ヤンデレ御曹司から逃げ出した、愛され花嫁の168時間
結婚式まで167時間前〜気合い十分〜
 
お昼、軽食をとりながらついニヤついてしまう。
くふふ。
初恋は叶わないと聞くけれど、私達はゴールインする。
「初恋の人と思い思われて、みんなから祝福されて。私ったら幸せものー!」
世界中の幸せを独り占めしている気分。
彼が私に一目惚れし、猛烈にアプローチされて私も恋に堕ちた。
幸せで、世界中の人達にハグして投げキッスしちゃいたい。
……あ。
『円佳のキスもハグも、全て僕のものなのに』
透也くん、ヤキモチ妬いちゃうかなぁ。
うふ、ふふふふふ。
「うーん、爽快!」
素晴らしい技術をもった手で丁寧にケアされて、体調もお肌もすこぶる調子がいい。
シャワーを浴びて、軽食をいただいたあと歯を磨きながらバスルームの巨大な鏡にむかって、ついアッハンウッフンなポーズをとってしまった。
「うわぁ……、エステティシャン様ってほんと神」
百六十センチ、五十キロ。
太くもなく細くもなく、出るところは控えめ、ひっこんでいるべきところは主張しがち。
まん丸な瞳と、つつましやかな鼻に、ちょっとぼったりめな唇という、全てが並のスペックなんだけど。
三か月前の肌は、子供達と走り回るのが仕事だったせいで、日焼けしまくってカサつきがちだった。それを、つややかにしてくれたし。プラスもちもちしっとりな手触り。
とぅるんとぅるんの髪。
ささやかだけど、凹凸のできたボディライン。
フェイスインはスッキリ。
どこもかしこもくすみもたるみもなく、かぶりつきたくなること間違いなし!
お式というか初夜に向けて、最高の仕上がりになっている。
「ふっふっふ。透也くんめ、美味しそうな私を見て野獣になるがいいわ」
そうして二人は朝までめくるめくアニマルなナイトに突入するのよ。
「いやん、私ったら肉食系~っ!」
でも仕方ないよね、大好きな人と永遠の愛を誓うんだもん。
一週間といえば、二十四時間かける七日分。
あとたった百六十八時間経てば結婚式で、そのあとには一か月もお預けになってたエッチが待ってるんだもーん!
透也くんは優秀だから、勿論プライベートの時間を確保するのは難しいことじゃない。
けれど三週間前、出張に出かける前に彼は言った。
『この一か月は、僕から未来の奥様へのプレゼント。身も心も円佳を僕のものにしたら、腕の中から出してあげられないからね』
勿論、日に何回かメールはあるし、私からもメールした。
日本時間の夜になると、私を蕩かす為の電話をしてくれた。
もういくつか寝ると、透也くんに高められてやるせなくなっている熱を昇華してもらえるのだ。
ビバ、防音設備が整っているベッドルーム!
にへら。
しまりのない顔をしていることにきづいて、我にかえった私はぺちぺちと自分の頰をたたいた。
といっても今日は衣装合わせの日。
本番さながらのメイクをして、ウエディングドレスを調整していただくのだ。
そんな大事な日にほっぺを腫らすわけにはいかないから、勿論加減はしている。
「透也くんのため、自分のため。最っ高の花嫁になってみせるんだもんね!」
鼻息荒く、力こぶなんてしてみた。
「なんか違う! ……もとい」
私はフカフカのタオルで肌の上を転がる水滴を拭き取ると、淡雪のような繊細なレースの化粧ガウンに袖を通した。
ウエディングドレスのデザイナーさんやスタイリストさんが待ってらっしゃる居間へと向かう。
お昼、軽食をとりながらついニヤついてしまう。
くふふ。
初恋は叶わないと聞くけれど、私達はゴールインする。
「初恋の人と思い思われて、みんなから祝福されて。私ったら幸せものー!」
世界中の幸せを独り占めしている気分。
彼が私に一目惚れし、猛烈にアプローチされて私も恋に堕ちた。
幸せで、世界中の人達にハグして投げキッスしちゃいたい。
……あ。
『円佳のキスもハグも、全て僕のものなのに』
透也くん、ヤキモチ妬いちゃうかなぁ。
うふ、ふふふふふ。
「うーん、爽快!」
素晴らしい技術をもった手で丁寧にケアされて、体調もお肌もすこぶる調子がいい。
シャワーを浴びて、軽食をいただいたあと歯を磨きながらバスルームの巨大な鏡にむかって、ついアッハンウッフンなポーズをとってしまった。
「うわぁ……、エステティシャン様ってほんと神」
百六十センチ、五十キロ。
太くもなく細くもなく、出るところは控えめ、ひっこんでいるべきところは主張しがち。
まん丸な瞳と、つつましやかな鼻に、ちょっとぼったりめな唇という、全てが並のスペックなんだけど。
三か月前の肌は、子供達と走り回るのが仕事だったせいで、日焼けしまくってカサつきがちだった。それを、つややかにしてくれたし。プラスもちもちしっとりな手触り。
とぅるんとぅるんの髪。
ささやかだけど、凹凸のできたボディライン。
フェイスインはスッキリ。
どこもかしこもくすみもたるみもなく、かぶりつきたくなること間違いなし!
お式というか初夜に向けて、最高の仕上がりになっている。
「ふっふっふ。透也くんめ、美味しそうな私を見て野獣になるがいいわ」
そうして二人は朝までめくるめくアニマルなナイトに突入するのよ。
「いやん、私ったら肉食系~っ!」
でも仕方ないよね、大好きな人と永遠の愛を誓うんだもん。
一週間といえば、二十四時間かける七日分。
あとたった百六十八時間経てば結婚式で、そのあとには一か月もお預けになってたエッチが待ってるんだもーん!
透也くんは優秀だから、勿論プライベートの時間を確保するのは難しいことじゃない。
けれど三週間前、出張に出かける前に彼は言った。
『この一か月は、僕から未来の奥様へのプレゼント。身も心も円佳を僕のものにしたら、腕の中から出してあげられないからね』
勿論、日に何回かメールはあるし、私からもメールした。
日本時間の夜になると、私を蕩かす為の電話をしてくれた。
もういくつか寝ると、透也くんに高められてやるせなくなっている熱を昇華してもらえるのだ。
ビバ、防音設備が整っているベッドルーム!
にへら。
しまりのない顔をしていることにきづいて、我にかえった私はぺちぺちと自分の頰をたたいた。
といっても今日は衣装合わせの日。
本番さながらのメイクをして、ウエディングドレスを調整していただくのだ。
そんな大事な日にほっぺを腫らすわけにはいかないから、勿論加減はしている。
「透也くんのため、自分のため。最っ高の花嫁になってみせるんだもんね!」
鼻息荒く、力こぶなんてしてみた。
「なんか違う! ……もとい」
私はフカフカのタオルで肌の上を転がる水滴を拭き取ると、淡雪のような繊細なレースの化粧ガウンに袖を通した。
ウエディングドレスのデザイナーさんやスタイリストさんが待ってらっしゃる居間へと向かう。
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