ガチャスキル2つ貰ったら辺境の村に連れていかれたのでガチャスキル使って発展させようと思います

時雨古鷹

第6話  その頃王都では……

カリスが異界ガチャで真田昌幸を仲間にしていた頃。王都では問題が発生していた。

「スカイ伯爵!!これは何事ですか!」

「見りゃわかるだろ?俺様が王になるのさ!今の俺様は最強だ!誰にも邪魔はさせねぇ!!とりあえずお前たちクズどもは王城から消え失せろ!!さもないと俺様の魔法で消し炭にしてやるぞ!!」

そう言い放つのは現伯爵当主のスケル=スカイ。カリスの弟だ。スケルはカリスが王都を去って翌日に父を殺し不慮の事故として王城に報告した。これによりスカイが当主となったのだが……事件が起こる。スケルはあろう事か自分の母親、祖父、祖母までも殺した。さらに屋敷で働いていたメイドを玩具にし無理やり犯していた。執事も殺された。
そしてメイドに飽きてくるとそのメイドを次々に殺していった。それを恐れた1人のメイドが夜中に屋敷を抜け出し王城に報告したのだ。
その報告に激怒した国王はスカイ伯爵邸に騎士を派遣し屋敷を調べた。その結果スケルは捕らえられたのだがスキル【神聖】を使いあらゆる魔法で暴れ回った。
国王は騎士団や衛兵総勢1000人を派遣したが壊滅。とうとう魔法師団長、騎士団長まで敗れた。
そして冒頭に戻る。
スケルは国王、王子、王妃、王女まで殺そうと魔法を使う素振りを見せた。

「クズども!!殺されたくなければ今すぐ辺境の村に行け!!さもなければ殺す」

「陛下!ここはスケルの言う通りにしいったん退きましょう!!」

「しかし!!ここで我々が引けばこの街の人はどうなるのだ!!」

「またここに攻め込めば良いのです。軍を率い王城を囲えば良いのです!!そのためにもいったん退き辺境の村に行きましょう!!」

「わかった……ではそういたそう。スケル……我々は言われた通りに辺境の村に行く。だから命は助けてくれ」

「そうすればいいんだよ!!今すぐ出ていけ!!」

そういってスケルは王族を追い出した。辺境には王族の6人と怪我をおった魔法師団長、騎士団長、そして宰相が行くことになった。辺境の村に移動中、宰相が突然口を開いた。

「そういえば陛下、報告があるのですが」

「なんだ?言ってみよ」

「はっ。実は辺境の村にはスケルの兄であるカリス=スカイが住んでいるというものです。カリスはスキル授与の時に使い方も分からないようなスキルを授かったことでスケルから追放されたそうです」

「そうか。確か辺境の村には伝承があったような気がするのだが……誰か覚えておるか?」

「父上、私が先日読んだ書物に書いておりました」

「ストムか、要約して言ってみよ」

ストムと言われた少年は第1王子だ。国民から神童と称えられる少年だ。

「はい。魔神の封印が解かれる時期にその村にとある神の生まれ変った少年が立ち向かう。と言うものです。スキルについても書かれてありました」

「そのスキルとやらは?」

「【神ガチャ】と【異界ガチャ】と言われるスキルです。神の転生体が授かるとされるスキルです」

「聞いたことがないスキルだな。辺境の村については神話には書かれているのか?」

「書かれていました。かつて神々と魔神が激戦を繰り広げた土地だそうです。その戦いで神の1人が亡くなったとか」

「そうか……果たしてカリスという者はいい人物なのだろうか……」

その言葉に答える人はいなかった。

その頃王都ではスケルがやりたい放題していた。税金を上げ、気に入った女性がいると攫っては犯して、飽きたら殺すということの繰り返しであった。更には貴族の夫人やその令嬢まで攫っては犯していた。気に入らない人がいるとすぐに殺した。その事でスケルの悪名は他の国まで知れ渡った。

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