのじゃないですか」
俺は生まれたときから神童とよばれ25歳の追放される日までシックの犯罪者を殺しまくった。あの時の日本の裁判では科学的に証明できることでの方法でないと、裁判では裁くことができない法律があった。シックという謎の能力の方法で罪を犯しても科学的に全く証明できないことで政府は手を焼いていて、さらにシックの犯罪者の戦闘力は当時の警察官がもつピストルでは全く歯が立たなかった。
その対策に陰でつくられたのが対シック用のシックによる暗部だった。防衛相管轄で作られたその機関には、優秀なシックたちが集まった。それで名をはせたのが俺だった。昔から最強と言われた俺は「赤の稲妻」なんて変な渾名を付けられるほどのヒーローとして最初はあがめられた。
「どうしたんです?怖い顔して」
彼女はのぞき上げるようにして俺の顔を下から見上げた。
「いやなんでもない、昔を思い出していた、というか殺しってほとんど能力が使えない、俺にシックのエリート集団を一人でも殺せるかよ、さっきの情けない姿見ただろ」
「大丈夫です、そういうと思ってあなたには対シック用兵器をあなたに貸してあげます」
もしかして、あれか?魔術師回路を暴走させるピストルみたいなやつもらえたりする?それとも山をさき海をわる剣?
「じゃじゃーーん、ナックルダスターーー!あ、今がっかりしましたね、心読めますよ、我々も銃系のシックの能力をつらぬくものを開発したかったんですがいまだに開発できていません。剣のようにもしたかったのですが加工がすごい難しいようで、なんとかできたのがナックルダスター型ということらしいです。」
その彼女の出した仮面は戦国時代の面具のようだ。ナックルダスターともに黒く光っている。
「その仮面でとナックルダスターで何ができんの?」
「なんとシックの攻撃をはじけちゃいます!」
とても興奮した。つまりは敵の攻撃きかないってことだ、その能力さえあれば能力者をぼこぼこにできるじゃないか、
「でも完全にはじけるわけではありません、ダメージを半減させるくらいと思ってください」
「・・まあ、そんなもんかでどうやって攻撃すんの?俺攻撃できるほどの技とかできないけど」
「殴ってください」
「やっぱかーー」
とても絶望した。シックの攻撃の強さは遠距離でできる攻撃だということだ、銃でみんな戦っているようなものなのに俺だけ殴りって嘘だろ。
「敵の攻撃は弾くか、よけるかしてなんとか懐に潜って殴りまくってください」
またも絶望した。殴り合いの喧嘩とかそんなしたことないし、この女には俺のこの数年にわたるニート生活によるたるんだ、樽のようになっているからだがみえないのか。
「そんなに絶望した顔しないでください、心配ご無用!そのためにあなたには次の進級式まで’修行’してもらいます!喧嘩修行です!」
「組織の喧嘩がとても強い方を連れてきてました!」
彼女がおーいというと奥からグラサンをかけた190センチあるんじゃないかという40代ほどのアメリカのラッパーみたいなゴリゴリのハゲ黒人が出てきた。絶対強い、てかめっちゃ怖い
「よぉ、今日からよろしくなぁ兄弟」
流暢な日本語でそう言うとその男は俺に肩を組み、俺の横に座った。
「俺はお前の修行に付き合う、そうだな、黒人とでもよんでくれ」
「あはは」
あまりにフランクなのでつい苦笑いしてしまった、海外の人ってみんなこうなの?
「と、というか開発とか研究とかお前らの団体どんだけでかいん、、ですか?」
隣の人が怖すぎてつい敬語になってしまった。
「まあ、そこは気にせずに」
怪しい、こいつら本当にあのBREAKERSなのか?しかしあまりそこは深く聞かないほうがよさそうだ。今俺はこの国の深淵を覗いている気がする。
「では今から頑張ってくださいね」
「え!?今から!?深夜ですよ!?」
「時間がねえんだろ、じゃあ早速走り込みからだ」
「う、ういーーす」
つらい日々が始まった。
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