ヤンデレ御曹司から逃げ出した、愛され花嫁の168時間
本当のハネムーンの144時間前~船内チェック〜③
それからは透也くんといちゃいちゃしながら、画面を入船状況に切り替えて、見るともなしに乗船する人々を眺めていた。
思った通り、外国人カップルが多い。
そして、想像していたよりずっと年齢が若い人たちが多かった。
……ん? うーん?
なんだろう、私達が新婚だから特赦みたいな感じで『ハネムーナーいらっしゃい』をしたのだろうか。
それとも海外のセレブって、若くして成功している人ばっかりなのかな。
どう見てもアンダー四十にしか見えないし外国の人だからか、ガタイがいい人達ばっかり。
ううーーーーん?
「なんかこの船、ヘン」
ぼそりと呟いたら、くるりと視界が回る。
透也くんにのしかかられていた。
「気づいた? 慰安旅行を兼ねて、ボディガード達に円佳のお披露目をしようと思ってね」
――私の体をまさぐる、彼の手の動きがあやしくなりだした。
「……じ、乗客の皆さん全員、透也くんのセキュリティ会社のスタッフさんってこと?」
「ああ。もしくはその家族」
なんと。
透也くんの会社は世界中のセレブを警護しているから、スタッフさん全員のスケジュールに空きがある訳ではないだろう。
シフト明けで休暇を取れる人がこんなに沢山、イコール巨大企業ってことだ。
嘉島財閥が、ううん透也くんが世界的な実業家であることを実感するのはこういうとき。
「だからっ、旅行に行くにしては、連れてきたスタッフさんが少なかったのね……っ」
――息がはずむ。
「そうだ」
――透也くんの体が太ももの間に割り込んでくる。ううん、私が迎えいれた。
「じ、じゃあ、キッズルーム使うようなお子さん連れはいないのかな」
――透也くんの髪がうなじをくすぐる。
「何人かはいるようだけど、使用するかどうかは未定だな」
――彼の息が、舌が熱い。
「そっ……よ、ネ」
――ごそごそと掛布の下で行われることが、明るいのにベッドルームを淫靡な空気に持っていく。
「……あの、私のことをお披露目するパーティとか、するの?」
「しない」
――耳に届くのは、二人の興奮した息遣いと、えっちな水音。
「休暇中だし彼らもプロの端くれだからね、自分がのり込む船の乗客リストくらいチェックしているだろう。勿論、雇い主夫妻の顔を知っているだろうから」
が、頑張らないと!
私は引きしまる想いだったのに、ピンクの波にさらわれた。
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