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ヤンデレ御曹司から逃げ出した、愛され花嫁の168時間

水田歩

結婚式の010時間前〜全て閉所恐怖症のせい〜 ②


「円佳の言動はいつもおかしいけど。初めてヘンだなと思ったのは、君が小学生の頃だよ」

 私の抗議を無視されたあげく唐突なことを言われて、眼がぱちくりした。
 はて。なにかしましたか、私。

 要領を得ない顔をしていたのだろう、透也くんが説明してくれた。

「憶えてない? 円佳、隠れんぼしたときに土管の中で発見されただろ」
「……そんなことありましたっけ」

 まったく記憶にありません。

「うん。小学校の隣にある、公園の林の中で。君の監視をお願いしているクラスメートから『円佳ちゃんがいない』って学校に連絡してきたんだ」

 あのときか。
 私の表情で憶えていることを確認したのだろう、透也くんが続ける。

「学校から嘉島に連絡が入った。スタッフ総動員で君が隠れそうなところを探してもいない。GPSは林の中から動いていない。てっきり誘拐されたかと思って、警察や自衛隊まで動員させた」

 そ、そんなおおごとにしちゃったのか……。

「ようやくみつけた円佳は、土管の中でチアノーゼを起しててさ。酸素吸入させたり、AEDを用意したり。落ち着いてからは『よく、あんな狭い場所で行方不明になれるもんだな』と感心した」

 ……さっきの発言といい私、ディスられてませんか。
 ふと見れば透也くんが心持ち青ざめていた。

「透也くん、もしかして震えてる?」
「当たり前だろう。円佳を失うかと思った。あんな怖い思い、二度とゴメンだ……!」

 そんなに心配させちゃったんだ。
 申し訳なさと感動が押し寄せ「透也くん、好き!」と言おうと口を開きかけ。ん? ちょっと待って。

「GPS?」

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