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今まで俺に冷たくしていた美少女が席替えで隣の席になった途端優しくしてくるんだが

時雨古鷹

第13話  やっぱり霧斗は最高だよ

「あの、美緒さん?」

「どしたの茨乃ちゃん。あと別に呼び捨てでもいいよー」

「分かりましたー。篠宮君…いや霧斗君と美緒ちゃんのご両親はいつ帰って…」

茨乃のその質問により瞬と霧斗、美緒の顔が暗くなった。

「その…な…霧斗…」

「あぁ…」

そのやり取りを聞いて何かを感じたのか志乃は慌てて謝った。

「そのごめんなさい。別に話しにくかったら話さなくても…」

「ごめん…茨乃さんでもいつかは話すよ。梨華にも伝えてないしな」

「そうだな…霧斗」

そうしているうちにラーメンが出来上がった。

「皆、ラーメンできたよー」

「よっしゃぁラーメンだぁ!!」

「霧坊、なんか早くない?」

「なら美緒はあとから一人で食うか?」

「いや皆で食べたい。あと文化祭の事を聞きたいし」

「そうね。美緒ちゃんにも色々聞きたいことがあるから」

丼がテーブルの上に並べられていく。皆がテーブルを囲むように座った。

「いただきます」

「うんめぇ!また霧斗腕あげたな?」

「確かに…美味しい」

「霧斗くん美味しいよ」

「おう…ありがと」

「でも霧坊が料理できるせいで私の料理スキルが上がらないんだよ!瞬坊」

「そうか。じゃあ料理してみればどうだ?」

「いや…瞬、美緒は料理をしようとしない。いつもテレビ見てるかゲームしてるかだ」

「霧坊…酷いよー」

「美緒ちゃん…私が料理教えてあげましょうか?」

「いいの?茨乃ちゃん?」

「いいですよ…美緒ちゃん。」

「ありがと!茨乃ちゃん」

これで美緒が茨乃から料理を習うことに決定したようだ。

「さて霧斗、質問なんだが俺にはどんな楽器が似合うと思う?」

「あぁそういや楽器をしたいんだったな。瞬はやっぱりギターじゃないか?それかドラムかな」

「そうかなら弾きにいってくる」

そういって瞬は奥へ姿を消した。瞬は音楽の才能があると霧斗は感じていた。

「霧斗君、私は何の楽器が似合うと思う?」

「そうだな…茨乃さんはピアノが似合うと思うよ」

「ピアノね。分かった。でも基本から教えてよね」

「分かった分かった」

「霧斗くん、私は何がいいかな?」

「梨華は活発だから瞬と同じでギターがいいかな?」

「ギターね!瞬くんのところいってくる~」

そういって梨華も奥に消えていった。霧斗は食器を急いで洗い茨乃にピアノを教えるため自分の部屋に行った。中ではギターの音がガンガンに鳴っている。ピアノの音は聞こえなかった。

「やっぱりうまいな。瞬は」

「いやいや昔かじった程度だぞ?」

「かじった程度でこれか…すごいな」

「ってもうこんな時間か…俺はもう帰るわ!また明日な」

「私も帰らせてもらうわね。また明日ね」

「私ももう帰るね!また明日!!」

そうして三人が帰って行った。暇になった霧斗は仕方なくピアノを弾いた。

「忘れ物してしまった…霧斗、やっぱりすごいな…」

忘れ物を取りに来た瞬はそうつぶやくと再び帰って行った。

「それにしても…すごい…か」

そのつぶやきは誰も聞くことなく夜の静寂に響いた。

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