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追放から始まる成り上がり

時雨古鷹

入学式

叙爵式が終わった翌日、俺はまだスェシス様の邸宅でお世話になっていた。なぜかというと俺がもっらった邸宅が長年、誰も使っていなかったことによって汚れているのだ。陛下曰く学園の入学式が終わるまでに綺麗にしておくとのこと。
まあそれは置いておいて、今日は入学式だ。学園のことについて触れると、クラスはSクラスから4クラスまであり成績によって配属されるクラスが違う。クラスの人数も異なりSクラスは30人で1クラス下がるごとに30人ずつ増えていく仕組みだ。科目は冒険科、魔法科、貴族科、内政科、経済科、家庭科がありその中でさらに分岐していく。ちなみに普通科は全生徒必修科目だ。長期休みも長く2か月だ。補足だがこの世界の1年は15か月と長い。入学式があるのは6月の春の終わりごろだ。しかも1か月の長さは30日と長い。

「忘れ物はないね。よし行こう!」

俺はスェシス様にお礼のあいさつをして学園に向かった。
学園につくと早速誰か来ていた。俺は会釈だけしておいた。
暫くすると入学生たちがぞろぞろとやってきた。何も思うことはないが生徒たちをぼーっと眺めていると入学式が始まった。

「では最後に新入生を代表して学年主席、ハルト」

聞いてないぞ。いや別に長い挨拶じゃなくてもいいのか。俺は返事をし壇上に上がる。

「皆様おはようございます。春も終わりを迎えるこの季節。私たちはこの学園に入学できとてもうれしく思います。先生方職員の皆様、これから私たちを正しい方向に導いていってください。そして入学してきた人たち、これからは協力し合い切磋琢磨して行きましょう。新入生代表、第1学年主席、ハルト」

だいぶん短かったがこれでいいだろう。そして入学式が終わり教室に案内された。教室の席は主席ということで窓側の一番前だ。窓から外を見ると中庭が広がっておりとてものどやかな雰囲気だ。

「よしそろっているな。俺はこのクラスの担任のデミチスだ。よろしく頼む。連絡事項を言う前に一人一人自己紹介をしてもらうぞ。まずは主席からだな」

デミチス先生にそういわれ俺は立ち上がり自己紹介をした。

「皆さん初めまして。俺の名前はハルトです。出身は農民ですが先日、準男爵になりました。ですが気軽に接してきてください。よほどのことがない限り怒ったりしないので。これからよろしくお願いします」

軽く頭を下げてから座る。この学園のSクラスはクラスの中で5人パーティーをたての列で組む。まあ理由はSクラスに所属している人は、ほとんどが冒険者だからだ。

「俺は副主席のザルタだ。セーフ商会の息子だ。気軽によろしくな」

「私はミリサ。隣国のディルス王国出身よ。みんなよろしくね」

「ニミルです。辺境からきました。よろしくお願いします」

「リクスだ。龍神族だ。ただ父は人族だ」

そのあとも自己紹介が続いた。自己紹介の後デミチス先生から明日の連絡事項が伝えられた。そしてその後は放課後だ。俺たちの列以外、親睦を深めるために中庭や練習場に行った。
教室が静寂に包まれている。おそらく原因は俺だろう。その時教室の外からふと視線を感じた。その方を見ると大きな影が2つありその影は教室に入ってきた。

「邪魔するぞ」

この威厳のある声は陛下だ。陛下が来たと知った俺たちは臣下の礼をとった。

「皆ここは公の場じゃない。普通にして構わんよ」

そう陛下が穏やかな声で言うと俺たちの緊張もほぐれていった。俺に用があってきたのは確かだが。

「これがハルトの邸宅の鍵じゃ。門で待っておったのだが親睦を深めておるゆえに遅くなるだろうと思って入ってきたのだ。邸宅で親睦会を開くといい」

そう言って鍵を渡されるが俺にはこの状況を何とかしてほしい。

「陛下、親睦を深めたいのはあるのですが俺を恐れているのか誰1人、口を開かないのです」

俺がそういうと陛下は盛大に笑った。ツボにはまったのだろう2分くらい笑い続けた。

「君たち、そんなにこいつが怖いか。確かに罪を犯した人には恐ろしいが普段は優しいぞ。それだけ心が広いってことだ」

そう言い残し陛下は帰っていった。そして最初の沈黙を破ったのは俺だ。

「そういうことだからさ。俺の家行こうよ。それか冒険に行こうよ」

その言葉に答えたのはミリサだった。

「そうね。ハルト君もこう言ってるし行こ?」

その言葉がきっかけとなりみんなが動き始めた。
門を出るとカイシスが馬車で迎えに来ていたのでみんなでそれに乗り、陛下からもらった邸宅に行った。
馬車の中でようやく親睦を少し深めたところで邸宅…家に着いた。カイシスにお礼を言い俺たちは家の中にあるリビングに座った。

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