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今まで俺に冷たくしていた美少女が席替えで隣の席になった途端優しくしてくるんだが

時雨古鷹

第19話  早朝

翌日、霧斗は朝早く一人で学校にいた。もちろん練習のためだ。霧斗だけ進路発表ではなく人生について語る。しかも美緒が通っている薔薇色中学校の全校生徒やテレビ局の取材もくる。保護者も聞きに来るのだ。しかも校長先生の一言で学校行事となったことから、霧斗は約千三百人の人の前で発表するのだ。

「調子はどうかな?」

「校長先生、おはようございます。調子は多分いいと思いますよ。あと昨日言った件忘れないでくださいね」

「ははっもちろんさ。何をするのかは分からないがね。それに職員も君の歩んだ人生についてワクワクしてるんだ。あと今職員の間で注目されているのは鷹野梨華さん、野口瞬君、山里茨乃さんかな。三人とも君と仲がいいだろう?」

「そうですね。仲がいいと行っても梨華…さんと茨乃さんは僕の過去にあったことを知らないですから。瞬君は少し話していますけど」

「そうかい。我々職員も君の両親は亡くなっているとしか知らないんだ。詳しく聞けると言うことでとても楽しみにしているよ」

校長先生はそう言うと愉快そうに笑った。霧斗はいつもより早く来ているのでお経を唱えてない。なので唱えようと思い持ってきた父と母の写真を取り出した。

「それはなんだい?」

「この写真に写っている二人は僕の両親ですよ。毎朝お経を唱えるのが日課ですのでちょっと唱えようかなと」

「そうかい。ならもう退散するよ。また後でね」

そういいながら去っていく校長先生の背中を見たあと霧斗は急いでお経を唱えあげた。
唱え終えた霧斗は教室戻った。

「霧斗さんよぉおはよぉ」

「おはよう、緋唯蕗ひいろ君大丈夫?顔赤いけど…酔っ払った?」

「そうなんだよぉ昨日飲みすぎちまってなぁって飲んでないよぉ!」

「ごめんごめん」

その会話を聞いた人からどっと笑いが起きる。教室に入ってきた時に声をかけて来てくれたのは嬴糉緋唯蕗えいそうひいろというとても陽キャなクラスメイトだ。霧斗は友達が増えたのだ。増えたというよりこの場合増えすぎたのだが。クラスメイト全員霧斗の友達だ。文化祭の時以降霧斗の周りには瞬や梨華、茨乃が集まることもありそれにつられて少しづつ一人二人会話に混じってくる。それを繰り返すうちにクラス全員が友達になったのだ。

「そういえば今日進路発表だったな。緋唯蕗ひいろ君、練習した?」

「したよぉ。それより霧斗さんは何を発表するの昨日早退したみたいだけど」

「それは秘密だ。ここで話してしまったら意味ないだろう?」

「それもそうかぁ」

ちなみにクラスメイトにも伝えてはいないので霧斗が進路発表をすると思い込んでいるのだ。そんなことをしているうちに梨華がやってきた。

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