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ヤンデレ御曹司から逃げ出した、愛され花嫁の168時間

水田歩

ほんとうにのハネムーンまで97時間〜ダンス教室〜②

 
 ガードさん達が身じろぎし、何故か固まる。それから、こちらに来ることなく元の位置に戻る。

「どうされたのですか。踊りに来られたのでしょう?」

 ガードさん達より長く固まっていたら、声をかけられた。

「………………」

 やだやだやだ。
 私のなかの二歳児が、床の上に転がって手足をバタバタさせながら、首を横に猛烈に振っている。

「まさか。踊れないのですか?」

 嘲笑されて反射的に、彼の手の上へ自分の手を乗せてしまった。

 は、と手を取り返そうにも握られたままワルツが流れ出し、ぐ、と腰を引き寄せられた。
 このカッとなりやすいところは『自重しなきゃいけないリスト』に書いておこう。

 ガードさん達が動かないところを見ると危険人物ではない、はず。
 私の中では危険度レッドゾーンだけどね!

 と思う間にもブラウンはターンしたり、華麗にステップを繰り出していく。
 床のうえをまるで滑るような動き。もしかするとインストラクターよりも優雅かもしれない。
 これは、私以外の女性は踊りたがるだろうな。

「おや。それなりには踊れるのですね」

 私が目を瞠るのと同時に、ささやかれた。

「透也様ほどの名手にリードされて踊っていたら、いやでも上達しますからね」

 きのうの美少女もムカついたけれど、この人もイラっとさせる天才だ。
 よかろう、売られた喧嘩は買ってやる。

「貴方もそれなりにお上手よ。私は透也くんのリーダーが好きだけど」

 秘技、にぃいいいいいいっこり。

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