互いに堕ちるその先に

Lily.

17


くっきりとした目元。
ほんのり色付く頬。
程よく薄く整った唇。
ワンピースから覗く白い腕。


全てに目が奪われたんだ。


だんだんと近づいていく。
ほんの数秒だったはずだ。
でも、とてつもなく長く、
時が止まったのかと思う程。

逸らすことが出来なかった。


「若、とりあえずカウンターで様子みますか。」

「あぁ。」

新が声を掛けて来なかったら、

コメント

コメントを書く

「恋愛」の人気作品

書籍化作品