ヤンデレ御曹司から逃げ出した、愛され花嫁の168時間
本当のハネムーンまで168時間〜出発〜 ①
午後一時。
結婚式が終わって、透也くんのご両親と私の両親と会食が終わった。
……なんだかんだ遊びに来ては、母とラブラブいちゃいちゃ、そして私のことを可愛がってくれる庭師の小父さんが『オ父サン』だった。
私が驚いた時の、みんなの顔ったらなかった。
「私の最愛の夫、そしてあんたの父親じゃなければ、誰があんたに近寄らせるものですか」
母が仏頂面で言う。
ご尤も。
透也くん一家は微妙な表情をして――きっと笑いをこらえていたからだ――、小父さんじゃなくてオ父サンは世にも悲しそうな顔をしていた。
私は『オ父サン』へ必死になって謝り、頬に『ゴメンネ』のキスを贈った。
それを見て、透也くんのお父様は羨ましそうな顔になり、透也くんは『オ父サン』に殺意を向けた。
……なんて一幕も笑いながら終わり、今はヘリコプターの中。
閉所恐怖症があるらしい私だけど、高い処や狭い移動手段はなぜか平気である。
透也くんがスポンサーであるF1プライベーターの、ファーストレーサーによるサーキット走行会もそうだったけど、プロが動かしてくれる乗り物はへっちゃらなんである。
ヘリで何度か旅行や遊覧飛行デートに連れていって貰っているし、鳥になったみたいで楽しいのもあるけれど。
……多分、透也くんが一緒だからだ。
彼の視線や私にどこかしら触れてくれているから、ドキドキを嬉しくて幸せなものに感じられる。
勿論、透也くんの執事さんや秘書さんに、ボディガードさん達。
それに、私が閉所恐怖症を発症しちゃったときに備えて、お医者さんも同乗してくださっている。
結婚式が終わって、透也くんのご両親と私の両親と会食が終わった。
……なんだかんだ遊びに来ては、母とラブラブいちゃいちゃ、そして私のことを可愛がってくれる庭師の小父さんが『オ父サン』だった。
私が驚いた時の、みんなの顔ったらなかった。
「私の最愛の夫、そしてあんたの父親じゃなければ、誰があんたに近寄らせるものですか」
母が仏頂面で言う。
ご尤も。
透也くん一家は微妙な表情をして――きっと笑いをこらえていたからだ――、小父さんじゃなくてオ父サンは世にも悲しそうな顔をしていた。
私は『オ父サン』へ必死になって謝り、頬に『ゴメンネ』のキスを贈った。
それを見て、透也くんのお父様は羨ましそうな顔になり、透也くんは『オ父サン』に殺意を向けた。
……なんて一幕も笑いながら終わり、今はヘリコプターの中。
閉所恐怖症があるらしい私だけど、高い処や狭い移動手段はなぜか平気である。
透也くんがスポンサーであるF1プライベーターの、ファーストレーサーによるサーキット走行会もそうだったけど、プロが動かしてくれる乗り物はへっちゃらなんである。
ヘリで何度か旅行や遊覧飛行デートに連れていって貰っているし、鳥になったみたいで楽しいのもあるけれど。
……多分、透也くんが一緒だからだ。
彼の視線や私にどこかしら触れてくれているから、ドキドキを嬉しくて幸せなものに感じられる。
勿論、透也くんの執事さんや秘書さんに、ボディガードさん達。
それに、私が閉所恐怖症を発症しちゃったときに備えて、お医者さんも同乗してくださっている。
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