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ヤンデレ御曹司から逃げ出した、愛され花嫁の168時間

水田歩

結婚式の155時間前〜逃げ出そう〜 ③


「透也くんが『人が通れるところにはセンサーが設置されている』って言ってたしなー……」

 とすると、室内や廊下のみならず天井や隠し通路にも設置されているだろう。
 種類としては監視カメラは言うに及ばず、赤外線センサーや熱センサー、あとなんだっけ?

『生体認証させているから、円佳が規格外の行動をしても、大騒ぎにはならないよ』
 と言われた……。
 くそう、人を捕獲されたばっかりの野生動物みたいに! 

「さすがに、この時間に『散歩』してたらチェックされるよねー。……解除方法や再設定のプログラミングは習ったけど……」

 賊に侵入されたりした非常時、私一人になったときの最終手段と教わっている。
 今回のケースは私が逃亡しなければ、そもそも非常事態じゃ無いんだから、そんなことしてはいけない。
 とはいえ。

「いくら大富豪でも厳重すぎない?」

 嘉島家の本宅や別荘、所有している建物は全て文化財クラスの優美なものなんだけど、どれもが透也君の趣味により完全に要塞化している。

「『好きこそものの上手なれ』っていうけど……。自社製品を試すためでも、盛りすぎでしょ」

 透也くんはサバイバルゲームやボディガードごっこが子供の頃から好きだった。
 とりわけ熱心に学んでいたのは体術とコンピュータプログラミングや機械工学だった。
 あとは化学や世界の風土、医術に……とにかくっ、好きが高じて自分で警備会社を立ち上げたほどだ。

 今では数十の国に支社があり、世界百カ国近くのセレブや要人の警護を請け負っている。

 ハード面だけではない。
 私のボディーガードさんたちも軍隊経験者だったり、あるいは透也くんの会社に併設されているアカデミーを優秀な成績で卒業した方たちばかりだ。

 嘉島家の屋敷は、警備システムの展示場でもあったりする。

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