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追放から始まる成り上がり

時雨古鷹

叙爵式

俺たちが王都に帰ってきて一夜が明けた。太陽が昇る前に俺はいつも起き剣の鍛錬や魔法の洗練をしている。まあ日本では朝4時くらいに起きていたからな。まあその分時間ができるしやりたいことができるからよし。
いつもの鍛錬を終え汗を拭いていると、スェシス様が起きてきた。

「おはよう、ハルト君。今日も早起きだね」

「おはようございます。剣の鍛錬や魔法の練習は朝の涼しいうちにやっておいたほうがいいですからね」

こういう朝の会話も毎日欠かさずやっている。俺は基本交友関係は広げていきたいからね。その方が領地経営をすることになっても運営しやすくなると思うし。
俺の言葉にスェシス様は感心したように言った。

「さすが冒険者だね。いや真面目な冒険者でも朝早く起きて鍛錬などしないだろう。ハルト君は冒険者の中でもかなり真面目だよ。しかし今日は待ちに待った叙爵式の日だね」

「そうですね。とても緊張していますよ」

そうこの日は叙爵式の日なのだ。気分は入学する新一年生の気分だ。そして明日は学園の入学式だ。
ちなみにこの世界では20歳で成人だ。そしてこの王国では11歳から18歳まで学園での教育が行われる。しかし義務ではない。簡単に言うと高校みたいに途中で退学ができるのだ。受ける学科は自分で決めることができる。他の国からの入学者もおりそこそこの名門校だ。
話を元に戻そう。
ちなみに俺の場合、陛下やスェシス様の推薦により実技試験は免除された。なので学力試験のみ受けた。結果は主席合格だ。
その後もスェシス様と話に花を咲かせていると王城に行く時間になってしまった。

「ハルト様、カイシス様、レイネ様お待ちしておりました。もうすぐ始まりますが大丈夫ですか?」

謁見の間の扉で待機していた兵士がそう聞いてくる。
ちなみに俺だけではなく、カイシスやレイネも騎士爵に叙爵されることになった。なんでも貴族の専属騎士になるには騎士者という位にならないといけないという決まりがあるのだ。騎士爵は貴族ではなくその人が騎士であるという証拠のようなものだ。
俺はにこやかに笑い「大丈夫です」とだけ返した。

「では頑張ってきてください」

扉の兵士がそう小さい声で言ってくる。そして一気にボリュームを上げて叫んだ

「王国の若き英雄、ハルト様、カイシス様、レイネ様が入場されます」

同時に扉が明けられ俺たちは指定の位置まで歩いた。目の前には陛下が座っており臣下の礼をとる。
拍手が収まり陛下の威厳のある声が発せられた。

「面を上げよ」

俺たちはゆっくりと顔を上げる。心の中は緊張しているが顔には平然とした表情を張り付けておく。まあ陛下の口元が微かに笑っているので少し顔に出ているということだろう。

「まずはハルト」

「はい」

こうして俺の功績が読み上げられていく。こうも公の場で読み上げられると恥ずかしい。

「この功績に基づきハルトには準男爵の位を授ける。受けてくれるな」

俺はなんて答えればいいかわからなかった。しかしそんなに時間はない。俺はとっさに思い付いた言葉を言った。

「畏まりました。王国のため、世界平和のために尽くします」

俺がそういうと陛下は苦笑いをしながらも続けた。

「つぎにカイシス、レイネ」

「はい」

2人が言葉を合わせ答えていく。これも長くなるだろうと思っていたが違った。

「2人はハルト準男爵を守り王国の緊急時には王国のために剣を振るうと誓うか」

2人は剣を掲げながら答えた。

「はい。我が剣はハルト様のため、陛下のためにあります」

「よろしい。カイシスとレイネに騎士爵の位を授ける」

「ありがたき幸せ」

こうして問題なく叙爵式は終わった。

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