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ばぶー!我は赤ちゃん皇帝なり!〜魔術王と呼ばれた俺が転生したけど追放されたし、前世真面目に生きすぎたから今世は皇帝目指してハーレム作って好きに生きるぜ!〜

コレゼン

悪党どもよ震えて眠れ!

『現在領内は重税を課せられており、街の道端で行き倒れていた人々はこうした重税によって住む家すら失ったものたちと思われます。』
 なるほど、そうした理由があったのか。

『重税の理由は?』
『端的に申し上げますと領主が無能でくそである為ですね。』
『なるほど、いい回答だ。』

 傍には市中お馬さんの刑によって抜け殻のようになった統治局の男がいる。

『領主にしばきにいくとこいつから伝えさせてくれ。』
『かしこまりました。』

「もう帰っていいから領主に討伐に行くと伝えろ。当主直々に伺うそうだ。」
「あうあうあ―――!(悪党どもよ震えて眠れ!)」

 赤ん坊が?とでも思ったのだろう。
 その男は一瞬ギョッとした顔を見せたがその赤ん坊が只者ではないことは自身の身をもって知っている。
 正気の抜けた顔をしたその男はこっくりと頷き立ち去った。





 それから数日後

『じゃあ留守は頼んだぞ。』
『かしこまりした。』
 執事とユミル達使用人はぺこりとお辞儀する。

 屋敷はすでに領兵に囲まれている。
 ただその数は数十名ほどしかいない。
 ラミアに抱かれて外に出る。

『サンダガ!!』
 バリバリバリバリバリバリバリ!!!
 外にいた領兵たちを一掃した。

『ラミア結界を頼む。』
 結界が邸宅を囲んだ。これで安心だ。



 領主の屋敷にも数十名の警備の兵士がいたがこちらもすぐに一掃した。
 屋敷は俺の屋敷より少し小さいぐらいだろうか。

 屋敷のドアをラミアが蹴破って中に入った所、眠気がきた。
『ラミア…むにゃ…ちょっと眠く…むにゃ……すやすや。』
『あらお眠ですか。』
 ラミアは周辺に小さな結界を作った。

「なっ何事だ!メイドに赤ん坊!お前ら誰だ!?」
 屋敷の異変を察知した領主が部屋から出てきたようだ。

「うるさいですね。現在ケイン様はお眠です。静かにしなさい。」
「人の屋敷に乗り込んできて何言ってやがる(正論)。そうかお前らがあの赤ん坊一味か。お―いかかれ!殲滅しろ!」
 領主は領兵に指示を出す。

 おら―――!!
 キ―――――――ン
 兵が剣を振りかぶって斬りかかろうとしたが結界に阻まれた。

 キ―――――――ン
 キ―――――――ン
 何度切りかかっても結果に阻まれる。

「無駄なことを。」
 ラミアは冷笑を浮かべた。
 セバスチャンだったら向けられて喜ぶ種類の笑みだ。

「ええい!増援だ!増援の魔術師を呼べ!!」
 そういうと領主は自室にそそくさと引っ込んで行った。

『むにゃむにゃ……あれ!?ここはどこだ?……ああそうか領主の屋敷に乗り込んだっけ。』
『お目覚めですか。』
『ああ、領主は逃げてないか?』
『はい、今は自室に引っ込んでおります。』
『じゃあそこに行こうか。』

「そこまでだ!!」
 ロ―ブを纏い杖を携えた者達
 魔術師達が現れた。

『魔術師か?なんで今頃になって…ああ結界か。』
『そうですね。無駄な事を。』

 俺は無詠唱で雷撃魔法を放った。
 バチバチバチバチバチバチ――――ン!!
 魔術師と付近にいた領兵をまとめて戦闘不能にする。

「なんだ!?今の音は?」
 領主が自室から駆けつけてきた。

「な!?魔術師達も!?ええい!他のものはいないか!?」
 領主はさらに増援を呼んだ。

『ラミア、ミルク。』
 俺はお腹が空いたのでミルクを所望した。

『はいミルクでございますね。』
 ラミアは手提げからミルクの哺乳瓶を取り出し俺に与える。

「なっな…何をしてる!!?さっきから寝たり、あまつさえミルクだと?舐めてるのか!!!」
「はい、舐めております。我々からすればあなた方など赤子以下です。」
「ぐぬぬぬぬぬぬぬ。」
 領主はわなわなしているがこれが現実だ。

『ぷは――――!これだな!この喉越しとちゅ―ちゅ―具合最高だ!げっぷ。』
『あらはしたない。お口にもミルクが付いておりますよ。』
 そう言ってラミアは俺の口の周りをハンカチで拭いた。

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