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ダブル・デザイア 〜最強の力は神をも超える〜

真心の里

ゼリー(レイド編)

 
 サウンドウルフとの戦闘での傷を癒したレイドは攻撃範囲の前に立つ。




「ほとんどのステータスがAAだからな、集中しないと…」




 レイドはそう呟き攻撃範囲に侵入した。
 その瞬間にスライムが凄まじい速度でレイドに攻撃をしてくる。




「遅ぇ!」




 サウンドウルフの速度になれたレイドはアンユージュアルスライムの攻撃を軽く避けた。
 そして空中でトリッキーな動きをして、二撃目を放ってきたが、それもレイドは軽く避けた。




(この程度なら問題はない)




 空中でいきなり方向転換をしたり、地面でバウンドするなどのトリッキーな攻撃をし続けたがレイドに当たることはなかった。
 余裕が出てきたレイドはついに攻撃に入ろうとした。




「上級拳技【刃脚】」




 レイドが足を上から振り下ろしてアンユージュアルスライムを攻撃した。
 アンユージュアルスライムは吹き飛び、ドアにぶつかった。




「ロキ、進むごとに強くなるんじゃなかったのか?」


『そうだよ』


「アンユージュアルスライムが前の二体の魔物より強いとは思わないんだが」


『はぁ…君は戦闘IQが高いのに早とちりなのが玉にきずなんだよね』


「あぁ?どういうことだ?」


『ほら、攻撃が来たよ』




 ロキの声に反応してレイドはアンユージュアルスライムの方向を見る。
 自分に向かって放たれていた魔法をレイドは【魔滅剣】を発動して切り裂いた。




「ロキの言葉の意味はわからねぇが、負ける気はしねぇな」


「ピィィ…戦術級爆裂魔法【全爆発フルエクスプロージョン】」




 アンユージュアルスライムが鳴き声を上げながらレイドに魔法を放った。
 レイドは剣を素早く二回振り、自分に魔法が当たらないようにした。




「その程度の魔法が通ると思ったか?」


「ピィ、戦術級雷魔法【雷流サンダーフロー】」


「その程度っ!」




 アンユージュアルスライムが放ってきた雷魔法をレイドは真っ二つに切る。




「ピィィ!戦術級水魔法【水槍の雨】」




 間髪いれずにアンユージュアルスライムは魔法を使用して、レイドを30本の水の槍で囲んだ。
 四方八方から水の槍で狙われたレイドは防御のイメージを一瞬でする。




(…この数なら問題はない)




 四方八方にあった水の槍がレイドに襲いかかる。
 その攻撃をレイドは避けたり、斬ったりして無傷のままだった。




「ピィ、ピィピィィ!戦術級炎魔法【炎連柱】」




 レイドの近くの地面から大きな炎の柱が出現した。
 それを全て避けたレイドだったが、思わぬ一撃を貰った。




「…っ!?これは雷魔法!?」


「ピィ!上級雷魔法【道雷】」




 炎の柱を上手く曲がりながらレイドのことを襲った。
 レイドはそれをジャンプして避けた。




「スライムの癖に戦法がちゃんとしてるじゃねぇか」


「ピィィ…上級雷魔法【道雷】」




 まだ空中のレイドにアンユージュアルスライムは攻撃をする。
 レイドは剣でその攻撃を斬った。




「ピィ、上級雷魔法【道雷】」




 未だ空中のレイドに放たれる雷魔法をレイドは全て切っていく。
 しかし、最後の二発は上手く操作され、同時に襲ってきた。




「チッ!」




 レイドは正面の一発を斬った後に剣を地面に刺して、片手で無理やり体をひねらし避けた。
 スライムはその瞬間にレイドとの距離を詰め突進攻撃をしてきた。




「ピィィィ!」




 レイドはその攻撃も避ける。しかし、スライムの攻撃はそれだけでは終わらなかった。
 自分で作り出した炎の柱でバウンドしたり、空中でバウンドしたりなど不規則的な攻撃を仕掛けた。




「舐めるなっ」




 レイドも凄まじい身体能力と動体視力でその攻撃を見て避けている。




「ピィ!上級風魔法【風斬エアカッター】」


「同時か…」




 アンユージュアルスライムは不規則的な攻撃をしながらさらに連続で魔法を放つ。
 レイドも突進攻撃をよけながら放たれる魔法を剣で無効化していく。




(確かに凄まじい戦闘能力だ、だが、それはスライムの中でって話だ。今までの二部屋ほど苦戦するわけがない)




 レイドはそんなことを考えながらアンユージュアルスライムの攻撃を避け続けた。
 避けることはできるものの、反撃をする余裕はないレイドだった。




(反撃するのはスライムの動きが止まってからでもいい、攻撃を受けずにこの程度の動きなら十分避けていられるだろう)




 そんなことを考えてから何時間経っただろうか。
 アンユージュアルスライムの攻撃は止まることを知らずにレイドを攻撃し続ける。




「はぁはぁはぁ…」




 魔法を放ち、無くなれば回復するまで物理攻撃をし、回復すれば物理攻撃と同時に魔法も放つ。
 そんな攻撃をアンユージュアルスライムは何時間も行っていた。




(どうなってやがる?こんだけ動いてまだ止まらないのか?)


『スライム族だからねぇ…』


(スライム族だと何かあるのか?)


『知らないの?スライム族には体力って言う概念が存在しないんだよ、だから攻撃が始まれば死ぬまで攻撃し続けるってこと』


(そういう大事なことは早く言いやがれ!)




 レイドはロキに怒鳴りつけると、埒が明かないと判断をし、攻撃をする。
 アンユージュアルスライムに攻撃が直撃し、遠くに吹き飛ぶ。




「はぁはぁ…はぁ…やっと休憩ができっ…!?」


「ピィィ!」




 レイドが数時間ぶりの休憩をかみしめるように膝に手を置く。
 しかし、その休憩もつかの間、空中で方向転換したアンユージュアルスライムがレイドに攻撃を加えた。




「少しは…休憩させろ…!」


「ピィ!上級爆裂魔法【爆発エクスプロージョン】」




 レイドは突進をしゃがんで避けて、魔法を斬って無効化した。
 そして、アンユージュアルスライムの攻撃がまた開始する。




「また何時間もやらせると思ったか!」




 今回はレイドも攻撃を開始した。
 しかし、何発物理攻撃を加えようがダメージを受けているようには感じられなかった。




『スライム族は打撃系は効かないし、中途半端な剣技も効かないんだ。このレベルのスライムなら災害級一発で決めるしかないね。
 スライム族は再生能力が高いからね、斬ってもすぐ復活しちゃうから一発で勝負付けないと』


「また大事なこと後から言いやがって」




 レイドはそう文句を言いながらスライムの隙を見つける。
 しかし、予測不能な攻撃の隙を見つけることは至難の技で、すぐに見つけるのは無理だった。




「猿は防御力、犬っころは耐久力、そしてゼリーは持続力かよ」




 レイドは攻撃することを諦めて避けることに専念しながら、アンユージュアルスライムの隙を探した。
 二人は不眠不休のままでで何時間、何日、何週間と過ぎていく。




(慣れてきているとはいえ…何日も避け続けるのはきついぜ)




 レイドはいまだにアンユージュアルスライムの隙を見つけることが出来ていなかった。
 一瞬の隙も見逃さない洞察力と、一撃で倒すために溜めている力、回避するための集中力をレイドは何週間も続けていた。




(一回だ…一回でいい、俺にチャンスを…チャンスを!)




 レイドはそんな希望を信じながら隙を見つけるために集中力を保ちながら隙を見つける。
 また何日、何週間と過ぎていった。




「はぁ…はぁ…はぁ…」




 いかに無駄をなくしたとはいえ凄まじく長い期間でレイドも集中力や、その他もろもろが限界に達していた。
 しかし、スライムのミス、炎の柱が消えてしまい跳ね返る壁が無くなってしまい不規則の動きから規則的な動きになってしまった瞬間が生まれた。




「やっと隙を見せたな!災害級剣技【絶斬】」




 一瞬のすきを見せたスライム殿距離を一瞬で詰めたレイドは鋭い一撃でスライムを真っ二つにした。
 いくらAAのHPを持っていたとしても無防備な体なうえに、弱点の剣、アンユージュアルスライムは耐えることができずに崩れさった。




「はぁはぁはぁ…」




 レイドは地面に膝をついて深く深呼吸をする。
 体全体を使い呼吸している様子は明らかに限界ぎりぎりだった。




『毎回ギリギリだねー君は』


「うるせぇ、これぐらいが修業にはちょうどいいんだよ」




 レイドは強がりながらロキにそう言った。
 そして少し深呼吸をして、落ち着いたレイドはドアを開けて中に入った。




「また同じ景色か、嫌になるぜ…」




 またもや同じ景色が広がることに嫌気をさしながら次の魔物を見る。
 本頼の攻撃範囲がある場所は穴があいていて、穴は黒い蛇で埋まっていた。




『あれは…!?』




 ロキが小さな声で驚きをあらわにした。
 レイドはそれに気がつかづにヒールスポットから鑑定を使用した。






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 災禍の落とし子たち


 種族 蛇神族


 HP:B


 MP:D-


 INT:D-


 STR:D


 DEF:B


 DEX:D-


 AGI:A


 LUK:F


 MGA:火 G 水 G 風 G 土 G 無 G 光 G 闇 G






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 レイドは数の多さ的に予想していたステータスの弱さよりも弱いことに驚きを隠せなかった。




「ロキ、こいつらは本当に弱くないか?」


『確かにステータスだけで言ったら弱いよ、でもね【鑑定】では見れないもの、スキルが凶悪なんだよ』


「なに?どんなスキルなんだ?」


『スキル名は【神毒】その名前の通り毒のスキルだよ』


「あぁ?毒なら神玉で効かなくなってるはずだ、問題はないだろ」




 レイドはロキの言葉に反論をする。
 しかし、ロキは険しい表情をしながらレイドに言う。




『確かに効かないよ、普通の毒なら。でも【神毒】は神の毒なんだ、神玉と同等に近いスキルなんだよ』


「なにっ!?」


『あの毒をくらったら耐性がいくらある君とはいえ、持って一分、悪ければ即死だよ』


「なら、離れて攻撃すればいいんじゃないのか?」


『【神毒】の厄介なところは、毒を飛ばすわけじゃないんだ、攻撃してきたものを毒にするというスキルなんだ』


「なっ…!?」




 ロキの言葉が信じられないといった表情をしながらレイドは驚きの言葉を声に出した。

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