今まで俺に冷たくしていた美少女が席替えで隣の席になった途端優しくしてくるんだが
第5話 文化祭まで待っていてくれ
ライブがあった翌日も霧斗は朝早くから学校に行った。教室に行くと珍しく瞬がいた。
「今日早いね。何で?」
「いや最近お前、梨華ちゃんと仲いいじゃねぇか。なんかあったのか?」
「いや…特に何もないと思う…正直俺もびっくりしてるんだ。昨日もリキトのライブ誘われたし」
霧斗がそう言うと瞬は驚いた様子で霧斗の近くまで寄ってきた。
「マジかよ。当然行ったんだろう?いや隠すの大変だったろ。リキトって事」
「そこら辺は美緒に任せた」
唯一今霧斗がリキトだということを知っているのは瞬だけだ。瞬と霧斗は小学校から一緒だった。
「美緒ちゃんかぁ。ねぇ久々に家に来てもいい?」
「いいよ…美緒も喜ぶと思う」
そうゆう話をしていると女子たちが教室に入ってきた。
「昨日のあれ見たぁー?」
「見たみたリキト様が初のオリジナル曲を出すんだってね」
「そうそうあぁ愛しのリキト様が学校にサプライズで来てくんないかなぁ」
「マジそれなぁ」
女子たちの話題はリキトの話題で盛り上がっていた。
それにしてもサプライズか…いつかはリキトだって言うつもりだったしちょっと校長室まで行ってみるか。
「瞬、ちょっと校長室まで行ってくる」
「なんしにだ?」
霧斗がそれに答えるよりも早く校長先生が来た。これにはクラスの女子たちも驚いたようで緊張が張り詰める。
「霧斗君ちょっといいかな」
「はい…大丈夫ですよ」
そう言って教室をでる。そして校長先生につれられ校長室まで来た。
「霧斗君入っていいよ」
「失礼します」
校長室には担任の先生や他の先生もいた。そんな中、校長先生は話し始めた。
「さっきの話聞いたよ」
「さっきの話?」
「あの女子たちの会話だよ」
そう言われて霧斗は思い出した。ちなみに学校の先生たちは霧斗がリキトだということを知っている。
「さっきの…リキト様が学校にサプライズで来てくれたらいいのに…っていうことですか?」
「そうだよ」
校長先生はゆっくり頷いた。先生たちはまだ黙って話を聞いている。その中で校長先生は話を続ける。
「それでだこの東山高校は徐々に生徒数が減っているだろう?」
「そうですね。その先はもう見えてきました。要するに俺がリキトだということをサプライズで明かして欲しいということですね」
校長先生はゆっくり頷き話してきた。
「話が早くて助かるよ。文化祭で明かして欲しい。けれどもまだ恋人もいないのだろう?」
「悔しいですけどその通りですよ。でも気になる人はいますよ」
霧斗がそれを言うと校長先生は笑いながら言った。
「ははは…そうかそうか、でも告白はまだしてないだろう?」
「そうですね。いつかはしようと思いますけど」
「いいよね。僕も高校時代には好きな人がいてね見事フラれたんだ」
校長先生のその話で先生たちも霧斗も苦笑いする。
「まあそのことはおいといてね。東山高校校長永井和憲、そして東山高校職員全員でリキト君にお願いしたいんだ」
「どうか東山高校の文化祭にサプライズゲストとして出てきてください」
そう校長先生を含めた先生たちが頭を下げてきた。霧斗はその圧におされた。
「分かりましたから頭を上げてください。正体を明かしますので」
「ありがとうございます!!」
霧斗は早く教室に戻りたかったので校長先生に挨拶してから教室に戻った。
「霧斗話ってのは何だったんだ?」
「あとから話す…いや放課後話す」
教室に入った途端に瞬からそう聞かれる。だるくなった霧斗はてきとうに返してそのまま席に戻った。席に座り暫くすると梨華がやってきた。
「霧斗くんおはよう」
「ん…およ」
「何?その返事」
「おはようの短縮形…」
「霧斗くんらしいね!」
霧斗はノートを取り出し今度出すオリジナル曲の歌詞を考え始めた。
「霧斗くん、あのさ…ちょっといい?」
「いいけど…」
「ちょっとついてきてくれない?」
霧斗は梨華につられて屋上まで来ていた。何か悩み事があるのだろうと霧斗は思い訪ねてみた。
「梨華、どうしたの?」
すると梨華は顔を赤らめて答えた。
「私ねリキトのことが好きだったの…でもリキトは日本で一番有名人だからさ私には釣り合わないって」
梨華は涙を浮かべ始めた。それでも言葉を続ける梨華を霧斗は黙って聞く。
「それでね、霧斗くんと接しているうちに気持ちが変わってきたの」
そこで言葉を区切り梨華は決意をこめたように言葉を言った。
「私ね…いつの間にかあなたのこと…好きになったみたいです。だから…付き合ってください」
その言葉に霧斗は少し考えた。その間を見てか梨華はしょんぼりした様子で言った。
「ごめんね…こんなの私のわがままだよね…一学期に散々霧斗くんに私言っておいて…今さら付き合ってくださいなんて…」
「ごめん…梨華…いきなり言われたから…ちょっと驚いた。それで…返事は文化祭まで…待っていて欲しい」
霧斗がそう言った途端梨華は限界に到達したのか本気で泣き始めた。
「梨華、時間あるし泣き止むまでまつよ」
そう言って霧斗は梨華を軽く抱きしめたのだった。
「俺も明かさないといけないな…」
その霧斗の呟きは梨華の泣き声によってかき消されたのだった。
          
「今日早いね。何で?」
「いや最近お前、梨華ちゃんと仲いいじゃねぇか。なんかあったのか?」
「いや…特に何もないと思う…正直俺もびっくりしてるんだ。昨日もリキトのライブ誘われたし」
霧斗がそう言うと瞬は驚いた様子で霧斗の近くまで寄ってきた。
「マジかよ。当然行ったんだろう?いや隠すの大変だったろ。リキトって事」
「そこら辺は美緒に任せた」
唯一今霧斗がリキトだということを知っているのは瞬だけだ。瞬と霧斗は小学校から一緒だった。
「美緒ちゃんかぁ。ねぇ久々に家に来てもいい?」
「いいよ…美緒も喜ぶと思う」
そうゆう話をしていると女子たちが教室に入ってきた。
「昨日のあれ見たぁー?」
「見たみたリキト様が初のオリジナル曲を出すんだってね」
「そうそうあぁ愛しのリキト様が学校にサプライズで来てくんないかなぁ」
「マジそれなぁ」
女子たちの話題はリキトの話題で盛り上がっていた。
それにしてもサプライズか…いつかはリキトだって言うつもりだったしちょっと校長室まで行ってみるか。
「瞬、ちょっと校長室まで行ってくる」
「なんしにだ?」
霧斗がそれに答えるよりも早く校長先生が来た。これにはクラスの女子たちも驚いたようで緊張が張り詰める。
「霧斗君ちょっといいかな」
「はい…大丈夫ですよ」
そう言って教室をでる。そして校長先生につれられ校長室まで来た。
「霧斗君入っていいよ」
「失礼します」
校長室には担任の先生や他の先生もいた。そんな中、校長先生は話し始めた。
「さっきの話聞いたよ」
「さっきの話?」
「あの女子たちの会話だよ」
そう言われて霧斗は思い出した。ちなみに学校の先生たちは霧斗がリキトだということを知っている。
「さっきの…リキト様が学校にサプライズで来てくれたらいいのに…っていうことですか?」
「そうだよ」
校長先生はゆっくり頷いた。先生たちはまだ黙って話を聞いている。その中で校長先生は話を続ける。
「それでだこの東山高校は徐々に生徒数が減っているだろう?」
「そうですね。その先はもう見えてきました。要するに俺がリキトだということをサプライズで明かして欲しいということですね」
校長先生はゆっくり頷き話してきた。
「話が早くて助かるよ。文化祭で明かして欲しい。けれどもまだ恋人もいないのだろう?」
「悔しいですけどその通りですよ。でも気になる人はいますよ」
霧斗がそれを言うと校長先生は笑いながら言った。
「ははは…そうかそうか、でも告白はまだしてないだろう?」
「そうですね。いつかはしようと思いますけど」
「いいよね。僕も高校時代には好きな人がいてね見事フラれたんだ」
校長先生のその話で先生たちも霧斗も苦笑いする。
「まあそのことはおいといてね。東山高校校長永井和憲、そして東山高校職員全員でリキト君にお願いしたいんだ」
「どうか東山高校の文化祭にサプライズゲストとして出てきてください」
そう校長先生を含めた先生たちが頭を下げてきた。霧斗はその圧におされた。
「分かりましたから頭を上げてください。正体を明かしますので」
「ありがとうございます!!」
霧斗は早く教室に戻りたかったので校長先生に挨拶してから教室に戻った。
「霧斗話ってのは何だったんだ?」
「あとから話す…いや放課後話す」
教室に入った途端に瞬からそう聞かれる。だるくなった霧斗はてきとうに返してそのまま席に戻った。席に座り暫くすると梨華がやってきた。
「霧斗くんおはよう」
「ん…およ」
「何?その返事」
「おはようの短縮形…」
「霧斗くんらしいね!」
霧斗はノートを取り出し今度出すオリジナル曲の歌詞を考え始めた。
「霧斗くん、あのさ…ちょっといい?」
「いいけど…」
「ちょっとついてきてくれない?」
霧斗は梨華につられて屋上まで来ていた。何か悩み事があるのだろうと霧斗は思い訪ねてみた。
「梨華、どうしたの?」
すると梨華は顔を赤らめて答えた。
「私ねリキトのことが好きだったの…でもリキトは日本で一番有名人だからさ私には釣り合わないって」
梨華は涙を浮かべ始めた。それでも言葉を続ける梨華を霧斗は黙って聞く。
「それでね、霧斗くんと接しているうちに気持ちが変わってきたの」
そこで言葉を区切り梨華は決意をこめたように言葉を言った。
「私ね…いつの間にかあなたのこと…好きになったみたいです。だから…付き合ってください」
その言葉に霧斗は少し考えた。その間を見てか梨華はしょんぼりした様子で言った。
「ごめんね…こんなの私のわがままだよね…一学期に散々霧斗くんに私言っておいて…今さら付き合ってくださいなんて…」
「ごめん…梨華…いきなり言われたから…ちょっと驚いた。それで…返事は文化祭まで…待っていて欲しい」
霧斗がそう言った途端梨華は限界に到達したのか本気で泣き始めた。
「梨華、時間あるし泣き止むまでまつよ」
そう言って霧斗は梨華を軽く抱きしめたのだった。
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