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体験奇談猫又日記

猫又

怪異、オカルトに興味から確信へ

自身は幼少の頃非常に泣き虫で同世代の女の子にも泣かされる程の泣き虫だった。

トイレにも(当時は汲み取り通称ボットン)一人では行けず、祖父を起こし付いて来て貰っていた。

生家はお寺の隣に有り、垣根の向こうは即墓地。
家の壁から2メーターも離れていない。

当時室内犬を飼っていたが、何故か深夜の台所(墓地側)に猫が居たりした。
勿論飼い猫では無い。

兄も度々目撃していたらしい。

小三で同じ町内の駅近に引っ越す。
当時周りは別荘ばかり、一番奥まった場所に家が建ち引っ越した。
自宅での怪異は皆無だったが、中学校で新たな体験をし始める。

学校は小高い山の上に有り通学も中々大変だ。
途中に野墓地が有る。
体育館の裏にも野墓地が広がる。

学校は古い野墓地の上に建っていると噂が有った。
最近になって事実と知った。父も学校建設を手伝っていたからだ。

学校には当時、用務員夫婦が住み込みでおり、小中では極当たり前の環境だった。

三階建ての校舎の一階、職員室の近くの階段脇の生徒が余り使用しないトイレ。

トイレで大をするのが恥ずかしかった。

自身は一階のトイレで用をたす事が度々有り、ある日の放課後も例のトイレに駆け込んだ。

秋の夕方は暗くなるのが早い。

用をたしていると、隣の女子トイレから何やら、ガシッガシッ…ズッズズッ…ガシッ…ガシッと聞こえて来る。

初めは気にしなかったが段々女子トイレの入口方向に移動して行くのが解り嫌な感じがしトイレを出た。

女子トイレは電気が点いておらず真っ暗。
廊下も薄暗い。

少し聞き耳を立て様子を伺う。

ガシャ…ズズッ…

あ!っと思った瞬間右足を何かに掴まれた!

恐怖で声が出ず左足で掴まれた場所を擦り蹴る。何度も何度も…

掴まれた感覚が無くなった瞬間、職員室では無く反対側の用務員室に駆け込んだ。

居たのはおじさんだ。

必死でしがみ付き事情を話すとおばさんも来た。

お茶を飲まされ少し落ち着き再度事情を話すとおばさんが、夜の巡回の時、女子トイレの中がボヤ~と光っている事が有る事と、おじさんは開けたら壁に光る大きな顔が有った事も有ったのだとか。

希に落武者みたいな幽霊を見る事が有ると。

田舎の住み込み仕事なので口外はしないでと固く口止めされ校門迄送ってくれた。

ここは古い墓地の上に建ってるからこんな事も有るよと諭されながら。

二十数年後、心霊番組でこの中学校が特集された時は晩御飯を吹いた。
若き日の出来事であり、確信した日でも有る。

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