追放から始まる成り上がり
褒美
「よいぞ。簡単に言うと、ハルトは今朝パーティーを追放された。その後冒険者ギルドに行き常時依頼であるゴブリン討伐を受けて森へ向かった。しかし、森に入ると魔物だけではなく、動物さえも見かけなかった。そうだろ?」
さすが国王…といったところか。俺が説明したことを、わかりやすくまとめてある。
俺は感服したが、まだ本題まで説明してないので気を取り直して話をつづけた。
「その通りです。説明を再開しますね。森に入りしばらくあたりを探索したところで森の奥から女性の助けを求める声が聞こえてきたので声のする方向に行くと、男性冒険者の遺体がありました。さらに奥へ進むと1人の女性冒険者がおりゴブリンの苗床にされようとしていました……」
俺はその時に起こった出来事を、すべて話した。ステータスも一部を隠蔽し見せた。
俺の話を聞いた国王と宰相はこのことを国民全員に伝えるか冒険者ギルドだけに伝えるかを吟味していた。
その間俺は、シルク様の父親のスェシス様と話すことにした。
「ねえハルト君、この後僕の邸宅に来るかい?シルクが会いたがっているんだ。それと僕の妻も直接お礼を言いたいらしい。どうかな」
スェシス様がそう言ってくるが俺は平民、しかも農村の出だ。貴族の礼儀などは前世で読んだ小説で学んだものだ。小説で学んだ礼儀がこの世界とは違う可能性だって十分にあり得る。
悩んだ末、俺はスェシス様の邸宅に行くことに決めた。
「わかりました」
その後もスェシス様と色々話していたら、国王の意見がまとまったようで、俺に話しかけてきた。
「そなたへの褒美が決まったぞ。伯爵令嬢の危機を救ったとして準男爵の位を授け、白金貨100枚を与える。叙爵式を執り行うまでスェシス卿の邸宅でお世話になるがいい」
俺は内心驚いていたが、表には出さずに平然とした態度を保ちながら答えた。
「分かりました」
国王…いや、陛下は満足したような表情をしたがすぐに険しい顔になった。どうやら食堂で騒ぎが起こっているようだ。
俺たちが見に行ってみると騒ぎの原因は俺を追放したパーティーのようだった。
「だから俺たちを泊まらせろ 金なら後で出すって言ってんだろ 」
パーティーリーダーのスシヌがそう怒鳴りつける。対応しているのは女将さんの10歳になる女の子だった。彼女はスシヌの怒鳴りに縮こまりながらも対応していた。
「だからこの店は前払いだって説明してるじゃないですか」
はぁ、また面倒ごとに巻き込まれそうだ。
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