互いに堕ちるその先に
6
PM 11:00
うるさいぐらいの爆音の音楽、
目がチカチカするほどのライト、
せめぎ合う若者たち。
はぁ。仕事だとわかってるけど。
とんでもなく帰りたい。
でも、そんな訳にも行かず。
どこから探そうか。
とりあえず、Club内を歩いてみる事にした。
「ねぇねぇ。1人?一緒に踊らない?」
知らない男が声掛けてきた。
てか、酒臭い。
どんだけ飲んだのこの人。
「ごめん。連れいるから。」
余裕で嘘だけど、
そんなこと気にしてられない。
それに、人が多過ぎて押しつぶされそうだし。
避難が最優先。
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